毎日新聞にシリーズで掲載されている「この国と原発」
原発推進を巡る政界や地元自治体、中央省庁、業界、
学者たちの強固な結びつきの歴史と現状などを伝える
一方で
「メディアはどうだったのか」
という指摘を受け、ようやく第7部にして「 メディアの葛藤」
なる特集が組まれた。
が、その中途半端さは第一回の見出しが
「続けられた批判記事」
であることからもわかるように
あ、これは全然振り返るつもりないな( ̄◇ ̄;)
が丸分かり。
なにも70年代までさかのぼらなくても、
2011年3月11日以降、自分たちが書いた記事の
いったいいくつが今も読むに耐えるのかを見た方が
よっぽど後々のためになると思う。
なにより、同じ毎日系列でありながら、たね蒔きジャーナル
強制終了について大無視を決めこんで、この番組が持つ意味、
そして打ち切られた意味がどういうことかを報じずに、
報道がウニャウニャと言われても、私としては、大事な紙面を
俺ら、がんばってるやろ( ̄▽ ̄)
って言うためだけに使うな( ̄Д ̄)ノ
って思うやん。
一方、もう一つやってしまったのがBBC。
BBCの名物司会者ジミー・サビルが昨年亡くなった。
サビルはナイトの爵位を与えられ、チャールズ皇太子や
故ダイアナ妃ともお友達。
ところが、英民放テレビ局ITVがサビルが子供たちに
性的暴行を働いていたとするドキュメンタリーを放送し、
これをきっかけに300人近くが私も被害者だという
訴えが殺到した。
BBCは2011年12月にニュース解説番組「ニュースナイト」で
サビルの性的虐待疑惑の特集を予定しながら
直前になって放送を見送った。
理由。
被害者も目撃者も女性しかいないから信ぴょう性が乏しい。
取材記者の一人は落胆してBBCを去っている。
でも、話が大きくなってきた。
そこで、2012年11月の第一週にBBCは調査報道番組
「パノラマ」で50年以上にわたるサビルの性的虐待と
それを組織的に黙認してきたBBCの体質に鋭く切り込む
特集を放送。
私はこの番組を見ていないので何も言えないのが
残念だけど、超辛口の批評家たちでさえ
「パノラマ」の容赦ない内部批判はBBCの最悪の部分を
暴いた最高の報道と賛辞を惜しまなかった
とあるから、相当見ごたえがあったのだと思う。
たぶん、このあたりの心がまえが毎日とBBCの
格の違いなんだろうと思う。
■参照:Newsweek 2012.11.7号