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蒲生邸事件

<12月27日の日記>
今回も宮部みゆきを続けて読みました。
今度読んだ作品は「蒲生邸事件」。

予備校の試験を受けるために上京した主人公が、ホテル火災に巻き込まれ、時間旅行者に助けられ、1936年の2月26日(所謂、2.26事件の当日)にタイムスリップしてしまうってお話。
未来からやってきた人間なので、歴史を知っている分、歴史の細部を変えることはできるが、大元の歴史の流れは変えることができない、時間の移動はできるか空間移動はできないって設定。

青春恋愛小説的な要素、推理小説的要素、歴史小説的要素など包括したような作品でした。

いつもながら要所要所で伏線を貼りながら、ちゃんと辻褄あわせがしてあるところがお見事です!

無事現代へ帰ってきた主人公が約束を果たす為に再会(結局は果たされませんでしたが)を果たす為に雷門で待ち合わせするくだりでは、危うく落涙するところでした(>_<)

ただ単に感動させよう感動させようとする作者の作為的なお涙頂戴的物語ではなく、読み応えあります(^o^)
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