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Bonne journee!

フランス地方菓子に出会うための旅を終え、その後の日々の日記です。

ニース

2008-07-11 | 南仏の旅
久しぶりに、フランスの写真。
ニースに行ったとき、カメラのメディアがなくて、携帯の写真があったことを思い出しました。

プロムナード・デザングレ
この日は曇り空。
ちょっと風が強く、肌寒かったけれど、どこまでも広がる砂利の浜と青い海がとてもきれいでした。
携帯の写真だとわかりにくいですね。。。


マルシェの様子。
野菜に見えるのは、全部マジパンのお菓子。
よく見ると、バナナとイチゴが同じ大きさ。
花市に並ぶ花たち。


南仏は今頃バカンスで賑わっているんでしょうね
紫外線が強くても、キリッとした日差しに気持ちが高まったのを思い出します。
あー、また行きたい。
お菓子の本場ではないけれど、独特な南仏の雰囲気が大好きなのです

思い出に浸ったところで、今日の晩御飯は・・・
ピサラディエール!!
南仏のピザみたいなもの。
たっぷり炒めた玉ねぎとオリーブ、アンチョビも乗っています。
herbes de Provenceも忘れずに♪
アンチョビはペーストで代用しちゃって。
甘い玉ねぎがおいしい~。


南仏最後の日

2008-05-18 | 南仏の旅
今日は南仏最後の日です。
朝起きると、いいお天気!
久しぶりの青空です。
ビーチでゆっくりしようと決め、歩いてカンヌまで。

ステイ先の近くにさくらんぼがたっぷりなっています。
青空に映えてきれい。


カンヌはリゾート満開です。

どこに行っても、人人人・・・
ビーチでのんびりは諦め、華々しい映画祭の雰囲気を楽しみました。

約3週間近く南仏にいたけれど、あっという間でした。
見所も満載で、気候がよくてくつろげるし、とってもいいところ。
生活するなら、パリより断然好きかも。
また、いつか南仏でのんびり過ごしたいな、と感じて最後の夜は終わりを迎えます。

エズ 極上の鷲の巣村

2008-05-15 | 南仏の旅
バスに乗り込み、エズへ。ニースからは25分くらいです。

ちなみに、ここから写真があります。
やっぱり、エズに行くなら写真撮りたいと思い、バージンがあったので行ってみると、ありました、SDカード。1G、7.99ユーロ。
ニースが都会でよかったと思った瞬間でした。

エズに行こうと思った理由のひとつに、ニースからマントンを結ぶ断崖を通る道路を通ってみたかったからがあります。
山に沿うように3本の高さが違う道路が走っています。絶景が望める道として有名で、Corniche de la Riviera(リヴィエラ断崖道路)と呼ばれています。エズに行くには中間の高さの道路を通って行きます。

こんなところも、通ります。
さすが、断崖道路。眺めは最高です。

そして、エズ到着。

街に入ると、一番人気がある鷲の巣村だけあって、さすがにきれいです。
少し赤みがかった石が敷き詰められ、要塞というよりお城のような、優雅さがあります。人気があるのも頷けます。観光客も少なく、ゆっくり楽しめました。


そして、断崖にあるホテル、シャトー・エザ。
高級感が漂っています。。。
バックパックに近いカジュアルな格好で来てしまったため、ものすごく躊躇したのですが、もう来ることもないだろうと思って、思い切って中へ。

テラス席でアイスティーをいただきます。
ホテルの方はさすが、こんな格好でも丁寧に接してくれます。

このアイスティーがまた飛び切りおいしいのです!
桃のフレーバーだと思いますが、爽やかな甘みがあり、レモンも絞って入れている感じです。
しかも、氷が入っていないため、最後まで水っぽくならずにいただくことができました。

テラス席で絶景を眺めながら・・・あぁ、来てよかった。
せっかくなら避暑地仕様のワンピースなんて着てくると、もっとゆっくり楽しめたかなと思ったのでした。

そして、この後驚きの出来事が!
バスの時間が近づいてきてお会計を済ませたとき、ゼネラルマネージェーの方から声を掛けられました。
こっちにもっと素敵な景色が見られるところがあるからいらっしゃい、と。
小部屋を抜けて行くと、そこには小さいけれど、明らかにさっきのテラスとは優雅さが格段に違う場所が。
一瞬で目がハートになります。女性なら誰もが憧れるようなすてきな空間です。


