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あした天気にな~れ!!

日々のでき事の中で、特に感じたことや考えさせられたことなどをつづります。

★ゴキ発見?!

2005-10-21 22:41:13 | 教育
 
 お電話を頂きました。


 『なお先生でいらっしゃいますか?

  猫の森出版編修部の三毛(*註)でございます。
  いつも、お世話になっております。

  先日は、当社教科書について、お問い合わせ頂き、ありがとうございます。

  こちらで著者の先生に確認を取らせて頂きました。

  そうしましたら、明らかにご指摘の箇所は誤記でございまして、なお先生のおっしゃる通りでした。

  至急、現在お使いの学校につきましては、正誤表を送付します。

  また、来年度版につきましては、改訂いたします。』



 先日から、ピンチヒッターの授業をしています。

 授業準備のため教科書を読み進めていたのですが納得できない図版を発見。

 “アルゴリズムと流れ図”という単元です。どう考えても処理の内容がおかしいフローチャートなので、出版社に連絡してみたというわけです。

 ご存じの通り高等学校の教科書は、文部科学省の検定を通過したものです。

 出版社の編修者はもちろん、執筆・監修者、文科省の検定官の方々が、内容や誤植・誤記などを徹底的にチェックするはずです。

 しかも、検定を通過したのは16年3月ですので、昨年度は採用校で1年間授業が行われています。 (うちは、昨年度は他社の教科書でした)

 このような背景もあり、ミスなんてあり得ないというと考えるのが、普通なのでしょうね。

 数日前、この出版社に連絡を入れた際には『教科書にミスなんかないですよ』という雰囲気が漂っていましたが、今回は丁重にご連絡頂きました。


 皆さん、教科書にもミスはあるかも知れません。
 自分が納得できるまで、調べたり、質問したりしましょう。


  (※註) 出版社や編集者のお名前は仮名です。

 

★著作権

2005-10-10 19:50:56 | 教育
 
 連休も終わり、明日からは日常生活。
 なんだか疲れた~って感じです。

 さて、明日からの講義のトピックを考えなければなりません。そのメモを思いつくままに書いておこうと思います。

 先日、出席した研究会の際に、著作権に関する講演がありました。コンピュータが一般に浸透して、大容量の記憶デバイスが安価になったこの時期において、とてもホットな話題といえるでしょうね。

 平成15年から高校の普通科で「情報」が必須科目となっています。指導要領を見ると、著作権も扱うことになっているのですが、実際の現場では、どのように授業が展開されているのかが気になるところです。

 当然、高校生クンたちに、「これはダメ、あれもダメ」のダメダメ攻撃を出せば、普通に拒否反応。

 『せんせー、CDが3000円は高すぎます!』

 確かにそうですね。高校生のお小遣いで3000円は決して安くはない。
 だからといって、CDを丸ごとコピーするのも大問題。

 レンタルCDが300~400円なので、その程度の価格だとコピーしないで購入するという事になるのかな。
 音楽配信の価格が1曲あたり新譜で200円、少し前の曲になると150円。う~ん、100円くらいになれば、中学生クンたちでも気軽に買えるかな?

 CDという媒体だからゆえ、流通にコストがかかっているのであれば、今どきCDで音楽を聴く人は少ない(そんなことないのかな?私のまわりはメモリプレーヤばかりだから)と思うので、コストをどんどん下げてもらった方が良いのですが。

 さて、だいぶ前置きが長くなってしまいました。

 このように、著作物を買う側の視点に立つと、どうしてもコストを下げたくなるのが人情。
 そこで、私が講義で扱う場合には、受講者を著作権者の立場にシンクロさせることにしています。

 『将来は何の職業に就きたい?』と問えば、クラスに何人かソフト産業に従事したいと言います。

 ・ゲームクリエータ
 ・プログラマ
 ・小説家
 ・シンガー  などなど

 この辺が出てきたら、既に私の術中にハマッタも同然。

 取りあえず、印税計算のシミュレーションを行い“おいしい思い”を疑似体験。

 次に、自分が作ったゲームやプログラム、本、歌等の著作物が、不正にコピーされたらどのように感じるか考えさせています。コピーされることで著作者が被害を受けているということを実感として受け止めてくれれば、ひとまず導入としては成功かな?

 ノリの悪い優等生のクラスでは盛り上がりはイマイチですが、いつも雑談で盛り上がるクラスでは、このノリで一気に1時間が経過します。



 さて、今回の講演会で“私も勉強不足だな”と感じたのが、違法コピーとわかっている著作物の取扱いでした。

 違法コピーとわかって買ったものを使うのは、当然処罰の対象になると思っていましたが、これって現状の法律ではソフトウェアに限定されているようですね。音楽CDや映画DVDを海賊版であるとわかって買った場合でも、処罰されないとのこと。少し意外でした。

 とはいえ、法律に関することと、マナーに関することが別ですから、そのあたりも講義では触れなければならないですね。
 

★小学生のネット犯罪から

2005-09-06 22:52:32 | 教育
 
 このような記事を発見しました。

小6がゲーム不正アクセス、キャラ衣装勝手に奪う (読売新聞) - goo ニュース

 他人のIDとパスワードをクラックして、アバターのアイテムを入手していたというニュースです。

 驚いたことに、犯人は当時小学校6年生。

 果たして、どの程度の“悪いことをしている”という認識を持っていたかが気になります。ホンの軽い気持ちだったのか。それとも、やる気でやっていたのか。


 初中等教育は、よく知らないのですが、中学校の技術家庭科(技術分野)の教科書をながめてみると、PCの操作に加え『情報モラル』についての記述がありました。たぶん、中学校では正規の時間中にこれらのことを勉強するのでしょうね。

 小学生はどうなんでしょう?道徳や総合の時間などで扱うのでしょうか?

