ハエは糞に卵をうみつける。
卵が孵化すればウジとなる。
ウジは糞の中の栄養分を食べて育つ。
排出物を分解し、かつ食料を作り出すことが
できるではないか( ̄▽ ̄)
と思ったのがロシア宇宙局。
ウジ虫は高タンパク食品。
しかもきたない場所でもすくすく育つために、
とてつもない抗菌力を体内に秘めているらしい。
ロシア宇宙局はイエバエの品種改良を進め、
卵からわずか7日間で糞を完全分解し、ウジは
さなぎ寸前にまで成長するハイパーなイエバエを
作り出した。
ウジの唾液酵素で分解された糞は、良質の有機肥料と
なる。
そこでこのハエを利用して豚の糞尿を処理しようというのが
ズーコンポスト
である。
通常、おが粉を堆肥化するのに約三ヶ月かかるが、
このハエを使えば7日間で糞尿は完全に堆肥となる。
育ったウジは煮沸乾燥して家畜の飼料に混ぜて
食べさせる。
ハエは検疫フリー生物なのでロシアから持ってくるの
も問題なし、厚労省認可も受けている。
このイエバエは高温多湿、
室温30度、湿度70%
の環境でないと生きていけないので、外に出ても
すぐに死んでしまうらしい。
金魚などの餌にもなっているそうだが、もともと
ヒト用なので、人間が食べても大丈夫。
味は、食べた内澤さんによると、
乾燥しらすのようで、しらすを油で揚げたような味で
油が非常に多い。
結構おいしい。
らしい。
ロシア人の天才ってほんまに天才やと思うわ( ̄▽ ̄)
■参考文献
『飼い喰い 三匹の豚とわたし』
内澤旬子 岩波書店