福岡のペットシッター・BM WAlking日誌

お仕事の様子やふと思った事、伝えたい事、真面目な話も、あれれ?・・な話も何でも発信していきます。よろしくお願いしま~す!

捨てウサギ続出・・・

2011-01-07 | 日記
昨夜のニュースで「捨てウサギ続出」という何とも情けないニュースを見ました。

今年はウサギ年なので「小さい」「鳴かない」などの理由でマンションやアパートなどでも飼い易いと今、ウサギがすっごく売れてるらしいです・・。取材に応じてたあるペットショップでは例年より2倍ものウサギが売れたそうです。

でも飼ってみると「コートを齧られた」「医療費がかかる」「夜ばたばたと足音がうるさい」などの理由で沢山のうさぎが公園やゴミ箱に捨てられてるそうです・・。

何とも勝手な理由ですね
その人たちにはウサギも(動物も)人と同じように感情や感覚があること、知らないのかな?流行の洋服やバッグを買うのと同じような感覚で命あるもの"買う"のかな?

人それぞれ理由があるんだろうし、中には深刻な理由を抱えて本当に仕方なく・・という人もいるのかもしれないけど・・、まだ年明けて6日目のニュース・・。他に飼ってくれる人を探す事も含め、いろんな努力をした結果とはとても思い難い。

以前他の番組でも見たり、実際に外国人に聞いたりしたのですが、特に日本人は小さいものに弱く、小さければ小さい程「かわいい!」と思う傾向があり、外国人から見るとそれはとても不思議だそうです

これは日本人独特の傾向で欧米人などにはこのような感覚はあまりなく、成犬(もしくは成猫)であろうが子犬(子猫)であろうが自分とフィーリングが合えば飼うという飼い方が普通。しかも海外では今、生体を売るペットショップはほとんどないので保護施設からもらったり、知り合いやブリーダーさんに譲ってもらうのがほとんど

日本では子犬や子猫から飼う人がほとんどで、しかも小さければ小さい程売れるし、品種改良した小型の犬が売れるので(以前流ったティーカップ犬などはその典型)本当は母犬(母猫)や兄弟たちと一緒に過ごさなければならない最低でも約2ヶ月とされる大事な時期を無視して販売したり(そのような子犬達は本来母犬や兄弟達から教えてもらう社会化が身に付かない為、将来問題行動を起こしたり情緒不安な子になりやすい。また母乳からもらう免疫力が十分に受け継がれない為非常に病気になりやすい)小さいうちに出産させるため何度も無理やりに母犬のお腹を切り開いて未熟児のまま取り出したり、小さく出産させる為、母犬に十分な食べ物を与えなかったりする悪質な業者が今も後をたたない日本の現状・・・

話が逸れたがウサギもやはり小さいのが売れるらしく品種改良を重ね、不自然に小さくしたものだから骨格や歯の形がついて行かず、定期的に動物病院で歯を削ったりなどしないといけなかったりする。しかも犬や猫と違ってウサギを見れる先生が少ない為、車で1時間程行かないといけなかったり、犬や猫より料金も高かったりして医療費がかかる場合が多い

そんなことを知らないで"買う"のでこの結果だ・・

捨てた人達は「元気で生きてゆくんだよ」と捨てたかもしれないが??・・動物を捨てるのは「犯罪」で50万円以下の罰金(動物愛護管理法第44条)
それに実際、捨てられたウサギたちは散歩中の犬や猫に追われたり襲われたり、交通事故に合ったり、心無い人にいじめられたり、生きていくのはほとんど難しいのが現実だ


命あるもの飼う時は、その動物の生態、習性などの情報を集め、よく調べて、本当に飼える環境にあるのか、自分のライフスタイルに合ってるのか、寿命は何年くらいなのか、最後までちゃんと責任持って飼えるのか・・・よ~く考えて飼えば、そんな結果にはならなかったと思う。

決して「かわいい!」とか「癒されたい!」だけではどんな動物も飼えない。
最低限の知識と環境と努力と責任が必要だ
その向こう側に癒されたり、本当の愛情や信頼関係がある・・ということを知ってもらいたいと思う

最新の画像もっと見る

コメントを投稿