栃木発「ちゃりあん」ブログ2

日常の「あたりまえ」を、より深く。

初めての「日暈」(内暈・22度ハロ)撮影への道。。。

2020-05-16 21:54:13 | 空・雲

小さい頃から空を眺めるのが好きでした。

 

でも、その世界を極めようとは思わなかったので、知識はほとんどありません。

 

なので、特に珍しい写真を撮ったこともなく・・・こういう記事を書くことは稀、でありました。

 

ハロ、という言葉をご存知ですよね?

 

こんにちは・・・のハロー・・・ではなく・・・

 

簡単にいえば、太陽の周りにできる輪のこと。

 

太陽の周りにできる輪は「日暈」といい、ハロと呼ばれています。

 

もちろん、月の周りにも輪はできまして・・・「月暈」といいます。

 

この「月暈」は何度も目にしたことがありますし、写真も撮ったことがあります。

 

けどね、私、太陽のほうは・・・・一度も見たこともないし、撮ったこともないのです。

 

日暈・・・ハロは

 

現れたときに外に出ていたことは何度もあります。

 

太陽の光を浴びて、屋外で別の撮影をしていたとき・・・私の頭上にはハロが出ていたと・・・

 

夜になってSNSの投稿で明らかになる、という。。。

 

そんなことが何度も。

 

いいなって思うわけです。

 

それが、また大型連休の5月5日に起きたわけです。

 

地元で、テイクアウトのお弁当を買っていた、その頭上に・・・

 

どうやらハロは現れていたということを、その日の夕方に知るわけです。

 

SNSで。

 

 

外に出なかったならまだしも・・・こう何度も・・・ね

 

がっかりするわけです。

 

でもね、相手は太陽ですよ。

 

直に目で観ちゃダメな相手ですよ。

 

過去にデジカメで皆既日食撮ってて、カメラダメにしたこともありますよ。

 

簡単に太陽を撮っちゃだめなんです。

 

いや、装備があればいいですけど・・・ないんですよ。

 

無理に決まっているとあきらめますよね。

 

・・・けれど

 

事件は起きます。

 

5月8日に。

 

ブログ記事を更新した通り、「左幻日」と「下部ラテラルアーク」を偶然撮ることに成功したのです。

 

こうなってくると、とりつかれたように空を見るようになるわけです。

 

今まで以上に。

 

でも、そんなに簡単に空は変わったものを見せてはくれないのです。

 

しかし・・・また、ある事件が起きます。

 

5月11日の朝のこと。

 

クルマを走らせていると・・・すごく美しい帯状の二つの雲が。

 

すごく太くて、すごく長くて・・・厚みがある。

 

なぜ写真を撮らなかったのか、いまでもその真意は自身でもわからないが

 

たぶん、仕事のタイムカードを押してから・・・っていう気持ちだったと思います。

 

けど、仕事場に着いた頃には・・・帯状の雲は美しくなかったんです。

 

それで、いったんはあきらめた。

 

が・・・10時過ぎ、外へ出ると、また帯状の雲が美しい・・・

 

また戻ったら写真を撮ろう・・・そんな気持ちでした。

 

そして、目的の建物に入ろうとしたとき

 

頭上の雲に異変が。

 

なんと、太陽に近い帯状の雲の一部分に「彩雲」が。。。

 

おぉ・・・

 

小さくどよめきました。

 

彩雲、目で見るのは初めて。

 

これは撮りたい!

 

急いで目的をこなし、カメラを撮りに戻る。

 

そして再び外へ出て撮ったのが・・・これ↓

仕事中で慌てて撮った1枚。

 

わかります?

 

わからないですよね・・・だって失敗ですから。。。

 

実は、下に見える帯状の雲の一部に彩雲がうっすら残っていたのですが

 

あわてて太陽を含めて撮ってしまったものですから・・・彩雲が消されてしまったのです。

 

※もし太陽を外して、彩雲部分をズームで写していればちょっと見えたかも。

 

5月11日 午前10時・・・失敗。

 

もちろん、この後、二度と彩雲が現れることはありませんでした。

 

・・・

 

うーん、煮え切らないなぁ・・・

 

そんな悶々として週が始まりましたが

 

ビビビ、と来た朝が訪れます。

 

5月14日(木)です。

 

朝の天気予報。

 

「この日は一日中、天気が良く雨の心配はない」

 

しかも、西のほうに低気圧があって、週の後半は天気が崩れるとな。。。

 

「これは賭けて見るか」

 

・・・そう、日暈(ハロ)は昔から「天気が崩れる前に起きる」と言われている。

 

私は仕事の合間に、外の太陽を観察しては・・・その時を待ちました。

 

5月14日 12時43分。

 

晴れ。 ほんとうに雲一つ無い、いい天気。

 

【注意】太陽を観察するときは太陽を障害物や手で隠して、直接目で見ないよう注意が必要です。

 

こういう状態ではなかなか現れませんが

 

私には確固たる自信がありました。

 

「天気は確実に崩れる」・・・すぐじゃないですけどね。

 

そして・・・

 

午後になり、雨は降る心配はないものの、雲がジワリと増えてきて・・・

 

16時過ぎについに、ハロの気配が。

 

・・・で

 

5月14日 17時13分。

 

わかりますか?

 

上のほうにうっすらハロが。

 

 

撮れた・・・でも・・・円になってないじゃん・・・

 

翌日にリベンジしましょう。天気予報で雨ではないようなので。

 

・・・ということで

 

5月15日(金)

 

朝7時46分。

 

太陽が出てました。

 

曇りの予報だったので「朝の空を実際に観て決めよう」と思ってましたが

 

太陽が出たことで見える確率はグンと上がりました。

 

仕事なのに・・・すごい撮る気満々

 

・・・・

 

仕事場につき、定時観察を行う。

 

8時29分。

 

この時はカメラ越しにはハロは見当たらず。

 

※後で確認したところ太陽の上のほうにうっすらハロが見えてました。

この時は気づかずのままでしたけど。

 

そして・・・

 

9時32分。

 

飛行機雲とともに、ハロ(日暈/内暈・22度ハロ)が現れました。

 

いそいそとカメラを持ち出し、頭上に向けて撮影。

 

もう1枚。

上のほう、虹色が良く見えます。

 

人生初の「肉眼でのハロ」・・・ちょっと、おっさん感激です。

 

この後、いったんハロは消えまして・・・

 

もう終わりかと思たんですけど

 

10時31分。

 

11時54分

 

ちょっと霞んできて

 

12時43分

 

ほぼ消えてしまいました。

 

この後、雲は厚くなって、太陽の光も弱々しくなり

 

夕方近くになれば、太陽はまったく見えなくなってしまいました。

 

雨は降らなかったですけどね。

 

・・・こんな感じで日暈への道・・・完結です。

 

これから梅雨に入りますと、なかなかこういう事象にはお目にかかれなくなりますが

 

雲を見て地震は予知できませんが、天気の方向性くらいはつかめるようになれるといいなって思います。

 

星も雲も、そして虹も

 

空には驚きと発見がたくさんあります。

 

コロナウイルスにて、そんな余裕はないかもしれませんが

 

オカネはなくとも、空を見る余裕はいつでもありたい・・・そう願っております。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【2018年8月5日】 那... | トップ | 【2018年7月1日】栃木... »

コメントを投稿