なるようになろう!

中小企業診断士修行中の生活。学習日記や素朴なギモンなど。

2011年8月に読んだ本

2011-09-09 | 【近況】
月初に急ぎの仕事が舞い込んで、
更新がずいぶん遅れてしまいました。

と、自分にいいわけ。

今週後半から、また暑くなってきました。
一度涼しくなってからの暑さは、一層こたえますね。

8月に読んだ本は雑学っぽいものが多くて、なんだか夏休み気分。
アートに関する本は、けっこう仕事の参考にもなります。
ここがどうとか説明しにくいのですが。

冒頭の急ぎの仕事関連で、
本業のマーケティングや商品開発について資料をつくったのですが、
自分の知恵やノウハウの一部を整理する良い機会になりました。

こういうのって、定期的にやった方がいいのかも。
けど、なかなか自発的にできないなあ。


診断士1次試験の合格発表も終わり、
いよいよ2次試験に向けてラストスパートの時期です。

受験生の方も、そうでない方も、
お体にお気をつけて。

8月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:2467ページ
ナイス数:26ナイス

Art 1 誰も知らない「名画の見方」 (小学館101ビジュアル新書)Art 1 誰も知らない「名画の見方」 (小学館101ビジュアル新書)
名画鑑賞の入門書。仕事柄か、絵を観ていると「作者は何をしようとしたんだろう」という事が気になる。それがちゃんとこの中に表現されているだろうか、それを私が読み取れないのはなぜなんだろうか、とか。作品そのものだけでなく、作品にまつわるコンテキストをより多く知ることで、作品から感じる何かの裏付けになったり意外性を感じたりすることができ、楽しみ方はよりふくよかになる。今現在から作品を観るよりも、作品という窓から、その時代やその環境に忍び込むほうがわくわくする。絵画にまつわるエッセイとしてもさらりと読めて楽しめる。
読了日:08月31日 著者:高階 秀爾
ウォーホルの芸術 20世紀を映した鏡 (光文社新書)ウォーホルの芸術 20世紀を映した鏡 (光文社新書)
面白い。ウォーホルについては、いままでいくつか作品を観て、フーン程度の感想だったのだけれど、それは後期(著者いうところの「花」シリーズが大成功していろいろと失望してしまったあと)のさえない作品群だったのだなあ。「時代と寝る」って表現を使うなら、芸能人たちが「寝させられる」「意図せず寝ている」のに対して「寝てやる」という凄みが感じられる。アートも生業であればビジネスであり、時代と寝たものたちが成功する傾向は中世以降ずっとそうだ。その中で、時代を超えて輝く作品を残せる人とそうでない人たちの違いは何だろう。
読了日:08月30日 著者:宮下規久朗
今日もかき氷 (CASA BOOKS)今日もかき氷 (CASA BOOKS)
かき氷の本なんだけど、自前の業務用氷削り機まで持っている案内役の蒼井優が主役級の輝き。いや、でも、各地のかき氷もかなり魅力的。ファミレスとかで食べて美味くないなあと思ってたのは正しかったのか、と納得。Casa BRUTUS連載が元ネタなので取材期間が長く、その分いろんな蒼井優が一冊に詰まっていて、普通の写真集よりも得した気分。買ってすぐ、京都の梅園に。閉店が近いぎょくえんは、以前からずっと行列ができる店らしく、ちょっと難しそう。天然氷の埜庵にはいつかいってみたい。なんだか、本の感想ではなくなってきたな。
読了日:08月25日 著者:蒼井 優
へうげもの(13) (モーニングKC)へうげもの(13) (モーニングKC)
治部と刑部。こうなったか。家康と対峙するほどの風格が出てきた織部。関が原前夜。見どころの多い13服。
読了日:08月25日 著者:山田 芳裕
法人税がわかれば、会社にお金が残る (アスコムBOOKS)法人税がわかれば、会社にお金が残る (アスコムBOOKS)
節税ではなく、会社にいかにお金を残すかについての指南書。「法人税が分かれば、会社のお金のすべてが分かる」という本が基本編で、これは実践編らしい。が、財務会計・管理会計・税務会計の違いの概要、費用/収益と損金/益金の単語の意味あたりが判っていればスラスラと読める。「節税対策としてベンツを買ったら、支払う税金は減らせるけど、結局会社のお金は減っちゃいますよ」という当たり前のことは、気付いているけど無視しちゃうんだよなあ。ベンツや保険や不動産を売る側からの視点も書かれていて役に立つ。基本編も読んでみよう。
読了日:08月25日 著者:奥村佳史
謎解き フェルメール (とんぼの本)謎解き フェルメール (とんぼの本)
フェルメールについては、各論的でマニアックな本「フェルメールのカメラ」を以前読んだので、今回はいわゆる作品の入門書をと思い。「とんぼの本」らしく、フェルメールの作品30点以上に贋作・非真作数点も含むカラー図録がたくさんあって、私のような初心者にちょうど良い内容。盗難や贋作などの事件の紹介も小ネタ的に楽しめる。カメラ=オブスキュラ使用の可能性については著者は否定的。けど、画像をトレースするだけみたいな使い方でなかったなら判断は難しい。真実はわからないし、いずれにしても作品の価値は変わらない。当然ですけど。
