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もしも高校野球の女子マネージャーが ドラッガーの『マネジメント』を読んだら

2011-04-30 23:45:34 | 本の紹介

もしも高校野球の女子マネージャーが

ドラッガーの『マネジメント』を読んだら  岩崎夏海:著

 

すると正義は、しばらく考えた後、こう言った。

「あなたは、どんな野球をしてもらいたいですか?」

正義は、インタビュアーに向かってそう言った。

                  本文 エピローグより抜粋

 

 思いもよらない事情から、野球部のマネージャーとなった川島みなみ。

それでも、「野球部を甲子園に連れていく」という明確な目標と使命を、

彼女はもっていた・・・ある事のために。

みなみは、マネージャーのことを知るために『マネジメント』を手にした。

そして・・・・

 

と、こんなふうに書けるほどこの本は、ごく普通の学園小説として読むことも可能です。

なので、社長様方が「ドラッガー」「マネジメント」に惹かれて読み始めると

「つまらない!」と思うかもしれません。

 

でも、『マネジメント』に書かれた経営者としてのマネジャーが、組織として成果を上げるための物事の見方、考え方、行動を高校野球の女子マネージャーが本の通りにマネジメントを進めたら?そしてみるみる野球部が強くなったら?

 

 という著者の発想は堅苦しく、重くなりがちな組織改革や人財の活かし方、目標の共有等をわかりやすくしてくれていると思います。

 

ドラッガーの『マネジメント』には、1400ページにも及ぶ大著と、そのエキスを

凝縮したエッセンシャル版とがあります。

そこに挑戦する前に「マネジメント入門の入門」としてまずこの本を読んでみては

いかがでしょうか?

その後なら『マネジメント』も意外に楽しく読めるのではないでしょうか?

 

冒頭の抜き出しは、甲子園開会式前にキャプテンがインタビューに答えた時の言葉です。

この後彼はこう続けます。

 

ぼくたちはそれを聞きたいのです。ぼくたちはそれを

マーケティングしたいのです。なぜなら、ぼくたちは、みんながしてもらいたいと思う

ような野球をしたいからです。ぼくたちは、顧客からスタートしたいのです。顧客が

価値ありとし、必要とし、求めているものから、野球をスタートしたいのです。」と。

 

                                        岡 本     


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