先月、ビデオiPodが発売された。
まだ市場が未知数ということもあり、生産が追いつかないこともあるかも知れない。
発売と同時に品薄という状態。
時ほぼ同じくして、PSPも動画配信に対応するファームウェアの配信。
PSPのほうは、誰から聞いたか追いかけて調べきれていないのだけれど、先行して一部USで公開していたとの認識。
今年の夏に、USで確実に見ている。そのとき『早く日本でも正式に対応すれば受けるのに』と感じたから。
ともかく、ポータブルデバイスで動画を日常的に視聴するのは、それほど遠くない将来だと思う。
そんなことを考えていたら、Googleで新サービスが発表されたみたいだ。
Google Videoというもので、ネット上の動画を検索するエンジン。
ネットからダウンロードして、ムービーをオフラインで楽しむ時代はような気がする。
っていうか、それが自然な姿。
だって、電車の通勤や飛行機で海外に出掛けるときには、お気に入りの音楽をMDにしてアレンジしたのは少し前。
今はメモリプレーヤに準備するのが当たり前。
もっと手軽になれば『音+映像』は当然。
可能性は広がる。
電車では難しいかもしれないけど、国際線の航空機はエコノミークラスでも、ディスプレイはパーソナルタイプ。外部入力が対応されれば急速に広がるだろう。
また、ネット接続できる航空機も増えているし。バリエーションが乏しい機内サービスよりも気が効いている。
話しを元に戻して、Google Videoのサービス。
Googleはチャレンジャーだ。次々と仕掛けてくる。
ブログの日本語の対応は遅かったものの、ブログそのもののサービスに関しては対応が早かったように記憶している。
私的には『これは流行るのかなぁ』という程度の認識だったのだけど、彼等の認識は違った。
たぶん意識した対象そのものが違うのだ。
彼等が意識したのは『ジャーナリズムの庶民化』ではないか。
新聞社その他の活字メディアは記者のほか“専門家”と称する人々を招聘する。
しかし、ブログによって、個人が発信する情報は多岐に及ぶ。問題に直面する箇所を指摘するもの、周辺から論じるもの、いろいろだ。
考えが多岐にわたるからこそ、説得力が増す。ネットに慣れている人ほど、受け入れやすく、自分の意見を考える要素という破談を下す。
つまり、自分が客観的判断を行うためのデータ収集のためのひとつとなる。
新聞社の記事は、客観的な情報には成り得ない。
こんな、雰囲気が米国で漂い始めているときく。
Google Videoは、映像メディアへの挑戦のような気がする。
彼らが次にねらっているのは『映像の庶民化』だろう。
テレビ局にイニシアチブをとられてきた映像が、誰でも作れるようになり、多くの人々に配信される機会を作る。
ブログが活字メディアを席巻しつつあるように、映像メディアも同様な事態が起こるかも知れない。
IT企業とのアライアンスに拒否をしているような放送局の経営陣は、もっと、大きな波に呑まれてしまうことになるような気がしてなりません。