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Bonne journee!

フランス地方菓子に出会うための旅を終え、その後の日々の日記です。

ナント・トゥール ロワール地方

2008-05-25 | フランスお菓子の旅
21日は朝早くからキブロンを出発。トゥールまで移動です。
キブロンからは、海沿いを南下する形でロワール川の河口にあるナントまで行き、そこからロワール川沿いを東に辿っていくとトゥールがあります。

まずナントへ。オレーから2時間ほどで到着しました。
ナントに来たかったのは、ガレットナンテーズというお菓子に出会いたかったから。
が、この後トゥールに行くには滞在時間がわずか1時間しかありません!この次となると何時間も後になってしまいます。
トゥールに行くのは友人と会うのが目的。遅くなるわけにもいかず、大きなスーツケースを持ったままトラムに乗り込み、中心部へ。

とても広々としてきれいな感じの町。ごみも落ちていません。
フランスで一番住みやすい街と言われているそうで、なんとなくわかる気がします。
が、肝心のパティスリーが見当たりません。。。
大きな荷物を持ったままでの移動はかなり厳しい。旧市街南側のフェイドー島と呼ばれる一角をくるりと回り、時間もなく諦めて駅に戻りました。
旧市街の方に行けばよかったかなと思いつつ、滞在わずか30分の観光終了でした。
駅のすぐよこにあったパティスリーに入って物色してみましたが、ガレットナンテーズには出会えませんでした。
ここで見つけたのは、プルーンではなくりんごが乗ったファーブルトン。プルーンより爽やかでやさしい味でした。


実はカンヌのパン屋さんでガレットナンテーズを売っているのを見かけていました。こんなことなら買っておけばよかったかなと今さらながら思ったのです。

ナントを後にし、一路トゥールへ。
電車からロワール川が見えています。
以前のスタージュはロワール川の支流シェール川沿いにある小さな町のパティスリー。
いろんなことが思い出されて、ちょっぴり複雑です。
トゥールも休みのたびに出てきていた思い出の街。
今日会う友人もそのパティスリーでわずがながら一緒に働いた女の子です。
彼女は今トゥールの別の場所でスタージュしていて、ワーホリビザを最近取得し、さらに1年間そのお店で働くそうです。
この前の冬にはロワール地域のショコラの大会でピエスモンテの1位を獲得したがんばりやさんです。

無事再会し、延々と話し続け気がつけばもう夜10時半!結局6時間近く話し続けていました。
もともと日本でもかなりの経験がある彼女ですが、さらにいろんなことを吸収して、いずれ日本で活躍されることを祈っています。
ともかくは、フランス生活が楽しく充実したものでありますように!
色々話しができ、刺激をたくさんもらった再会でした。







キブロン ブルターニュのお菓子

2008-05-25 | フランスお菓子の旅
まず、キブロンの超有名店”Le Rouxル・ルー”ショコラティエです。

素朴な町にあって、ここだけ高級感漂っています。

外側にはショコラやコンフィズリーがセンスよくディスプレイされ、茶器などのお茶関係のものもたくさん飾られていました。(缶に”茶”と書かれていたり・・・)
中に入ると、ボンボンショコラのケースがあり、奥にはコンフィズリーのコーナー、さらに奥にはガラス張りの向こうにラボの様子が見られました。
もう片付けをしている時間帯でピカピカに磨き上げられています。
きっと大変なんだろうとスタージュしていた頃のことが思い出されました。

結局購入したのは、定番”CBSキャラメル・ブール・サレ”

浜辺で写真とってみました。
とても柔らかく、さらりと溶けていく感じです。歯にくっつく感じもありません。
塩味もきつくなくやさしい味でした。
ナッツ類も入っていますが、邪魔にならない程度に砕いて入れているようでした。
他にもショコラをいくつか購入しました。

次は、伝統菓子の店”Riguidelリギデル”100年以上続く老舗だそうです。

店の奥は缶入りのガレットブルトンなどお土産に向くものがたくさん売られていました。
ここでは、ファーブルトンとクイーニーアマンをカットして売ってくれます。


左がファーブルトン、右がクイーニーアマン。

ファーブルトンは、生地がもっちりしていて、以前クレープの生地に似ているものだと聞いていた意味がよく分かりました。今まで食べたものはもっと卵のふんわり感を感じるのもで、かなり違っています。
またプルーンも少なく、本来のものはとても素朴なのねと思いました。ただ、プルーンがとてもジューシーでおいしかったです。シロップの味というより果物の水分が残っているような、そんな感じでした。

