前回の答案内容と文章構成をみて、とまどった方がいるかもしれません。
ちょっと、カッコ悪いカンジですよね。
さて、今日はまとめです。
まずは、趣旨説明を読んで確認してみましょう。
■趣旨説明を読む
=================================================================
第5問
(設問1)
本問は、ベンチャー企業であるA社が、その成長ステージに応じて経営管理制度を導入していく上で、どういった点に留意し、どういった具体的施策を講じていくべきかについて、その理解を問う問題である。
(設問2)
本問は、A社が展開するWebビジネスを継続的に展開していく上で、直面する可能性のある社内外の制約条件について、認識することができるかを問う問題である。
=================================================================
(設問1)は、「ベンチャー企業であるA社が、その成長ステージに応じて」「どういった具体的施策を講じていくべきか」といった表現が、設問にないポイントですね。経営者よりも、ベンチャー企業の成長ステージにフォーカスが当たっていたようです。制約Aと制約Bをひとくくりに考えるわけですね。
さらに、具体的施策までいるんでしたか。なるほど。これは与件から拾うのかなあ。
(設問2)は、「直面する可能性のある社内外の制約条件」がポイントですね。「社内外」なので、外向きだけではなく、経営資源や強み弱みといった環境分析っぽい内容が必要のようですね。なるほど。これも与件と他の設問との関係から炙り出せるかなあ。結果的には、よくいわれている様に3Cの切り口が有効だったようですね。
→注4
■自己評価する
趣旨説明と照らし合わせてみると、微妙にズレがありますね。
やはり、設問文にない内容まで盛り込めないのが、設問だけを読んで答案構成を考える方法の限界でしょうか。
このあたりは、与件を読んで、他の設問との一貫性を考慮しつつ、埋めていくしかないですね。
今回の方法は、あくまでも設問の意味がよくわからない状況において、徹底的に設問を読み込んで、一語一語にこだわって、なんとか対応しようとするとこうなりますという例です。
完成度は二の次です。
難しい設問で高得点は狙わないほうが無難ですしね。
■過程が見える方法であること
受験校の模範答案には、なるほどと感心するものもあります。
しかし、どんなに優れた答案であっても、その答案に辿り着くためのプロセスを理解して、自分自身でトレースできなくては、受験対策としては価値がありません。
高くて美しい山があっても、そこに至るルートがわからないなら、いつまでたっても観てるだけです。
このメソッドをやってみる価値があると思うのは、目の前にある設問だけを使って、確実に答案内容に近付くことができる方法だからです。
設問重視で答案を構成することで、見た目は不恰好でたいして高くない山ですが確実に登れます。
つまり、一番怖い空欄や大ハズシは避けられるのではないかと思います。
もちろん、高くて美しい山を目指す人もいるでしょう。ひとそれぞれです。
■重要なのは設問に答えること
実際に難しい設問に対処する場合、開始直後の設問を読むプロセスではよくわからないまま放置しておいて、与件を読んだ後で、答案内容を検討しつつ、もう一度設問の意味をじっくり考えることになるケースが多いかもしれません。
また、比較的わかりやすい他の設問の答案を足掛かりに、答案内容を方向付ける方法もあります。
こういう作業によって、最初イメージした文章構成が変化することもあるでしょうし、そのあたりは柔軟に対応すべきでしょう。与件を読み込むことで、答案内容に肉付けができ、趣旨説明にあるような答案まで近付くことができるかもしれません。
けれど、設問の解釈によって導かれた答案方針はあまり変えないほうが無難です。
この設問で言うと、『(設問1)は内向き、(設問2)は外向き、いずれも「これから」についてのことでまとめること。』です。
これを変えてしまうと、答案内容が問われている事から離れて、暴走してしまう危険があります。
方向性はキープのまま、内容を豊かに、わかりやすく、読みやすく、していくならアリ・・・です。
■難しい設問が難しい理由
難しい設問を難しいと感じる理由は、設問の意味(問われている事)がわからないからであって、答案内容が難しいからではないと考えています。
みなさんも、受験機関の模範解答を見て「なあんだ、こんなことでいいのか」と思った事があるはずです。
■試して納得することです
この方法に興味をもたれた方は、別の設問で試してみてください。
設問をしっかり読んで、一語一語の意味や意図を感じ取ろうとすることです。
試してみて納得できなければ、この方法はきっぱり忘れてしまってください。
どのようなアプローチを選択するにしても、自分のワザとして身に付けられる方法がベストです。
そのためには、違和感なく納得できることが、かなり重要だと思います。
大丈夫、まだ間に合いますよ。
去年の私も、コレで行こうと決めたのは春でしたが、プロセスが自分で見え始めたのは夏以降です。
また、その時点でもハッキリ見えていた訳ではありません。
最後に・・・
これは個人的な答案プロセスを説明したものであり、ひとつの例に過ぎません。
また、この答案で合格できるという保証もありません。
受験校の模範解答を批判する意図はまったくありません。むしろリスペクトしています。
以上、ご了承くださいませ。
→注4
趣旨説明は、設問と照らし合わせながら注意深く読んでみてください。ぼんやり読むと設問と同じに見えますが、微妙な言い回しの違いやコトバの追加など、答案の方向性などを示唆しているケースが多いです。
正解答案を特定させないために、わざとぼかして書いているんでしょうが、それにしても、悩ましいですよねえ。