読了日:08月24日 著者:小林 頼子,朽木 ゆり子
「三十歳までなんか生きるな」と思っていた「三十歳までなんか生きるな」と思っていた
保坂和志は久しぶり。小説よりも小説論で有名な小説家。著者の小説は、何も起こらないのだけれど、ちゃんと読んでいて満足感がある。いや、幸福感といってもいいかもしれない。とはいえ、ダメな人は徹底的にダメな著者だと思うので、おススメしたりはしない。『結論に逃げ込まずに、「考える」行為にとどまりつづけろ!』(帯より)というわけで、つらつらと考え続けている本。私は、結論がないことよりも、結論しかないことのほうが恐ろしい。こういう著者の本も読んでおかないと、なんだかつまらない世界に浸り切ってしまう日々。他も読もう。
読了日:08月12日 著者:保坂 和志
僕等がいた 3 (フラワーコミックス)僕等がいた 3 (フラワーコミックス)
彼トモ。元カノの妹。約束。。。なんだか不安なんだよね、わかるけど、たいへんだ。
読了日:08月09日 著者:小畑 友紀
僕等がいた 2 (フラワーコミックス)僕等がいた 2 (フラワーコミックス)
年上の元カノ。だめんずウォーカー。しかも。。。王道だねえ。
読了日:08月09日 著者:小畑 友紀
僕等がいた 1 (フラワーコミックス)僕等がいた 1 (フラワーコミックス)
テルマエロマエを貸した後輩から、「こういうの読めます?」と尋ねられて、むしろ好物ですと応えたらゴソッと納品。なにからなにまで、これぞ少女漫画。くぅ~ッてカンジですな。齢を重ねた中年男性が読んでて面白いのかと問われると、「ああ、そうそう、こういうのだよね」と自己回想など織り交ぜたりしながら結構楽しい。家族には「電車で読むなら、カバーをかけて」といわれる始末。このまま予想通りに展開することを期待しつつ読み続けます。しかし、もう一回高校生やりたくなってきたよ、私だって昔は(以下省略)。。。
読了日:08月08日 著者:小畑 友紀
ヘンリー・ダーガー 非現実の王国でヘンリー・ダーガー 非現実の王国で
ヘンリー・ダーガーによる1万5145ページの物語と数百枚の絵で構成されるアウトサイダーアートの金字塔。本書では、39種の図録、物語の抄、研究者の論文が掲載されている。まずは、絵の配色の美しさと独特の手法や描かれている内容の奇妙さに圧倒される。物語は独特の文体綴られている。最後のブラウン博士の論文は、この傑作のガイド役となっている。他人に見せるためではなく制作された天才の仕事を覗き見しながら、その中に失くしたり蓋をしてしまった自分を再発見することができる気がする。それこそがアウトサイダーアートの魅力かも。
読了日:08月07日 著者:ジョン・M. マグレガー
となりの関くん① (MFコミックス フラッパーシリーズ)となりの関くん① (MFコミックス フラッパーシリーズ)
試し読みと『姉・東村アキコ驚愕!!マンガ史上、最高の地味!!授業中こそこそ遊ぶだけ!!』の帯で衝動買い。ホントそうなんだけど、ちっぽけな机の上からドンドン拡がるなかなかのスペクタクルに電車の中で大笑いしてしまった。巨人に食われたり、宝探しの冒険に出たりしなくても、マンガは成立するのだなあと、当たり前のことを改めて感じる。横井さん、きっと関くんは大人物になりますから、その時に気が散って勉強できなかった貸しをたっぷり返してもらってください。さて、この作品、これからどうなる?どうもならんかw
読了日:08月05日 著者:森繁拓真
街場のメディア論 (光文社新書)街場のメディア論 (光文社新書)
難しげな題材を、アカデミックな匂いを適度に残しつつ、平易な文章と明快なロジックで展開するお得意のパターンで楽しく読める。スルッと入ってくるけれど、内容を鵜呑みにしていいものかどうか迷うなあ。著者によると、少々背伸びした、なりたい自分「理想我」を自他に見せることが書棚の効用らしいが、まさに著者の本もそういうちょっと背伸びする本として買われているのだろうなあ。私もそうだ。メディアや医療や教育は、本来のあり方を忘れて市場原理主義を採用してしまったことで劣化しているという指摘は、この先も続けて考えてみたい。
読了日:08月03日 著者:内田 樹
魯山人の美食―食の天才の献立 (平凡社新書)魯山人の美食―食の天才の献立 (平凡社新書)
タイトルからは具体的レシピが紹介されていそうだけど、実際は概要や雰囲気だけ。この本を見て魯山人の献立を再現することを期待する人や、既に魯山人の料理に関する本を何冊か読んだことがある人にはミスマッチ。北大路魯山人という芸術家にして美食家の入門書だと位置づければ、いろいろな本や記事から引用したり、本人のプチ自慢も織り交ぜたりしつつの、お手軽でわかりやすい本。『技術は料理の根幹にかかわるものではない、そのようなものは一定努力すればだれにでも得られる』『人間を磨いてから物を作れ。それからでも遅くない』はい(汗)
読了日:08月01日 著者:山田 和

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