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ひまわりの祝祭

<5月31日の日記>
藤原伊織の「ひまわりの祝祭」を読みました。
あまり現代作品を読んでこなかった(読むようになったのは、ここ10年ちょい前くらいから)僕は、藤原伊織なんて人物全然知らなかったのですが、読んでみて超面白かったです(^o^)

この作品が長編の第2作目で、第1作は「テロリストのパラソル」と言うタイトルで、「江戸川乱歩賞」と「直木賞」を同時受賞しているとか・・・。
「テロリストのパラソル」も是非読んでみなければ!

さて、話の内容ですが、7年前、妻を失って以来、厭世的な生活を営んでいる主人公の元へ、かつての上司から奇妙な依頼が・・・。
それをきっかけに「平板でプラスチックのような生活」が一変。
ゴッホの幻の「8枚目のひまわり」をめぐり、ヤクザ、闇の大物等も巻き込んでの大争奪戦(?)に・・・。

端正で格調の高い文体、気の利いた軽快で歯切れのいい会話文、それにとっても魅力的で個性的な登場人物・・・と読んでで飽きが来ないです。

ただ残念ながら、この作家、もう5年くらい前に亡くなられたとか。
執筆活動をした期間は10年そこそこなので、作品としてはそう多くは残っていないそう。
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