鉄道ピクトリアル誌(以下、P誌)「新車年鑑」の両数表において、2000年版(2000年3月末現在)に忽然と現れるJR東日本「DB20形」。1999年版(1999年3月末現在)の両数表にその名はなく、また2000年版の新造車や改造車の項にも登場しない。
翌年の新車年鑑2001年版では、「廃車」の項に上表のとおり記載がある。本文には「このほか長岡運転区配置の車籍を有する入換機DB20形2両も廃車され、形式が消滅した」という一文があるのみ。全くもって謎に包まれている。
鉄道ファン誌(以下、F誌)「JR車両ファイル」の車両配置表では1999年版(1999年4月1日現在)の長岡運転区の項にDB20 141・145が記載されている(いずれも、保留車を示す*が付加)。この情報をP誌新車年鑑1999年版とつきあわせると、「1999年4月1日に車籍登録された保留車」ということになるが、これらの情報はどう解釈すべきなのだろうか。
ちなみに、F誌JR車両ファイル2001年版には、P誌と同様に廃車の情報が掲載されているが、廃車日は8月30日となっており、P誌と相違している。なお、F誌同号本文での言及は確認できなかった。
近年のJRグループ「DB」クラス機と言えば、JR北海道DBR600形やJR貨物DB500形が挙げられるが、この「JR東日本DB20形」についてはまことに情報が少ない。
何かご存知の方は、コメント欄にお気軽に投稿をいただければ幸いである。