テニスと読書とデッサンと!

信じることは愛。




ぼくたちはいつの日か

いままでできていたことが

できなくなるのだろうか

ぼくたちはいつの日か

いままで貯めてきた思い出を

手放してしまうのだろうか

ぼくたちはいつの日か

追い続けてきた夢を

あきらめてしまうのだろうか

「ねぇジュリア、どう思う?

永遠の気持ちってあると思う?

ないと思う?

"ぼくはジュリアを愛している。

それは百億年経っても変わらない"

ぼくがそう言ったら

ジュリアは信じてくれる?

それともぜんぜん信じられない?」

「わたしは信じるわ。

もしかしたら人は一生を終えると

すべてがリセットされて

新しい一生が始まるのかも知れない。

そうしたらまた新しい恋が生まれるのかもね。

だけどそんなことはどうでもいいの。

いまロバートが百億年経ってもって

そう思っていてくれているとしたら

それがわたしを幸せな気持ちに

させてくれるのよ。

だからわたしは信じる。

迷いながら疑いながら生きていくことほど

つまらないことはないわ。

見方によっては信じるってことは

冒険なのかも知れないわね。

でもわたしは一度こうと決めたら

その冒険の中にハラハラしながら

ずっといるの。そんな自分が好き」

「ジュリア、ぼくはキミの言葉の中に

永遠を見つけた気がするよ。

つまらないことを聞いちゃったね」

「ううん、そんなことはないわ。

ロバートが真剣に聞けば

わたしはいつだって真剣に答える。

わたしたちは記憶の時間が終わると

忘却の時間が始まるのかもね。

歳を取るってそういうことよ。

みんなそうだと思う」

「ジュリアもいつかぼくのことを

忘れてしまうの?」

「忘れるわけないわ。わたしは例外よ。

百億年先までロバートと一緒よ」

「ホント?嬉しいよ。

百億年てきっとあっという間だね。

百億年たったらどうする?」

「決まってるじゃない、つぎの百億年に突入よ。

ロバート、ついてくるのよ。いい?」

「・・・ジュリア・・・」

チュッ!


狂ったような風が止み、

いまは蝉が激しく鳴いている。

短い一生のように感じても

もしかしたら彼らもまた、

永遠の中にいるのかも知れないね。



ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメントを投稿するにはgooブログのログインが必要です。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「diary」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事