31日、今日は朝早くから移動です。
行き先は美食の町、ディジョン。ブルゴーニュ地方の中心都市。
あのブルゴーニュワインの地域です。
マスタード、クレーム・ド・カシス(食前酒のキールに使うお酒)
お料理では、コック・オ・ヴァン、ブッフ・ブルギニヨン、エスカルゴなどが有名です。
お菓子ではパン・デピス。アルザス地方にもありますが、ディジョンのものは蜂蜜がしっかり入ったパウンドケーキ型のものが多いそうです。
期待が高まります!
ナンシーからは約2時間、ディジョン着。ナンシーからはまっすぐ南下するだけなのですが、電車の便が極端に少ない。パリやリオンからなら簡単に行けるみたいです。
さて、街をぶらり。オフィス・ド・トゥーリズムの前からふくろうさんの矢印・・・

これを、たどって歩いていくと・・・教会とマルシェが見えてきました!
このふくろうさん、ディジョンのシンボルです。主要な観光スポットを案内する目印。これで迷わず観光できます。
マルシェ!しかも今日は土曜日。一番賑わう日です。
常設のマルシェのまわりにテントを張ったお店がたくさん。
お客さんも多く、みんなかごバックやキャスター付きのバックを持ってお買い物です。

野菜は畑から採れたてのようにピンピンでみずみずしく、大きなチーズやお肉、お魚やさんもたくさん。中には馬肉やさんなんてのもありました。
さずが、美食の街。見ているだけで、ホント楽しい。


ベリー類もピカピカです。
今日のフルーツはフランボワーズに決定!食べ歩きフルーツ、ちょっとくせになりそう。
マルシェから少し歩いたところにノートルダム教会があります。教会横の細い路地を通っていると、なにやら写真を撮っている人たちが。
こんな薄暗いところでなに撮ってるんだろう?と思うと、あの幸福のふくろうが!!


ち、ちっちゃ・・・・
しかもみんなに触られてふくろうだか何だかわからないくらいにすり減ってる。。。
そう、これがディジョンのシンボルふくろうです。
右手に金製のものを触りながら左手でふくろうを触ると幸運が訪れるといわれています。
もちろん触りました。右手にカメラを持って。一応金属製だから大丈夫??
効果のほどはわかりませんが、なんだかちょっぴり幸せ気分です。
市庁舎やブルゴーニュ大公宮殿があるリベラシオン広場。
ナンシーほどではありませんが、広々豪華な広場です。


噴水で遊んでいる子供たち。ほほえましい。。。

ここでちょっと珍しい経験をしました。
この日は立派なカメラを持って、街中を撮影している人達がたくさんいました。
首にパスをかけていたので、写真学校の生徒さんたちかな?と思っていたのですが、その中の2人組に声を掛けられました。
どうやら写真コンテストが4つの地域で行われ、その初めの場所がディジョン。テーマは歴史のある町並みに関連するものを撮ることで、彼らは旅行者が歴史的な建物を見ている様子を撮りたいと言ってきたのです。(たぶん、私が理解できていれば・・・)
大きなリュックに、地図を片手に持ち、アジア人の私は彼らのイメージする旅行者にぴったりとはまったのでしょう。
ほんの10分ほど写真を撮り、お礼にCANONのボールペンをいただきました。フランス人からキャノンのボールペンをもらうとは・・・ちょっと笑えました。
彼らにパン・デピス屋さんとマスタードのお店の場所を教えてもらい、別れました。いい写真が撮れているといいのですが。
超有名マスタード。”マイユ”
中で味見もできるみたいです。日本でも簡単に手に入るので今回は違うものを買ってみました。
それから、パン・デピス。
街を歩いているとパン・デピスを売っているお店がたくさん。
パン・デピス専門店もあります。やっぱりアルザスよりメジャーなようです。


パン・デピスはシナモン・アニス・クローブ・ナツメグなどの香辛料を利かせたお菓子です。
ディジョンでは色々な形のものを見ることができました。
普通のパウンドケーキ型、50cmくらいの大きなもの(カットして売っています)、小さな丸い形のもの、クッキー状のもの、グラサージュがかかっているもの・・・
パン・デピス一つとってもさまざまでおもしろいです。


結局、マルシェの中のパン・デピス屋さんのものを購入しました。
味見させてもらったのですが、今まで食べたものより香辛料がそれほどきつくなく、やさしい味わいです。
蜂蜜もたっぷり入っていて、とてもしっとり。
これなら日本人でも紅茶と一緒においしくいただけるのでは?と思うお味でした。
ディナーはブルゴーニュワインとエスカルゴ!と思っていたのですが、イタリア料理のカフェはいくつも見つかるのにエスカルゴの文字が見えません。
残念ながら諦めました。。。
時間があれば、ディジョンから南下してロマネ・コンティなど超有名ワインカーヴを訪ねるのもおもしろそうです。今の季節は絶対きれいだと思いますし。
ナンシーに引き続き、おいしいお料理にありつけなくて、ちょっぴり心残りのディジョンでした。