そして、目の前には何も邪魔するもののない絶景。
セレブの朝はこういうところで迎えられるものなのでしょう。

この後どうするのか聞かれ、地方菓子を探しに行くということをわかりやすく説明するため、”私はパティシエです。”と言ったとたん、彼の表情が変わったのです。
まあ、ソファーに座って、コーヒーでもどう?と勧められたけれど、時間が気になってコーヒーは断り座ってお話です。

パティシエなんだったら、ここで働かないか?って!
へっ?いきなり、何を言い出すのです??私の頭はただでさえ、フランス語でいっぱいいっぱいなのにもう、パニック。
これから10月くらいまでは働けると。
いやいや、私の腕なんて知らないでしょ~?いくらスタージュ経験があってもそんなの素人に毛が生えた程度・・・
じゃあ、明日のお昼ここでランチしよう。
無理です。
なら、来週の月曜か水曜にディナーしよう。
来週はもう南仏にはいないので、無理です。。。

どちらにしても、今の自分の状況を考えると海外に滞在するのはこれが最後。
仕事をこっちでするなんて夢のような話だけれど、絶対に無理。
それにスタージュともなると、また前回のように下働き的なことだけで終わってしまう可能性も。
ただ単にこれからシーズンでとにかく人手が欲しいのかもしれません。

フランス語というより、雰囲気で絶対無理とわかったのか、また働きたくなったら、メールしてと名刺をいただき、そのテラスを後にしました。

その方、以前日本で1年間品川のホテルに勤務していたらしく、日本人の勤勉さはよくわかってらっしゃるのでしょう。

この後、急いでバス停まで行ったのにバスが来ない・・・
結局1時間くらい待ちぼうけです。
こんなことなら、お言葉に甘えてゆっくりテラスでコーヒーとケーキ、いただけばよかった・・・
チャンスの神様の前髪を掴み損ねたのだろうかと自問自答しながら、ようやく来たバスに乗り、崖の上に見えるホテルを下から見ながら、少し切ない思いでエズを後にしたのでした。


ちなみに今晩カンヌでは花火が打ち上げられていました。
お祭りモード全開です。

ニース コートダジュールの中心へ

2008-05-15 | 南仏の旅
そういえば行ってなかったニースへ。
ニースはコートダジュールで最も大きな都市。
レッスンを午後からにしてもらい、朝から行動です。
目的はマルシェ!
カンヌのマルシェは今映画祭ですべてが高くなっているとのこと。
ニースは食品はもちろん、花市もあります。

10時前にニースに着き、歩いて市場へ。
去年トラムができ、駅の横から市場の近くまで移動できるようになっていました。

やっぱり、街ですね・・・
どうも雑然としていて落ち着かない感じです。

まず、花市。
カメラを取り出すも、またもやSDカードが入ってない!!
やってしまいました。。。
というわけで、画像ありません。

お花は、切花やブーケ、植木にいたるまでさまざまです。
お花っていいですね。癒されます。
バラ10本くらいで6ユーロくらいでした。
家が近ければ絶対買ってしまう気がします。

花市を抜けると、食品の市場が広がっています。
南仏の市場~♪
まずは、マジパン細工のお菓子屋さん。
色とりどりのカリソンや果物、野菜、動物、虫!にいたるまで、本物そっくりに作られ着色されたマジパンたちが並んでいます。
食べるのはどうかと思うけど、並んでいるのはすごくきれいです。

ここで、小さいカリソンを購入。
カリソンは南仏の代表的なお菓子。
ベースはマジパンで、表面がグラサージュでコーティングされたものです。
昔ながらのカリソンは着色していないものですが、色によって味が違っていました。


次は八百屋さん。
実は欲しかったものが野菜。
フレッシュのホワイトアスパラガス、これが食べたかったのです。
あらかじめマダムには野菜のいいものがあったら買ってきてもいいと了解を得ていたので、どれにしようか迷います。
スーパーのホワイトアスパラガスはひょろりとしていますが、マルシェのものは、ずっしりしている!
悩んで、いかにも強く生えてきた感じなホワイトアスパラガスを購入。
となりにあった、日本では見たことのないデコボコしたトマトも。
花つきのズッキーニやアーティチョークもものすごく欲しかったのですが、あまり多くてもと諦めました。
今日のディネが楽しみです♪

