栃木県に住んでいると
正直「北陸新幹線」の開業の話題よりも
定期運行が終了する「寝台特急 北斗星」のほうが気になる。
国鉄が民営化されてJRとなり
栃木県内も営業エリアとなるJR東日本が
本州と北海道が陸続きとなる世紀の大イベント「青函トンネル」開業にあわせ
豪華列車で演出をする・・・
・・・そんな企画から「寝台特急 北斗星」は生まれました。
上野と札幌を乗り換えなしで走る・・・
1988年3月、そんな壮大な夢は現実となります。
翌年、JR西日本が「トワイライトエクスプレス」を投入した時
寝台特急 北斗星は 1日に片道3本。
つまりピーク時には北斗星は「1号」から「6号」までありました。
それでも、なかなか予約は取りにくい人気であったそうです。
やがて
車両の老朽化にともない減便。
現在では1往復の運行となり
その毎日運航の「定期列車」最後の1本が上野を立ちます。
・・・・
いまとなっては不思議な出来事ですが
私は
寝台特急 北斗星の 動く車両に
たった1回だけ乗車したことがあります。
2007年8月23日です。
それはいまではありえない話でした。
遡ること1週間前。
当時の職場の上司から突然「22日から24日まで3連休とっていいよ」と話がきます。
サービス業でしたので
3連休なんて、まず最初で最後かもしれない。
私はどこへ行こうかずっと考えました。
しかし、いろいろありすぎてまとまりません。
・・・そんな私があるとき、ひらめきます。
「ちょっと明日、北海道へ行ってくる」
・・・
なんら準備をしないで、ふらっと栃木県から北海道へ出かけるって面白くない?
まぁ
そんな気持ちで2007年8月22日
早朝に新幹線の指定席の販売状況を確認し
「でかける」と言って
その日の午前10時すぎ
私は東北新幹線の駅に立っていました。
目的地は「函館山の夜景鑑賞」と「室蘭にある地球岬展望」。
22日のうちに函館入り。
そして23日に室蘭へ向かい
その日のうちに栃木県へ帰郷する・・・
0泊2日の弾丸一人旅だったのですが
そのスケジュールをこなすうえで
切っても切れないのが
「寝台特急 北斗星」の乗車でありました。
別に寝台を使いたかったわけではないのです。
23日朝
函館駅から室蘭にゆくには
「寝台の使えない」北斗星に乗らなければならなかった・・・
そういう理由です。
当時の寝台特急北斗星では
上野発札幌行きの北斗星は
函館から終点・札幌まで
「B寝台」というもっとも安い価格の寝台車を「イス」として開放
通常の特急券に似た「立席特急券」を乗車券とともに買うと
寝台を使わずに北斗星に乗車することができたのです。
その時の函館駅。

駅ではアナウンスがしきりに流れ
「北斗星の到着が遅れています」とのこと。
・・・まいった。
到着が遅れれば
この先のスケジュールは大変なことになる。
しかし
65分遅れ。
我慢するしかなかった。
前夜、東京で大雨が降り、貨物列車が遅れている・・・
その影響と聞かされた。
やがて

ゆっくり進入する。

こちら最後尾。
・・・で
函館の名物は

機関車の交代。
上野から乗っていた人は、車両の先頭と最後尾が入れ替わります。

機関車の連結作業は
私と数人でひっそり見守りました。
さて
遅れての出発です。
・・・
函館から五稜郭駅に向かう途中、
私は
あるものを見つけました。
それが

お休みしていた「トワイライトエクスプレス」の客車たち。
この日は
函館駅で
「本日、トワイライトエクスプレスの運行はございません」としきりにアナウンスしていたので
あきらめていたのですが
動いていなくても
肉眼でちょっとだけ、でも
観られたのは
良い、思い出です。