クイーニーアマンはずいぶん前に日本でも流行りましたが、ブルターニュ地方の伝統菓子です。
リギデルのものは平べったくずっしりしています。断面には生地の層がはっきり見えていて、食べると歯ごたえがあり、厚みを感じます。その生地の間からバターがじゅわっとしみだしてきました。
このお菓子は余った生地にバターと砂糖を折り込んでできたと本で読んだことがあります。まさにそんな感じでした。
正直、4分の1も食べると十分なものでした。

近くのパン屋さんで、ガレットブルトンとクイーニーアマン発見。


ここのクイーニーアマンはさすがにパン屋さんだけあって、イースト入りのふわふわ生地にバターと砂糖を折り込んだものでした。表面にシロップがかかっていてさらに甘いですが、こちらの方が食べやすいものでした。お店によってずいぶん違いがあるものです。

ガレットブルトンはバターたっぷりのサクサク・ほろほろした食感が特徴ですが、こちらのものは想像より粉感がしっかり感じられるものでした。また、塩味もわずかだった気がします。

次に見つけたのはガレットブルトン専門店。
お店の大部分はお土産用の缶入りがほとんどでしたが、大きな四角いガレットをカットしてくれます。


キャラメル味とナチュラルがあり、ナチュラルを購入。
ミルクの味がしっかり感じられるバターたっぷりのガレットでした。厚みがかなりあるため、ふんわりした食感でした。


キブロンはとても小さい町ながら、これだけのお菓子に出会うことができました。
行っていないパン屋さんやお菓子屋さんもまだあり、それぞれに個性のあるのもが作られているようです。
特徴の塩をきかせたものも意外とほんのり感じられる程度で、日本で売られている塩が入ったお菓子のほうが、塩をしっかり感じるように作られていると感じました。

今回はとても天気がよく穏やかでしたが、雨が多く、風も強い厳しい環境の地域です。途中見かけた松林は木が風で同じ方向になびくように生えていて、風が当たる部分は枯れてしまっているほど。
そんな厳しい環境にありながら、これだけ豊かな食文化があるのはすごいですね。きっと他の町にはまた違うものがあるのでしょう。
1日だけの滞在でしたが、ブルターニュ地方の一部を垣間見れてとてもいい経験でした。

キブロン ブルターニュの町

2008-05-25 | フランスお菓子の旅
パリを出発してから西側を中心に移動し、今はストラスブールにやってきました。
ようやくブログの更新ができそうです。。。

20日、パリからブルターニュのキブロンへ。
ここだけは行こうと決めている3つの地域の一つが、ブルターニュ。
なぜかというと、ガレットブルトン、ファーブルトン、クイーニーアマン、塩キャラメル・・・独特なお菓子文化を持っている地域だからです。

それでも今回はその中の一つキブロンのみ、しかも1日だけの滞在です。
時間も限られている中で、ブルターニュは一つの町を拠点に色々なところに行くのがどうしても難しかったのです。
その中でキブロンならば、見てみたいお菓子たちが一通り出会えるのではないかと、乏しい知識の中から選んだ町です。

パリからTGVに乗り、約3時間後オレーという町でバスに乗り換え約1時間。
キブロンに着きます。
途中からも遠浅の浜辺が見え、南仏とはまた違う懐かしい感じの海が広がっていました。
この季節、潮干狩りをしている人達の姿も。日本と言われてもわからないかも。


ホテルに到着後、さっそく町に繰り出します。
少しお土産物やさんが連なっているところがありますが、それほど多くなく、すぐに海が見えてきました。
大きく広がる浜辺があり、周りにカフェやきれいな遊歩道が整備されています。
ここは、夏になると大勢の人がやってくるリゾート地。
今はまだ人も少なく、のんびりとした雰囲気です。カンヌの騒々しさからくらべるととても穏やか。みんなゆっくり浜辺で日光浴しています。
しかも、すごく天気がよく南仏より暑いくらいです。(南仏はしばらく雲が多く寒い日が続いていました。ブルターニュは雨が多い地域で寒いことも多いようです)


海には見たことのある緑色の海草が浮かび、漁船や魚を取る網があり、浜の様子も岩の感じも、すごく日本のものと似ている印象。まわりにはお魚屋さんもたくさんあります。
実家の近くの海を思い出しました。だから、リゾートというより海水浴場的なイメージが強いのかも。。。

ぶらっと散歩した後、お昼を食べてなかったため、海岸沿いにあるカフェへ。
ここはやっぱりガレットでしょう!
卵とジャンボンのシンプルなガレットとシードルを注文。
いわゆるそば粉のクレープです。この地域のスペシャリテ。シードルはりんごの発泡酒でブルターニュ、ノルマンディーでよく飲まれているものです。


シードルはこのマグカップのようなボルでいただきます。りんごのフレッシュな味よりしっかり発酵させている感じです。
ガレットはサクサクで、じゅわっとバターの風味がしておいしい!
シードルがバターの油分をさらっと流してくれました。