ちなみに、夕食にアスパラは茹でてオリーブオイルとお塩で、トマトも塩とオリーブオイルでいただきました。
トマトはしっかり甘く、熟れてから収穫された感じがしました。
アスパラはけっこう茹でたつもりだったのですが、硬かったらしく、おばあさんにこんなの食べられない!と言われてしまいました。フランスでは形が崩れるほど茹でるそうです。でも、それでは野菜本来のうまみや苦味なんかが逃げてしまうと思うのですが・・・食文化の違いを感じますね。
日本人の私的には、ほんのり苦味も感じてしゃきしゃき感があり、おいしくいただきました。

次はオリーブのお店へ。
いかにも南仏ですね!
壷?に山盛りにオリーブが入っていて、いろんな種類が並んでいます。
日本では塩漬けの黒と緑くらいしか見ないけれど、こんなにも種類があるのかと感心です。

次はパン屋さん。
フガス~~!!南仏のパン、フガスが並んでいます。
フガスはバターではなく、オリーブオイルが入ったさっくりふんわりした生地です。
イタリアのフォカッチャによく似た感じだと思います。
生地の上にいろんな具が乗っていて、まるでピザのよう。
どれもおいしそう。迷ってトマトのフガスに。ついでにピサラディエールも1ピースご購入。


お菓子屋さんものぞきます。
ニースのお菓子ソッカがありました。もちろん1ピース購入です。
もうひとつニースのスペシャリテと書いてあるお菓子発見。とりあえず買ってみます。

これが、ソッカ。ひよこ豆の粉を使っているそうですが、香ばしくてしっとりしたしょうがの利いていないおこしのような感じ?でした。

ニースのスペシャリテと書いてあったお菓子です。名前はわからないのですが、パイ生地のような中には松の実、レーズン、緑の葉っぱ?(ハーブにしては香りが少なかったのですが)がたっぷり入っていました。松の実が入っているのは南仏らしいかなと思ったりしました。
名前を聞きそびれたのが残念です。

南仏らしいドライトマトやハーブのお店、おみやげやさんなどもありました。
一通り欲しいものを手に入れ、満足。マルシェを後にしました。

市場の近くにある、フルーツコンフィの老舗、Auerオエーへ。
1820年創業のこのお店、意外と高級感があります。
フルーツのコンフィも南仏でよく見られるもの。
いかにも甘そうなコンフィが並んでいて、グラム単位で購入できます。
多分たくさん食べられないだろうと、2つだけ購入しました。

この後、すぐ近くの浜辺、プロムナード・デザングレへ。
素直にきれい。
広い小石の浜がずっと続いていて、海はとても青い。
曇り空でこれだから、晴れるとさぞきれいだろうと思いました。
駅前や街中は雑然としていましたが、浜辺に出てしまうとゆったりと時間が流れている感じがします。
海はカンヌより断然きれい。広々していてとてもいい場所でした。

少し天気がよくなってきたので、思い切ってエズ行きを決定。
もっとも有名な鷲の巣村。一度見ないわけにはいきません。



ガラスの街 ビオット

2008-05-14 | 南仏の旅
南仏生活も残りわずかとなってきて、またお出かけモードになってきました。
ということで、今日はガラス工芸で有名な町、ビオットへ再度の挑戦です。

アンティーブまで電車で行き、バスに乗り換えます。
ガイドブックには長距離バスターミナルからと書いてありますが、駅からそこまでは結構距離があります。
ビオット行きのバス10番は駅の裏側にある大きな通りのバス停”PASS.SNCF”から乗られると便利です。
駅の正面に出て左手に木製の階段があり(表示は何もありません!)、そこを登ると駅を越えて通りに出る陸橋になっています。
通りに出ると、すぐバス停はあります。
そのバスはとなりのビオット駅にも行くので、各駅停車に乗られた場合は、ビオット駅で降りてもいいと思います。(ビオット駅は小さいので迷うことはありません)

ビオットの町に入ると、タイルの地図がお迎えしてくれます。
鷲の巣村とはいってもけっこう開けた感じです。

名物カフェ、カフェ・デザルカド。
私が行った時はお休みの時間帯でした。
新緑のツタがきれいです。
この奥が、鷲の巣村らしい小道になっていますが、生活空間らしく、洗濯物がはためき、観光客はいませんでした。



ガラスを置いているお店もあるにはありますが、想像より少なく、おみやげ屋さんっぽい感じです。
ガラスを見るために、村を降りたところにある、大きなガラス工房へ歩いていきました。
途中、見上げたところに村が。
こうみるとやっぱり鷲の巣村なんですね。