ちょっと、カッコ悪いカンジですよね。
さて、今日はまとめです。
まずは、趣旨説明を読んで確認してみましょう。
■趣旨説明を読む
=================================================================
第5問
(設問1)
本問は、ベンチャー企業であるA社が、その成長ステージに応じて経営管理制度を導入していく上で、どういった点に留意し、どういった具体的施策を講じていくべきかについて、その理解を問う問題である。
(設問2)
本問は、A社が展開するWebビジネスを継続的に展開していく上で、直面する可能性のある社内外の制約条件について、認識することができるかを問う問題である。
=================================================================
(設問1)は、「ベンチャー企業であるA社が、その成長ステージに応じて」「どういった具体的施策を講じていくべきか」といった表現が、設問にないポイントですね。経営者よりも、ベンチャー企業の成長ステージにフォーカスが当たっていたようです。制約Aと制約Bをひとくくりに考えるわけですね。
さらに、具体的施策までいるんでしたか。なるほど。これは与件から拾うのかなあ。
(設問2)は、「直面する可能性のある社内外の制約条件」がポイントですね。「社内外」なので、外向きだけではなく、経営資源や強み弱みといった環境分析っぽい内容が必要のようですね。なるほど。これも与件と他の設問との関係から炙り出せるかなあ。結果的には、よくいわれている様に3Cの切り口が有効だったようですね。
→注4
■自己評価する
趣旨説明と照らし合わせてみると、微妙にズレがありますね。
やはり、設問文にない内容まで盛り込めないのが、設問だけを読んで答案構成を考える方法の限界でしょうか。
このあたりは、与件を読んで、他の設問との一貫性を考慮しつつ、埋めていくしかないですね。
今回の方法は、あくまでも設問の意味がよくわからない状況において、徹底的に設問を読み込んで、一語一語にこだわって、なんとか対応しようとするとこうなりますという例です。
完成度は二の次です。
難しい設問で高得点は狙わないほうが無難ですしね。
■過程が見える方法であること
受験校の模範答案には、なるほどと感心するものもあります。
しかし、どんなに優れた答案であっても、その答案に辿り着くためのプロセスを理解して、自分自身でトレースできなくては、受験対策としては価値がありません。
高くて美しい山があっても、そこに至るルートがわからないなら、いつまでたっても観てるだけです。
このメソッドをやってみる価値があると思うのは、目の前にある設問だけを使って、確実に答案内容に近付くことができる方法だからです。
設問重視で答案を構成することで、見た目は不恰好でたいして高くない山ですが確実に登れます。
つまり、一番怖い空欄や大ハズシは避けられるのではないかと思います。
もちろん、高くて美しい山を目指す人もいるでしょう。ひとそれぞれです。
■重要なのは設問に答えること
実際に難しい設問に対処する場合、開始直後の設問を読むプロセスではよくわからないまま放置しておいて、与件を読んだ後で、答案内容を検討しつつ、もう一度設問の意味をじっくり考えることになるケースが多いかもしれません。
また、比較的わかりやすい他の設問の答案を足掛かりに、答案内容を方向付ける方法もあります。
こういう作業によって、最初イメージした文章構成が変化することもあるでしょうし、そのあたりは柔軟に対応すべきでしょう。与件を読み込むことで、答案内容に肉付けができ、趣旨説明にあるような答案まで近付くことができるかもしれません。
けれど、設問の解釈によって導かれた答案方針はあまり変えないほうが無難です。
この設問で言うと、『(設問1)は内向き、(設問2)は外向き、いずれも「これから」についてのことでまとめること。』です。
これを変えてしまうと、答案内容が問われている事から離れて、暴走してしまう危険があります。
方向性はキープのまま、内容を豊かに、わかりやすく、読みやすく、していくならアリ・・・です。
■難しい設問が難しい理由
難しい設問を難しいと感じる理由は、設問の意味(問われている事)がわからないからであって、答案内容が難しいからではないと考えています。
みなさんも、受験機関の模範解答を見て「なあんだ、こんなことでいいのか」と思った事があるはずです。
■試して納得することです
この方法に興味をもたれた方は、別の設問で試してみてください。
設問をしっかり読んで、一語一語の意味や意図を感じ取ろうとすることです。
試してみて納得できなければ、この方法はきっぱり忘れてしまってください。
どのようなアプローチを選択するにしても、自分のワザとして身に付けられる方法がベストです。
そのためには、違和感なく納得できることが、かなり重要だと思います。
大丈夫、まだ間に合いますよ。
去年の私も、コレで行こうと決めたのは春でしたが、プロセスが自分で見え始めたのは夏以降です。
また、その時点でもハッキリ見えていた訳ではありません。
最後に・・・
これは個人的な答案プロセスを説明したものであり、ひとつの例に過ぎません。
また、この答案で合格できるという保証もありません。
受験校の模範解答を批判する意図はまったくありません。むしろリスペクトしています。
以上、ご了承くださいませ。
→注4
趣旨説明は、設問と照らし合わせながら注意深く読んでみてください。ぼんやり読むと設問と同じに見えますが、微妙な言い回しの違いやコトバの追加など、答案の方向性などを示唆しているケースが多いです。
正解答案を特定させないために、わざとぼかして書いているんでしょうが、それにしても、悩ましいですよねえ。