遠くのほうに小さな
雲の切れ間を見つけた
まるで解決の糸口のように
そこからわずかに
青い空がのぞいている
スマホの画面を
ズームするみたいに
雲の切れ間に向かって
親指と人差し指を動かしたら
青が広がってくれそうな気がした
だけど晴れ間が広がると
それだけ暑くなると気づいて
上げかけた右腕をすぐに下ろした
そんなぼくの心を見透かしたように
「そのほうがいいですよ」といった目で
フレディが足元からぼくを見上げる
フレディも暑いのが苦手みたい
とても静かな朝早い時間
Y高野球部のグラウンドからは
ボールを打つ乾いた音が聞こえる
いい音だなぁと思った
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