ほどよくお腹が満たされ、町をぶらりとします。
漁港だけあって、お魚屋さんもたくさん。こんなおじさん?もいました。

また、キブロンはオイルサーディンの製造も盛んでこんな工場が。

その名もずばり”キブロネーズ”
この工場では直売もしていましたが、5缶からしか販売されていませんでした。
近くのスーパーで後ほどばら売りを見つけ2つだけ購入することができました。

この後小さな本屋さんへ行き、ブルターニュ料理とお菓子の本、ガレットのミニ本を購入し、いよいよお菓子やさんです。

旅立ちの日

2008-05-22 | フランスお菓子の旅
19日からカンヌを出発し、現在フランスを転々としています。
移動を始めてからなかなか安定してインターネットにつなげられる環境になく(安宿に泊まっているからという噂も・・・)、更新できずにおりました。
できる時にはがんばって更新していきます。


19日の朝、いよいよ南仏から移動する日がやってきました。
あわただしく荷物を詰め込み出発です。
この日はめずらしく、スパイクがじっとみんなの前に姿を見せてくれました。
きっと何かを感じてくれているのでしょう。
ありがとう、スパイク。
君は私の癒しだったよ。気が向いた時しか来てくれなかったけど。。。

南仏生活、本当に楽しかった。
見所もたくさんで、穏やかにすごせるフランス生活を見れてよかった。
以前の滞在はすっかり気持ちがすさみ、すべてが嫌いになりそうなくらいだったから。

もし、いつかまた時間と気持ちと経済的な余裕ができたらのんびり過ごしに家族と来たいと思いました。
ステイ先のマダム、ムッシュー、息子さん、おばあちゃまお世話になりました。
ありがとう。

あんまり感傷に浸る暇もなく、あっという間にカンヌ駅着。
しばらく待って、TGVに乗り、一路パリへ。
わざわざパリに行ったのは、電車の都合がいいから。
地方と地方を結ぶ電車は極端に少なくなるのです。
5時間後、パリ着。早いものです。

この日は、翌日からの電車を予約するため駅に行き、1時間ほど並んで切符を購入(フランスではこの並ぶということを頭に入れて行動しないとダメですよね・・・)
少しだけ街を眺めて早めにホテルへと戻りました。
明日からいよいよ、お菓子の旅、始まります!



しばしの別れ

2008-05-03 | フランスお菓子の旅
今日はパートナー帰国の日です。
一緒にCDGに。

早めに来たつもりが、意外と時間がありません。
チェックインを済ませ、朝も食べてなかったため、ポールでまたしてもサンドイッチを買い、急いで食べます。
しばらく一緒に食事できないのに何だかあわただしく時間が過ぎていきます。
しんみりしなくていいのかもしれません。

手荷物検査のゲートにも長蛇の列。
12時に列に並びます。
私はこれ以上中に入ることができません。
カンヌに帰るため、リオン駅まで戻らなくてはいけません。
時間がなく、あっさりお別れをして駅へ急ぎます。

リオン駅の窓口でなかなか進まないということはありましたが、(フランスでは普通のことですよね)無事TGVの切符も買え、飛行機と同じくらいの時間に出発です。
無事に飛行機が日本に着くよう祈りつつ、そしてフランスに残ることを許してくれたパートナーに感謝しつつ、南仏へ戻ります。


ここで、窓から黄色の畑が見えてきました。

飛行機からみると眼下に絵の具で黄色く塗ったようなきれいな畑が、ブタペストにもCDGにもあり、とても不思議に思っていたのです。
電車で近くを通ると、それは菜の花のようでした。
本当にきれいなまっ黄色の畑が続きます。

TGVはプロバンスの町アヴィニョンまで停まることなく進み、すっかり南仏の様子となりました。
ここからさらに2時間電車に揺られ、無事カンヌに帰り着きました。

これからしばらく、フランス語の勉強の日々が続きます。




パリへ

2008-05-02 | フランスお菓子の旅
今日はパリに移動です。
明日パートナーが帰国するからなのですが、なぜ私もかというと、別々に買うより2人分まとめて買ったほうが航空チケットが安かったからです。
せっかくなので午前中にパリに移動し、少し楽しもうということになりました。

朝9時ニース空港発でパリに向かいます。
オルリーに降り立ち、RERのC線に乗ろうと思っていました。
C線に乗るには巡回バスで乗り場まで行く必要がありますが、その乗り場もそのバスも見つからない。
インフォメーションで聞いてさらにうろうろ・・・
ようやく見つけたものの、祝日の関係で定期的には来ないとの表示が。。。
またしても祝日の影響。

