お正月相方の実家に行くと、つきたてのお餅に餡をトッピングした「餡ころ餅」に遭遇することがあります。
「うちの実家で作るヤツはお餅の中に餡が入っているんだよ」というと、相方は
「それは、大福じゃん」といいますが、いいえ全く違います。
実は私はお餅が嫌いです。餡ころ餅、磯辺餅、黄な粉餅、お雑煮、力うどん、どれも食べません。なのに、ただ一つ実家で作る「餡餅」だけは食べます。大好物というわけでもないので、せいぜい１～２個ですが。
私の実家は「丸餅スタイル」を採用しているので、お餅は切らず手で丸めます。ただ丸めるだけのお餅がほとんどなのですが、途中、団子状に小さく丸めて用意しておいた餡を餅で包み込み「餡餅」も作るのです。
出来立ては大福のように柔らかいのですが、そのまま食べるのではなくトースターで焼くと、外側がカリッと焦げて中からは餡がトロッと出てきていっそう美味しくなります。
私にとってはスタンダードなこの「餡餅」なのですが、こちらでは食べられないので、毎年お正月は一つもお餅を口にしないまま過ぎて行くのでした。