 学校区分を意識してしまうと、小学生と中学生は大きな隔たりがあるように感じてしまいますが、実際には小6と中1は1学年しか変わらない。子供の成長過程も各人によって違いが生じるでしょうし、各家庭の環境もPCやブロードバンドの有る無しによって、違いも生じてしまう。

 結局、このあたりを教えるのは“学校”ではなく、“家庭”であるような気がしてきました。

 親子が一緒に外出するとき、最低限の交通法規やマナーを教えたりするのと同じく、親子が一緒にPCの操作やインターネットを利用して注意を促すことが重要なのかも知れませんね。

 PCを買い与え、ネットに接続して、環境を整えてそれっきりでは、だめだと思います。

 お父さん、お母さん。子供と一緒にインターネットをして、ともに勉強して下さい。

 

★ブログのリスクマネージメントと情報倫理

2005-08-23 22:16:55 | 教育
 
 既に1週間前の記事になりますので、少し古いかも知れませんが、こんな記事を見つけました。

 8月12~14日の日程で、東京ビッグサイトではコミケが開催されていました。この会場近くで、ホットドックチェーンの移動販売が行われていたのですが、そのアルバイト店員が自身のブログで、コミケ来場客に対して“オタク”“キモイ”等の誹謗中傷を書いて問題になっているとか。

 自身のプロフィールを徹底的に隠蔽してのコメントでしたら、逃げ通せたかも知れませんが、写真付きだったそうですし、文面からバイト先もわかってしまうでしょう。また、それ以前にバイト先のお客様を誹謗中傷しているわけですから、既に個人の問題ではなく、その企業にも波紋が広がってしまいます。

 このホットドックチェーンは“ネイサンズ”というお店ですが、Webページでも謝罪をしています。

 Webページよりも手軽に、個人の意見や身近な出来事の情報を発信できるブログですが、手軽であるが故に、発信する情報の取り扱いには気を使わねばならないでしょう。

 一方、企業や学校、病院などでは、社員や職員を通じて守秘義務を伴う情報が漏洩しないように留意しなければなりませんし、顧客(学生・患者)から誤解を招いて事実と異なった情報の提供がなされないよう注意する必要があるかも知れません。かねてから指摘はありましたが、経営側としては、新たなリスクと認識して、対策を施す必要があるでしょう。

 また、教育の現場に携わる者として、これは“情報倫理”において扱うテーマと位置づけられると思いますが、今回のニュースを事例として、うまく講義で扱うことができそうです。

 

★ケータイ・メール

2005-08-22 23:08:35 | 教育
 文科省が実施した「情報モラルに関する調査」の報告書が、公開されました。これによると、携帯電話の所持率が高校生では93.4%。毎日あるいはほぼ毎日携帯メールを使うという高校生が87.4%となっているそうです。

 一方で、自分専用のパソコンを持っている高校生は18.7%、パソコンを使っての電子メール使用率は33.2%。

 高校生にとっては、携帯メールの方が利便性が断然高いと解釈すべきか、あるいはPCのメールのほうが便利とはわかてつつも、自分専用のPCを所持していなかったり、申し込みや設定が煩雑などの理由で、携帯メールを使わざるを得ないということなのか、調査結果からはうかがい知ることはできません。

 仕事柄、高校生や大学生と携帯メールでメッセージの交換を頻繁にします。内容は、たわいない世間話から、進路や恋愛、人間関係の相談等多岐に渡ります。一回に寄せられる文字数も、おおむね100字未満。その分、やり取りする回数も増えるようです。

 PCメールはというと、1回に書かれる文章量は携帯のそれに比べると、格段に多いのですが、一方で、やり取りする回数は減ります。携帯メールが1時間で数回から数十回に及び、だいたい1日以内に終結するのに対して、PCメールの場合は1日に1回のメッセージ交換。それが数日間に及びます。

 考えるに、携帯メールは時間の隙間を使うことができ、表現も簡潔。気軽にメッセージを書くことができるのでしょう。それに対して、PCメールはPCの前に座ってキチンとした文章を書くことが要求される。実際に、寄せられる文章が客観的にキチンとしているかどうかは別として、このようなイメージがあるのかも知れませんね。

 これだけ若年層に携帯が普及してくると、カウンセリングも携帯メールを使ってという手段が使えるでしょう。私が相手をしているプチ相談もカウンセリングのひとつかも知れません。カウンセリングする側の都合をいえば、対面であれば、その時間にひとりしか相手ができなかったのが、複数人をまとめて相談することもできるかも知れません。

 また、教育に携わる者としての立場からいえば、「情報モラル」や「文章表現」に関することのカリキュラムや教育手法について検討と実践を行わねばならないでしょう。

 i-modeのサービスインが1999年ですから、携帯メールが使われ出して6年目。高校生や大学生、それに若い世代の社会人は、携帯とPCのメールを上手に使い分けているのでしょうね。見習わないと。

 ところで、講義への質問はメールではなく、直接来訪するのは不思議です。