足指ダイヤ

音楽☆子育て☆食べ物を中心に綴ります。

陸上自衛隊演奏会

2007-02-05 | 音楽

昨日は相方と一緒に初めて陸上自衛隊音楽隊のコンサートを見て来ました。

長男は別行動、次男は相方の実家に預けて相方と二人きりなので、無料開催・全席自由とはいえどこかに座る場所はあるだろうと行ってみると、座席は満席・通路も混雑という状況でした

仕方なく立ち見となったのですが、2階席の中央前方のほとんどを占める招待席の方々が着席したのはコンサートが始まって2曲終わってからです。招待席って自衛隊関係者か、利害関係のある方ですよね?招待席だから早く行かなくても席はあるだろうと思ってのんびりいらっしゃったのでしょうが、後の方々の視界を遮るようにいつまでもウロウロ、音楽もまともに聞こえないくらいザワザワされて、と~~~~っても迷惑でした

結局、招待席はその後もちらほら遅れてきた人がいて、プログラム最後の方になると早々に帰る人もいて、私がこれまでに見たクラシック・吹奏楽系コンサートと比べてもマナーの悪さは最大級でした。立ち見の人は一生懸命姿勢を低くしたりする配慮が見られたのに…招待されたから仕方なく来るんだったら、その席ちょ~だいと言いたかった

コンサート自体はというと…不思議な空気でした。自衛隊ですから当たり前なのですが、まずは国歌斉唱。この時は客席も起立して斉唱するよう指示があり、みなさん朗々と歌っていらっしゃいました。私は無言でしたが…いえ、国歌は歌わないポリシーがあるとかじゃなく、演奏しているトロンボーンの音を聞いて、私が演奏していた国歌と楽譜が違うなぁ…などと考えていました

後にライフルを使った演技があり、空砲が鳴り国旗が現れ、ものすご~く自衛隊っぽかったです(ヘンな表現)
演技自体の統制美は見事なもので、私が慣れ親しんでいるマーチングの基本形はこれなんだな、というのを改めて強く感じました。

途中、自衛隊員募集コーナーもあり、給料がいいとか免許がいろいろ取れるとかアピールされてました

帰ってから感想をベラベラ話す私に相方は「自衛隊が好きなのか嫌いなのか、よ~分からん」と言っていましたが、その通り
制服・統制美・ライフルなどはビジュアル的にとても魅力的ですが、そのライフルは弾を込めれば人を殺せます。個性を消し統制のとれた兵士(自衛隊は兵士ではありませんが見た目の話です)は、機械か人形のように見えてしまい人間味を感じません。戦争で、兵士一人一人にたくさんの親族がいることを忘れてしまう理由がそこにある気もします。

自衛隊自体に批判的な思想があるわけではないのですが、その素晴らしいステージに感動しつつも、戦争のイメージがダブってしまい複雑な心境になってしまうのでした。

ところで会場を出る際、駐車場の警備にあたられていたステキなコート姿の自衛隊員の方に「お疲れ様でしたっ」と声をかけられました。会釈を返してからふと思ったのですが、コンサートを見に行って「お疲れ様でした」と言われることはこれまで無かったように思います。これも独特の表現なんでしょうか