2012年9月17日、15:30~より大阪は十三にあるシアターセブンにて
大阪府市エネルギー戦略会議自主会合が開かれた。
大阪府と大阪市はブレーンとして政策提言している特別顧問と特別参与を
非常勤職員として任用する方針を決めたが(毎日新聞2012/09/22)、
橋下さん肝いりの同会議がなぜ自主会合になったのかも含めて当事者が
語っているので、めちゃ長いけど、どぞ。
UPが遅くなってごめんな。
大阪府市エネルギー戦略会議自主会合
2012・09・17 15:30~ シアターセブン
一般人入場料 500円
席順 ステージ向かって左より
高橋 洋 (特別参与、株式会社富士通総研経済研究所 主任研究員)
長尾 年恭(特別参与、東海大学海洋研究所地震予知研究センター長)
河合 弘之(特別参与、さくら共同法律事務所 弁護士)
古賀 茂明(特別顧問、元経済産業省大臣官房付)
植田 和弘(特別参与、京都大学大学院経済学研究科 教授)
飯田 哲也(特別顧問、認定特定非営利活動法人環境エネルギー政策研究所所長)
圓尾 雅則(特別参与、Smbc 日興証券株式会社 マネージングディレクター)
佐藤 暁 (特別参与、原子力コンサルタント)
大林:府のメンバーではないけれども、オブザーバーで参加
テレビ電話参加:大島 堅一(特別参与、立命館大学国際関係学部 教授)
植田: 大阪府市エネルギー戦略会議が自主的に有志が会合を開く。なぜそうなったかについて。
古賀: 何でこの会議がこうなったかというと、府市からの説明に私的に納得していないので皆さんが納得できる説明をできるかどうかわからないが、エネルギー会議は大阪府市統合本部で、このトップは松井知事で副が橋下市長。大阪市のエネルギー戦略を作る上での諮問機関として作られた。エネルギー戦略を提案するための会議。
これが、違法であるとの指摘があった。その後、違法であると疑われる可能性があるから休止と言われた。
地方自治法では付属機関の位置づけ。付属機関は勝手に作ってはいけない。なぜなら、隠れ蓑になる可能性があるし、無駄な会議に税金を使うのはいけない。そこに該当する可能性がある。作るのなら条例を元に作れと言われた。
しかし、もう20回やっていて今頃違法かもしれないと言われ、我々に一切相談もなかったことに困惑している。
府市によると、違法とは言えないかもしれないが、そう疑われる可能性がある。だから、ちゃんとした仕組みにするために条例を通す必要がある。9月の議会にかければ、市は11月20日くらい、11月いっぱいは開けないと言われている。
しかし、今は政府で重要なことが決まっている時期。政府は30年代で原発ゼロと打ち出したが、選挙目当ての口からでまかせ。重要な時期にこのまま黙って休止してしまうと脱原発の動きが広がっているが、マスコミは報道しないし、選挙報道にうもれていく。原発を真面目に考えようと言う動きがかき消される。12月からの検討では来年どうするか。2月に大阪の予算が決まり、1年遅れになる。だから、そういう議論は自主的に進めて戦略会議が始まった時にすぐに意見を出せるように準備しようとなった。
だから、これはエネルギー会議ではないけれど、有志が集まってやって行く会議。これまで公開してきたので公開したい。ただ、場所も提供してもらえない。今日はこのようなトークショー形式を想定していなかったので、会場を見て「え…」と言う感じだったが、今後はこういう会議をどう続けるか。というのは、メンバーは東京の人間が多いので、日程をそろえるのが難しい。旅費も出してもらえないので頻繁に大阪に来てもらうのも心苦しい。東京でも大阪でも開く形になると思うが、何らかの形でこの会議を続けて行きたい。
河合: 私たちの意見に反感を持つ勢力がイチャモンをつけて来たと思う。府の一部の議員。私たちの伝えるメッセージが気に入らない。何とかあいつらを止める方法がないか?と政治的なものがある。これを松井さんと橋下さんが止め切れていない。
法的には「執行機関の付属機関は条例で議決しなければ設置してはいけない」だが、執行するための補助者はそうではない。具体的な政策の執行補助でなければこれに該当しない。
これだから法律の素人は困るのだが、判例がある。横浜地裁の判例で、具体的な市の行政執行の機関である必要があるが、ゴミ処理場を作るのに建築、運営、具体的な業者の特定まで任せる委員会だった。これを持ち出してたいへんだ!と言っている。
でも、エネルギー戦略会議は具体的な執行機関とは違う。どういう方向でいったらいいかといういわば「たたき台」。意思決定を必要とされる機関だろうか?エネルギー戦略会議は、意思決定は必要なく、求められていない。この2つの意味で違法ではない。
なのに、違法ではないかとされている。議会でどうなるかわからない。じゃあ、今までのことは何だったんだろう。政治的にも法律的にも誤っている。かつ、20回も呼んでおいて失礼だ。あの時間を使ったら何十万も稼げたのに、損害賠償を請求したいくらいだ。違法なら車賃と日当を返さなければいけない。2階に上げて梯子を外すのはやめてほしい。真剣に話し合いをしている。反対の人たちとやりあうのも好きでやっているように見えるかもしれないが、精神的に負担がある。政治的、法的に変な話。判例はどういう経緯でそうなったのかを見ないといけない。