ガラス工房は職人さんが実演しています。


日本にも吹きガラスはたくさんあると思い、結局購入しませんでした。
気泡の入った温かみのあるガラスです。

この後、またカンヌへ戻ると・・・
映画祭のオープニング直前で街は騒然としています。

開幕2時間前くらいに撮ったのですが、会場の前は黒山の人だかりです。
そんな中、イブニングドレスを身にまとったご婦人とタキシードの男性カップルなどが華やかに歩いていきます。
残念ながらスターを見ることはありませんでしたが、夕方のニュースではダスティンホフマンとアンジェリーナジョリーが出ていて、やはり多くの俳優さんが来られているようですね。




カンヌのパティスリー

2008-05-13 | 南仏の旅
今日の午前中はあいにくの空。
小雨も降り、寒い朝です。

午前中のレッスンを終え、午後からカンヌへ。
カンヌに着く頃、薄日が差してきました。

気になっていたパティスリー2軒へ。
1店目”ERNEST”
創業1932年と書いてありました。
近くにトレトゥール屋さんもあり、昔ながらのしっかりしたお店という印象です。


いただいたケーキはこれ。
”VERT GALANT”意味を調べると、1)女たらし2)森の盗賊 とありました。。。きっと2だと思いたい。
日本だと絶対選ばないであろう、マジパンで覆われた表面にフルーツのコンフィがたっぷり。
いかにも甘そう・・・南仏らしくて挑戦です。


期待どおり?の極甘。
マジパン独特のシャリシャリ感があり、甘さでむせそうになったほど。
それでも、ケーキの大きさはフランスサイズより小さめで、デコレーションも上品に仕上げていると思います。
ビスキュイはマカロンと書いてありましたが、ダクワーズに近い感じでした。

もう1店は、”JEAN LUC PELE”
ピンクと黒を基調にした店内はとてもおしゃれです。
パリにもお店があるらしく、なるほど、洗練されているわけですね。


ショコラとマカロンが充実しています。
こんな形のショコラのオブジェが。奥はラボになっています。

これは、売り物。こんなショコラのかごにボンボンを入れてプレゼントなんて素敵ですね。

ケーキももちろん洗練されています。午後はずいぶん種類が少なくなっていました。

今日購入したのは、マカロン4種。
左からラベンダー、ローズ、ピスタチオ、いちじくです。
いちじくは表面に芥子の実がかかっていて、濃厚なコンフィチュールが挟んでありました。とろけるような食感で好きなタイプのマカロンでした。


後で調べてみると、とても有名なお店のよう。知りませんでした。
今度はショコラに挑戦してみます。


ちなみに明日からカンヌ映画祭。
街には報道陣のクルーや関係者など、首からパスをぶら下げた人達であふれ、華やかな雰囲気。
この時期はカフェが何倍もの値段に跳ね上がるんだ!とムッシュが言ってました。
住んでいる方にとっては、楽しくもあり、少し困ったことでもあるんでしょうね。

サン・ラファエルのパティスリー 

2008-05-10 | 南仏の旅
サン・ラファエルの港に着き、駅まで歩いていく途中パティスリー発見。
お店の名前は”Cochet”
ショーケースのケーキは結構繊細な作り。
上の棚にはスペシャリテ・ヌガーの袋が並んでいます。
これは!と思い中へ。



パティスリーにしては大きなお店で、ショコラ、グラス類も置いています。
南仏のお菓子カリソンもありました。
1932年創業のようでかなりの老舗です。

結局購入したのは、ヌガー、アーモンドの形をしたプラリネを挟んだもの、かもめの卵。




ヌガーは南仏でよく見かけるものですし、スペシャリテと書いてあるので期待も膨らみます。
とってもやわらかく、歯にねちっとくっつかない感じで、食感がとてもいいです。
蜂蜜の香りがしっかりしています。プロバンス産の蜂蜜を使っているようです。
よく見ると包み紙に蜂の絵が書いてありました。


アーモンドプラリネ。
薄いチュイールのような生地の内側に香ばしいプラリネ味のショコラがたっぷり入っています。アーモンドの実を取り出す前の殻によく似ています。


かもめの卵。本物。では、ありません。
でも、こうして置くと本物の鳥の卵に見えます。
サン・ラファエルは港町でかもめもたくさん飛んでいます。
それでこうした遊び心のあるものが作られてるんでしょう。
糖衣かけされたチョコレートで、パリパリした食感はまるで卵の殻のようです。
これも中はプラリネショコラでした。