オルリーバスでB線に乗ることに変更。
ホテルに着いたときには、すでに2時間以上が経過していました。
チェックインにも手間取り、さらに30分経過。
ちょっとお疲れでとりあえず部屋に入り、お腹が空いたのでパリの街へ。

凱旋門の真下に着き、シャンゼリゼ通りに出ると、新緑が目に鮮やかです。
南仏とはまた違う品のよさが感じられます。


パートナーが以前から行きたがっていたムール貝の有名なお店へ。
道に出ているテラス席でいただきます。


ムール貝。一人分でココットいっぱい入ってきます。


コロッケもいただきました。えびとチーズ味です。


お味は、けっこう普通。とのことでした・・・


次は、デパート、ル・ボンマルシェへ。
ぐるりとまわった後、換金が必要で移動。

その後、見つけたパティスリーでお茶を。
よく考えたらフランスに来て初めてのパティスリーかも。
お菓子の旅に来たのに、なんてことなんでしょうね。
お店の名前はLe Valentinル・バランタン
コンフィズリー、ショコラ、ヴィエノワズリーも置いていました。




いただいたケーキはブラジリアというモカ風味のケーキでとっても軽く、日本人でも違和感なくいただけるものでした。



この後BHVで腹痛が襲うというハプニングがありつつも、パリに観光できた友人とも会い、充実したパリでした。

一路、南仏へ!

2008-04-27 | フランスお菓子の旅
ブタペストの街はあっという間に小さくなり、2時間少々でCDG到着。
パリは24℃のアナウンスが聞こえ、聞き違いかと思って外に出ると・・・暑い・・・
半そでで十分な気候。

この後、ニースに行くための飛行機はオルリー空港発。
CDG→オルリー間のエールフランスバスで行くつもりにしていたのだけど、バスはなかなかやって来ない。
トランジットに3時間見て飛行機を取ったのだけど、それじゃギリギリだったみたい。
CDGからニース行きはけっこう時間が開いてたし、3時間あれば余裕。
と思っていた私が甘かった。。。

ようやくバスが来たのはすでに1時間半たった頃。
ここからオルリーまで約1時間。
残り30分しかないじゃん!!
でもどうしようもなく、バスに乗り込み、スムーズに行くことを願って座っていました。

空港を出てしばらくすると、バスは減速。
まさかっ、渋滞?
しばらくのろのろ運転が続き、半分諦めかけたところで、事故現場に遭遇。
それで渋滞してたのね。
また動き出す。

快調♪と思ったのもつかの間、今度は本当の渋滞。
日曜日のパリ市内って混むんですね。。。
ほとんど諦めかけ、どうやって次の便に変更してもらおうか言い訳を考え始めていた頃、セーヌ川を越え、再びスムーズに動き出したのです。
ここからは早く、結局40分程度で着いてしまいました。

荷物を急いで取り、チェックインカウンターへ。
オルリー空港は初めてだったため場所がわからなくて、ちょっと焦る。
でも、何とか間に合った。よかった。。。
意外と待ち時間があり、いすに座ってしばらくボーっとしてました。

定刻の18時を少し回って出発。
一時はパリに一泊滞在か?と考えたくらいだったのが、予定通りに行けることに安堵しながら気がつけば、ニース上空。
窓の下には、ヨットハーバーに停まるヨットの数々。
南仏~~~♪
テンション上がります。

ニース空港に停まるいくつもの小型ジェット。
きっと世界のお金持ちのプライベートジェットなんでしょうね。
ブタペストとは違うきらびやかな雰囲気満点で気分よく降り立ち、カンヌ行きのバス乗り場へ。

切符も買い、ステイ先にも電話をしてようやくたどり着くと思ったものの、定刻になってもバスが来ない。
ここはフランス。
少々のことはありでしょう。
と思っていたとき、大きなゴージャスマダムに声をかけられ・・・
聞いてみると、定刻のバスは中止になったらしい。
で、そのバスが最終のはずなのに、次は1時間後に出るとのこと。
え~~?切符売り場のおねえさんも何も言ってなかったじゃない!
あぁ、フランス・・・

このマダムが早く帰りたかったらしく、タクシーで相乗りすれば安いから一緒にカンヌに行こう。とのこと。
ステイ先はカンヌに近い町。
カンヌよりは少し遠いから料金も高くなるけど、割り勘ということで、タクシーの運転手に話しを着けてくれ、ようやくステイ先に向かえることに。

このトラブルについて、その他もろもろについて、延々と語り合っている運転手とマダム。
この人達知り合い?ってパートナーは不思議がっていたけれど、これがフランス人ですよね。
初日からフランスらしさ満開です。

夜9時をいくらか過ぎた頃、ようやく目的地に到着。
食事をいただき、今日は早めに休みます。
なんだかんだ言って、やっぱり遠いブタペストと南仏でした。