なるようになろう!

中小企業診断士修行中の生活。学習日記や素朴なギモンなど。

2010年8月に読んだ本&近況

2010-09-04 | 【近況】
やっとここ数日、夜に仕事場を出た時に感じる風の温度が下がってきたようです。

最近、ゲゲゲの女房にちょっこしやられてます。
番組を観る以外にも、漫画家の方たちが毎朝その日の内容を受けてひとコマ漫画を描いて
アップしているのをtwitterで追いかけるのも楽しい。

8月は文体月間の様相でして、スイスイ読めるのから、悪戦苦闘するのまで、
いろいろありました。

考えてみると、ラノベというカテゴリーの本を読んだことがないので、
何がどう「ライト」なのかを確かめるべく一度読まねばと思っています。

マンガのほうは、まわりから勧められるままに読んでいます。
「君に届け」「GANTZ」あたりが今は読みたいかなあ。


8月の読書メーター読んだ本の数:10冊読んだページ数:1932ページ無理矢理おしかけまSHOW無理矢理おしかけまSHOWちょっとしたわけありで読んだ。タイトル作以外に同じ手法の関連作品をまとめた流浪(?)のルポ漫画集。流浪の理由は編集者とのトラブル、なんて作中にあるが、これだけ辛辣に描かれると、たしかに編集者もつらいなあ。私なら心がバキバキに折れて砕けるかも。なんか、喧嘩ばかりしている似たもの夫婦ってカンジでもある。門外漢なのでわからないが、それくらい編集者と漫画家は二人三脚で作品を描くんでしょうか。あ、最後になったけど、作者のルポ漫画の中ではいちばん読みやすくて面白い。読了日:08月31日 著者:宇野 亜由美
デザイン思考の道具箱―イノベーションを生む会社のつくり方デザイン思考の道具箱―イノベーションを生む会社のつくり方IDEOのデザイン思考に触発された本。ノウハウ本とまではいえないが、フィールドワークについての記述はちょっぴり詳しい。観察による経験の拡大・プロトタイプ思考・チームによるコラボレーションの3つを経験をデザインするための道具として紹介している。顧客をしっかり観察して、思いついたら簡単なモデルやサンプルをとにかく試作して、それを肴にチームでああだこうだと対話することでさらに内容を高めていく。みたいなカンジか。20年前の自分の仕事のやり方だあ。結局、時間と経費を掛けて大事なものを失ってしまっただけかも。読了日:08月31日 著者:奥出 直人
主に泣いてます(1) (モーニングKC)主に泣いてます(1) (モーニングKC)青年コミック誌の連載。なあんとなく、「めぞん一刻」を連想したけど、いまいち感情移入できないのは、絵柄のせいか。高橋留美子は偉大なり。最後のタイトルコールページで一巻丸々を使ったプロローグが終わり、ひととおりキャラクターが登場した感。これからどうなる?読了日:08月28日 著者:東村 アキコ
おとなの小論文教室。おとなの小論文教室。小論文の受験対策の専門家だった著者が、文章による表現が「不自由」な「おとな」たちのために書いた「ほぼ日」のコラムのまとめ本。論文ではなくて散文。ノウハウ本ではなくて自己啓発本。「おとなの」と書きながらもおとなではない(おとなになれていない)人たちへのアドバイスが多い。著者風に要約すると「ひらけ!」ってことか。閉じた世界にこもっていると、文章を書く必要がないので、その能力が次第に欠落し、世界と自分の関係が把握できなくなり、自己も認識できなくなる。あ、こないだ読んだ川上未映子の本と同じかも。なんたる偶然。読了日:08月25日 著者:山田 ズーニー
ビジュアル図解ヒット商品を生む!消費者心理のしくみ (DO BOOKS)ビジュアル図解ヒット商品を生む!消費者心理のしくみ (DO BOOKS)「インサイト」という言葉が流行るずっとずっと前から、消費者観察からヒット商品を生み出すしくみを考え実践している著者の本。経営者や管理職のためというよりも、現場で商品開発のために頭も体も動かしている人たちの役に立つように書かれている。いままでの業績の集大成といった内容でありながらもたいへん読みやすいので、既に著者の本を読んだことがある人にはハンドブック代わりに、初めての人には入門書として、薦められる。素人ウケする派手なキーワードはないが、「ニーズを需要に変える」ためには必要なノウハウだと思う。読了日:08月23日 著者:梅澤 伸嘉