思いがけず素敵なパティスリーと出会え、南仏のお菓子をもっと探求しなければと思いました。


ちなみに、今日一番気に入った風景。
これ、普通の民家の壁です。
とてもきれいにお花がさいていました。
南仏は今色とりどりの花が咲いています。
こんな風にさりげなく飾られているのって素敵ですね。




サン・トロペ お菓子の旅

2008-05-10 | 南仏の旅
今日は唯一レッスンがお休みの日。
そこでトロペジェンヌを食べにサン・トロペに行こう!と思いつきます。

Tropezienneトロペジェンヌとはサン・トロペっ娘という意味。
サン・トロペのお菓子です。
ブリオッシュ生地の間にクリームを挟んだシンプルだけどリッチな味わいのものです。
今ではサン・トロペのスペシャリテとして定着していますが、その歴史はそれほど古くありません。

ポーランド出身のアレクサンドル・ミカさんが1950年頃サン・トロペにパン屋さんを開きました。
そこで他のパンやピザと同じように、ミカさんの祖母が作っていたクリームを挟んだポーランドのお菓子(後のトロペジェンヌ)も置いていました。
1955年映画の撮影部隊がサン・トロペにやってきて、その時の食事をミカさんのお店に頼み、そのデザートとしてそのお菓子を持っていきました。
すると、とてもそのデザートが気に入られ、毎日オーダーが入りました。
それまで特別な名前がなかったこのお菓子に”タルト・トロペジェンヌ”という名前はどうかしら?とその映画に出演していた女優ブリジット・バルドーが勧めたのがきっかけでこの名前になったという訳です。
その後このお菓子はフランス中で人気のお菓子になっていったのです。

そのお店は本店をサン・トロペの隣町に構え、南仏を中心に店舗展開しています。サン・トロペにももちろんお店があり、元祖トロペジェンヌを発祥の地で食べようと思ったのです。
残念ながらカンヌなどコートダジュールにはそのお店がなかったので、より一層期待が膨らみました。


まず、カンヌからSt-Raphaelサン・サファエルまで電車で行きます。
それからバスに乗り換えるのですが、ガイドブックに書いてあった駅裏のバスターミナルが見当たりません。
廃墟のような切符売り場にバス乗り場が変更したとの張り紙が・・・
とりあえず、駅前のインフォメーションで聞くと、ここではなく港側の観光案内所で聞いてください、とのこと。
港の観光案内所で場所を聞き、バスターミナル発見。
どうも最近変わったような感じで、切符売り場はまだプレハブでした。


本当に港の中にあるバスターミナルで、すぐ横は海です。
ここからの景色もよく、教会などもすぐ近くに見えます。
切符を買い、出発までしばらく待ちます。


出発時刻がやってきて続々と人が集まってきますが、肝心のバスが来る気配がありません。
待ちくたびれ、45分後、ようやくバスはやってきました。近くにいたフランス人もうんざりした感じでした。

バスは一杯の状態で出発します。ここからさらに1時間半バスの旅です。
ちょっとげんなりした気分で乗り込みましたが、バスから見える景色がすばらしいのです。


断崖に打ちつける波や美しい浜辺、パラセーリング・サーフィンを楽しむ人々・・・
リゾートらしさ満開です。

景色を眺めているうちにバスの旅も終わり、無事サン・トロペ到着です。
降りると、そこはプチ・モナコ。
豪華なクルーザーが並び観光客でごった返しています。


まずは、トロペジェンヌ。
観光案内所でもらった地図で場所を確認し、いざお店へ。
細い道にたくさんのお店が連なったジョルジュ・クレモンソー通りを行くと、発見!
その名も”La Tarte Tropezienne”


ありました!でっかいトロペジェンヌが。
でも、一番下の大きなものがノーマルのよう。直径30センチくらいあります。

ミニ・トロペジェンヌ・フランボワーズを購入し近くの公園で食べます。
一番小さなものですが、これでも直径15センチ、高さ10センチくらいはあります。


お味は想像以上に軽く、大きさの割には意外に食べられます。
ブリオッシュも密度が濃くなく、空気をたくさん含んだ軽いもの。
クリームはいわゆるクレーム・レジェール(生クリームとカスタードクリームをあわせたもの)だと思われますが、濃厚ながらくどくありませんでした。きっと良質の材料を使っているのでしょう。
今回選んだのはフランボワーズで、より爽やかにいただくことができました。
このお店は、他のパティスリーやトレトゥールも充実していてレベルの高さが伺えます。
他のパティスリーやブーランジェリーどこでもトロペジェンヌは置いてありました。