客車と客車のつなぎの部分。
手にとる場所に「北斗星」がいます。
いや、乗っているんです。

通路です。
あまりに興奮しすぎて
この車両からまったく動かなかったのは
いまになっては後悔(笑)
でも
うれしかったです。

風景が
やはり栃木県とは違います。

車内販売は
最後のほうで回ってきましたので
人気のものは「ほぼ売り切れ」
私は
ほたて弁当を買いました。
予定よりもだいぶ遅れて
北斗星は東室蘭に着きました。

札幌に向かう姿です。
・・・・
あれから時間は経ち
いよいよ
寝台特急 北斗星が 終わりを迎えようとしています。
毎日、宇都宮線を走る姿を見ることは
もうありません。
一度は乗った、そんな縁で
2015年3月13日・・・ではなく
混雑する前の「3月1日」に
私は
北斗星が停車する最寄駅「宇都宮」へ行きました。

きっぷのナンバーは「0003」
券売機にはひっきりなしに人が行き交っていましたが
「いまいる人のなかに 0001 や 9999 がいる!」
そう思うと
マニアな心が蘇ってしまいます。

通常なら 8時10分には姿を現しますが
その前に
もう一つの寝台特急が・・・

そう「カシオペア」号です。

明らかに「マニア」らしい人がいます

向かい側のホームにも・・・

だんだん増えてくる様子に
付き合わされてきた相方さんはビックリ。
「どこから降って沸いてきたの?」
・・・いえいえ
ちゃんと改札からですけど(笑)
カシオペア号到着。



ヘッドマーク。




乗っている人も記念撮影してました。
まだまだ、さよなら・・・ではありませんが
寝台特急 カシオペア号の 動画です。
到着はここをクリック
発車はここをクリック
・・・で
ここで
悲しいアナウンスが入ります。
「寝台特急 北斗星は 到着が3時間遅れています」・・・
遅れていなければ
何も問題はありませんが
大変なことが起きました。
現在、駅の入場券は「2時間以内有効」となっています。
つまりは
3時間遅れているということとなると
いまの入場券は無効となり
また、新たに入場券を買いなおす必要があります。
こういう出費は痛いですが
仕方がありません。
一回、出直しです。
・・・・・
そして
鉄道ファンの方々が「今日はあきらめた」と言って去る中
元鉄道好きの私と
宇都宮でのお買いものに期待する、相方さんは

11時ころの通過を想定して
また入場。

僕らのそばでスタッフさんが集結。
その様子を見ていると
・・・
なんと




この日は
いわゆる「中吊り広告」などの「張り替え日」だったようで
列車が入ってくるたびに
集結して
作業してました。
そして
2回目の入場券が無効になる「12時17分」が迫る中・・・

案内が出ました!

