早川正司著。2007年6月、青娥書房。1500円
この本の舞台は、日蓮ゆかりの安房小湊・誕生寺(千葉県鴨川市小湊)。この境内にある三層塔は、関東には例をみない形式の石造物で、これを九州の様式であることを確認するまでの長い時間と距離を結んだ記念すべき内容のです。8月4・5日に開かれた日本石仏協会公開講座の一つ、早川正司さんの「房州誕生寺石造三層塔と九州千葉氏」はその道のりを、映像を交えて紹介されました。その 折購入したのがこの 本です。
さらに同書では、この三層塔が九州産の石であること、献納者が元寇に絡んで九州に下向した千葉氏、そして製作した石工、運搬した海路などにも言及しています。(三層塔写真は、早川氏の本より複写させていただきました)