ちなみに食べた公園では、南仏の風物詩、ペタンクに興じているおじ様たちがそこかしこに。


この後、町の中を急ぎ足で観光します。

町のシンボルの教会が色鮮やかでとてもきれいです。
サントロペは断崖に突き出すように作られた町。
モナコとはまた違い、波の音が聞こえる素朴さもあるところでした。

帰りはサン・ラファエル行きの船に乗り、荒波の中帰って行きました。
沖から見えるサン・トロペの町が一番きれいだったように思います。
残念ながら立っていられないほどの波で写真を撮ることはできませんでした。

6月以降のバカンスシーズンはカンヌや他の街からもサン・トロペ行きの船がでるようです。
船旅も楽しいですね。


陶器の町 ヴァロリス

2008-05-09 | 南仏の旅
今日はレッスンの後、ガラス細工が有名な町ビオットに行くことにしていました。
ビオットにはカンヌから電車で10分ほどのアンティーブもしくはビオットという駅まで行き、そこからバスに乗り換える必要があります。

マダムに相談すると、観光案内所に電話をしてくれ、バスの時刻もばっちり。
電車の時間も時刻表でよく確認して間に合うように駅へ。
カンヌの街はすでにバカンス仕様で渋滞気味。ギリギリで駅に到着です。

切符は機械で買うことにし、操作すると2時間後の時刻しか出てこない。
何でだろう?と思うと、時刻表が少しこれもバカンス仕様に変わっていて、微妙に早くなり、もう間に合わないくらいの時間だったからです。
ちゃんと駅でもらった時刻表を確認したのに。。。
フランスの電車は日本ほど頻繁には来ないところが多いです。

2時間待ってから行ったのでは、もう時間がない。
カンヌで時間潰すのももったいない。
そこで、カンヌからバスで直接いける町、Vallaurisヴァロリスへ。

ヴァロリスは陶器の町でピカソが滞在し、ピカソが陶芸の作品を始めるきっかけとなった町です。
30分~1時間に1本はバスが出ています。
それほど待たず、バスが来て乗り込みます。
結構なヘアピンカーブの山道を登っていきます。

ガイドブックにはバスの最終まで乗っていて大丈夫。とあったので何も考えずにいました。
30分ほどした頃、どうも写真で見たような風景が・・・
終着駅はまだっぽいのに焦って次のバス停でおりました。
後でよく考えると、私が降りたメイン通りの反対側が最終地点だったのかもしれません。

ヴァロリスのメイン通り。ジョルジュ・クレマンソー通りです。
道の両側に素焼きの大きなつぼに入った木が置かれています。
コロンとしてかわいいです。



お腹が空いていたので、カフェへ。
そういえば食べてなかった、サラダ・ニソワース(ニース風サラダ)です。
これだけでお腹いっぱい。最後は詰め込みました。

デザートメニューにフランボワジエやトロペジェンヌの文字が見えたのですが、とても行き着けませんでした。

ピカソの作品「羊を抱く男」


陶器やさん。
こんなお店がそこかしこに並んでいます。
プロバンス特有の鮮やかな色使いで店先も明るくて開放的です。


日本では見かけない形のものも沢山。
3つ壷が重なったようなもの、玉ねぎやにんにくなどの保存容器なのです。
それぞれ名前が書いてあります。

どれもキュートで、生活に密着したものが多いように思いました。
ハンガリーで購入したことを思い、今日はぐっと我慢。
どうしても欲しかったらまた来ようと心に決めました。

カンヌのお土産屋さんより、絵が繊細で安いものが多くありました。
バスは片道たった1ユーロですから、こっちまで来る価値はありそうです。




もうすぐカンヌ映画祭

2008-05-08 | 南仏の旅
昼からカンヌの街に降ります。


カンヌ映画祭のご案内。
先週まで何も映画祭らしさがなかったのに、にわかに盛り上がってきています。
よく見ると、今月14日から開催と書いてある。
もうすぐじゃない・・・


これが、映画祭の会場です。


会場の前に、あのスターたちが歩くレッドカーペットの道が作られているところでした。
レッドカーペットもベニヤ板だったのね~。


これは、カンヌのバス停の壁です。
密かに映画監督が座るいすが描かれています。
やっぱり映画の街なんですね。

映画祭の時はどれほど街が賑わうのかちょっと楽しみです。