左の鈍行が出た後の進入です。

こんな時間になってしまいました。

やはり
向かいのホームには
遅れの情報をキャッチしていたファンの面々が。

最後尾。
ここから
私は
9番線の長いホームを
一気に走り・・・



約1分かけて
先頭に。
ゼイゼイ、息が荒く
座ったまま
立てなくなりましたが

良い思い出が
また
できました。
ここで
寝台特急 北斗星の動画もあります。
到着はここをクリック
出発はここをクリック
ちなみに
もうお分かりかと思いますが
私
函館で北斗星に乗った時も「遅れ」
そして
宇都宮で北斗星を見送った時も「遅れ」(笑)
実は
2度あることは3度ありまして・・・
地元での動画はここをクリック
2015年2月のテスト撮影。
この時も
北斗星が現れたのは
通常であれば「宇都宮駅」付近を走行している時間でした。
・・・つまり、遅れ(笑)
急ぐ旅ではないので
遅れはかまいませんが
待っているのは
・・・やはり大変。
でも
好きなものだから・・・ね。
なお
寝台特急北斗星は
毎日運行は今日で終わりですが
4月2日から
臨時列車として
週3回上野発
週3回札幌発
日替わりで走る姿を観ることができます。
本当のラストランは8月22日。
あと何回、北斗星を観ることができるでしょうか。
まぁ、とりあえず、お疲れ様です。
正直「北陸新幹線」の開業の話題よりも
定期運行が終了する「寝台特急 北斗星」のほうが気になる。
国鉄が民営化されてJRとなり
栃木県内も営業エリアとなるJR東日本が
本州と北海道が陸続きとなる世紀の大イベント「青函トンネル」開業にあわせ
豪華列車で演出をする・・・
・・・そんな企画から「寝台特急 北斗星」は生まれました。
上野と札幌を乗り換えなしで走る・・・
1988年3月、そんな壮大な夢は現実となります。
翌年、JR西日本が「トワイライトエクスプレス」を投入した時
寝台特急 北斗星は 1日に片道3本。
つまりピーク時には北斗星は「1号」から「6号」までありました。
それでも、なかなか予約は取りにくい人気であったそうです。
やがて
車両の老朽化にともない減便。
現在では1往復の運行となり
その毎日運航の「定期列車」最後の1本が上野を立ちます。
・・・・
いまとなっては不思議な出来事ですが
私は
寝台特急 北斗星の 動く車両に
たった1回だけ乗車したことがあります。
2007年8月23日です。
それはいまではありえない話でした。
遡ること1週間前。
当時の職場の上司から突然「22日から24日まで3連休とっていいよ」と話がきます。
サービス業でしたので
3連休なんて、まず最初で最後かもしれない。
私はどこへ行こうかずっと考えました。
しかし、いろいろありすぎてまとまりません。
・・・そんな私があるとき、ひらめきます。
「ちょっと明日、北海道へ行ってくる」
・・・
なんら準備をしないで、ふらっと栃木県から北海道へ出かけるって面白くない?
まぁ
そんな気持ちで2007年8月22日
早朝に新幹線の指定席の販売状況を確認し
「でかける」と言って
その日の午前10時すぎ
私は東北新幹線の駅に立っていました。
目的地は「函館山の夜景鑑賞」と「室蘭にある地球岬展望」。
22日のうちに函館入り。
そして23日に室蘭へ向かい
その日のうちに栃木県へ帰郷する・・・
0泊2日の弾丸一人旅だったのですが
そのスケジュールをこなすうえで
切っても切れないのが
「寝台特急 北斗星」の乗車でありました。
別に寝台を使いたかったわけではないのです。
23日朝
函館駅から室蘭にゆくには
「寝台の使えない」北斗星に乗らなければならなかった・・・
そういう理由です。
当時の寝台特急北斗星では
上野発札幌行きの北斗星は
函館から終点・札幌まで
「B寝台」というもっとも安い価格の寝台車を「イス」として開放
通常の特急券に似た「立席特急券」を乗車券とともに買うと
寝台を使わずに北斗星に乗車することができたのです。
その時の函館駅。

駅ではアナウンスがしきりに流れ
「北斗星の到着が遅れています」とのこと。
・・・まいった。
到着が遅れれば
この先のスケジュールは大変なことになる。
しかし
65分遅れ。
我慢するしかなかった。
前夜、東京で大雨が降り、貨物列車が遅れている・・・
その影響と聞かされた。
やがて

ゆっくり進入する。

こちら最後尾。
・・・で
函館の名物は

機関車の交代。
上野から乗っていた人は、車両の先頭と最後尾が入れ替わります。

機関車の連結作業は
私と数人でひっそり見守りました。
さて
遅れての出発です。
・・・
函館から五稜郭駅に向かう途中、
私は
あるものを見つけました。
それが

お休みしていた「トワイライトエクスプレス」の客車たち。
この日は
函館駅で
「本日、トワイライトエクスプレスの運行はございません」としきりにアナウンスしていたので
あきらめていたのですが
動いていなくても
肉眼でちょっとだけ、でも
観られたのは
良い、思い出です。

