偏平足

里山の石神・石仏探訪

里山の石神端書212 三尊仏(群馬県みなかみ町三国街道)

2023年08月15日 | 里山石神端書

群馬県みなかみ町新巻・但馬院の善光寺式阿弥陀三尊

 新巻の三国街道沿いに建つ但馬院は修験の寺。塀に並ぶ「但馬院の天井絵」「諏訪の木城の縁起」「火伏地蔵尊縁起」の案内につられて境内に入ると、ご住職がおられて本堂天井絵を拝見することができました。


 本堂須弥壇には役小角・前鬼・後鬼が鎮座。この寺は修験の寺でした。
 みなかみ町生まれの林青山(1849~1933)は、江戸末期から明治にかけて群馬の多くに寺院の天井画を描きました。但馬院の天井画は64枚の花鳥獣図。

 火伏地蔵尊は、江戸時代の安永七年(1778)一軒の農家から出火したときにかけつけ、家の人を起こし、大地蔵となって消火にあたったことから火伏せ地蔵と呼ばれるようになったそうです。三国街道沿いに立っていたものが、道路に拡張工事のときに但馬院に移設されたそうです。

 境内のすみには風化がすすんだ三尊像の石仏が立っていました。善光寺型阿弥陀三尊に見えましたが三尊は地蔵のようです。背面に造立の趣旨が刻まれていましたが読み解けませんでした。
(地図は国土地理院ホームページより)


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