わたくし率 イン 歯ー、または世界 (講談社文庫)わたくし率 イン 歯ー、または世界 (講談社文庫)読む余裕がないくせに「夏休みに読む本買いたい」衝動を抑えきれず。しからば、なるべく薄い本を選ぼうということで、先月読んだ「乳と卵」が好印象だった川上未映子を。本作はずいぶん荒削りな印象。というか、読みにくい。ああそうか、こっちが先なのか。よくわからんけれど、書き手の「企て」の濁流のようなものが渦巻いていて、準備のないままに加わることになる私のような読み手は、処し方を呑み込めないうちに物語の出口にたどり着いてしまって消化不良。詩集も読んでみようかな、とは思う。読了日:08月23日 著者:川上 未映子
工場虫工場虫実際に見聞きしたことを繋ぎ合わせてフィクションに仕立てた体なんだろうけど、どっちつかずで読み手が共感しにくいことになってしまった。前作の後半のようなノンフィクションマンガのほうがずっとよかった。マンガ誌に掲載されないマンガって、主役でないがゆえのある種の突き抜け感があったり、ホンネがチラ見えしていたりして、微妙に面白いケースがあると思うのだけど、これはちょっと中途半端だったかも。さて、これからどこへいく?読了日:08月18日 著者:見ル野 栄司
協力のリーダーシップ―メンバーの個性を活かすチームワークの技術 (Harvard Business Review Anthology)協力のリーダーシップ―メンバーの個性を活かすチームワークの技術 (Harvard Business Review Anthology)プロジェクトは、達成のために、高度な教育を受けた多様な専門家を集めて大規模化し、バーチャル化するのだが、それらの要素こそが、自然発生的な「協力」を阻害してプロジェクトの成功を困難なものにしているというパラドクスがあるそうだ。この「協力」を意図的に育むためにリーダーはどのように行動すべきか?みたいなHBRに掲載された記事の再編集本。「愛情いっぱいに育てられた人のほうが、精神的タフネス度は高い」という和田秀樹氏の指摘は興味深い。自己の存在そのものに価値を見出せる人はそう簡単にぐらつかないそうだ。読了日:08月18日 著者:DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部
へうげもの(11) (モーニング KC)へうげもの(11) (モーニング KC)織部、利休から離れて、独自の境地に至るか。奔放な自由人のようでありながら、社会的経済的地位も上昇していく。デザイン思考だなあ。清正の具志堅っぽさが薄れてきたw読了日:08月09日 著者:山田 芳裕デザイン思考が世界を変える―イノベーションを導く新しい考え方 (ハヤカワ新書juice)デザイン思考が世界を変える―イノベーションを導く新しい考え方 (ハヤカワ新書juice)論理と分析に基づいたリニアなプロジェクト計画書ではワクワクしない。夢も共感もない「するべきこと」の山を越えても、手に入るのは漸進的改善でしかない。IDEOのは違う。デザイナーの仕事は、プロジェクトの終盤で製品の色形を決める作業ではない。もっと初期段階から、対象顧客の生活や行動を良い方向に変革するために思考することだ。着想・発案・実現のプロセスを行きつ戻りつしながら、実際に現場に行って観察し、手を動かしてプロトタイプをつくり、多くのメンバーの共感を形作っていく。仕事ってのはこうでなきゃつまらん。読了日:08月09日 著者:ティム ブラウン

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