客車と客車のつなぎの部分。
手にとる場所に「北斗星」がいます。
いや、乗っているんです。

通路です。
あまりに興奮しすぎて
この車両からまったく動かなかったのは
いまになっては後悔(笑)
でも
うれしかったです。

風景が
やはり栃木県とは違います。

車内販売は
最後のほうで回ってきましたので
人気のものは「ほぼ売り切れ」
私は
ほたて弁当を買いました。
予定よりもだいぶ遅れて
北斗星は東室蘭に着きました。

札幌に向かう姿です。
・・・・
あれから時間は経ち
いよいよ
寝台特急 北斗星が 終わりを迎えようとしています。
毎日、宇都宮線を走る姿を見ることは
もうありません。
一度は乗った、そんな縁で
2015年3月13日・・・ではなく
混雑する前の「3月1日」に
私は
北斗星が停車する最寄駅「宇都宮」へ行きました。

きっぷのナンバーは「0003」
券売機にはひっきりなしに人が行き交っていましたが
「いまいる人のなかに 0001 や 9999 がいる!」
そう思うと
マニアな心が蘇ってしまいます。

通常なら 8時10分には姿を現しますが
その前に
もう一つの寝台特急が・・・

そう「カシオペア」号です。

明らかに「マニア」らしい人がいます

向かい側のホームにも・・・

だんだん増えてくる様子に
付き合わされてきた相方さんはビックリ。
「どこから降って沸いてきたの?」
・・・いえいえ
ちゃんと改札からですけど(笑)
カシオペア号到着。



ヘッドマーク。




乗っている人も記念撮影してました。
まだまだ、さよなら・・・ではありませんが
寝台特急 カシオペア号の 動画です。
到着はここをクリック
発車はここをクリック
・・・で
ここで
悲しいアナウンスが入ります。
「寝台特急 北斗星は 到着が3時間遅れています」・・・
遅れていなければ
何も問題はありませんが
大変なことが起きました。
現在、駅の入場券は「2時間以内有効」となっています。
つまりは
3時間遅れているということとなると
いまの入場券は無効となり
また、新たに入場券を買いなおす必要があります。
こういう出費は痛いですが
仕方がありません。
一回、出直しです。
・・・・・
そして
鉄道ファンの方々が「今日はあきらめた」と言って去る中
元鉄道好きの私と
宇都宮でのお買いものに期待する、相方さんは

11時ころの通過を想定して
また入場。

僕らのそばでスタッフさんが集結。
その様子を見ていると
・・・
なんと




この日は
いわゆる「中吊り広告」などの「張り替え日」だったようで
列車が入ってくるたびに
集結して
作業してました。
そして
2回目の入場券が無効になる「12時17分」が迫る中・・・

案内が出ました!

左の鈍行が出た後の進入です。

こんな時間になってしまいました。

やはり
向かいのホームには
遅れの情報をキャッチしていたファンの面々が。

最後尾。
ここから
私は
9番線の長いホームを
一気に走り・・・



約1分かけて
先頭に。
ゼイゼイ、息が荒く
座ったまま
立てなくなりましたが

良い思い出が
また
できました。
ここで
寝台特急 北斗星の動画もあります。
到着はここをクリック
出発はここをクリック
ちなみに
もうお分かりかと思いますが
私
函館で北斗星に乗った時も「遅れ」
そして
宇都宮で北斗星を見送った時も「遅れ」(笑)
実は
2度あることは3度ありまして・・・
地元での動画はここをクリック
2015年2月のテスト撮影。
この時も
北斗星が現れたのは
通常であれば「宇都宮駅」付近を走行している時間でした。
・・・つまり、遅れ(笑)
急ぐ旅ではないので
遅れはかまいませんが
待っているのは
・・・やはり大変。
でも
好きなものだから・・・ね。
なお
寝台特急北斗星は
毎日運行は今日で終わりですが
4月2日から
臨時列車として
週3回上野発
週3回札幌発
日替わりで走る姿を観ることができます。
本当のラストランは8月22日。
あと何回、北斗星を観ることができるでしょうか。
まぁ、とりあえず、お疲れ様です。
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