国鉄があった時代blog版 鉄道ジャーナリスト加藤好啓

 国鉄当時を知る方に是非思い出話など教えていただければと思っています。
 国会審議議事録を掲載中です。

冬の風物詩、紀文号

2016-08-28 23:03:00 | 国鉄思いで夜話
みかん列車 紀文号

和歌山と言えば、果実の生産量が多く梅・桃・柿・みかんといった果物が年中取れることで有名ですが、とりわけ「有田ミカン」は昔から有名で毎年11月頃から12月にかけて全国に出荷されています。
今は、殆どがトラックで輸送されていますが、その昔高速道路がない時は、すべて鉄道に依存していました。

湯浅と金屋口を結んでいた有田鉄道はみかん輸送のために建設された鉄道であり、元々は湯浅港まで続いていました。

紀勢本線が延伸してからは藤並駅を設けて接続を図るなどしていましたが、昭和19年に並行する藤並から湯浅港間は不要不急路線ということで撤去され、昭和25年にその救済と言う名目で湯浅まで一部列車が乗り入れる形となりました。
この乗入は紀勢本線が電化されたのちも続けられ、キハ58の単行が湯浅駅まで乗り入れたりしたものでした。

私が小学校の頃には、紀文号が出発する初日は間違いなくニュースで流れていたものでした。
当時の出発は宮原もしくは、箕島駅からだったようで、箕島始発が紀文号、宮原始発が紀州号となっているようです。

昭和34年紀文号

もちろん有田鉄道の沿線の選果場から積み込まれたミカンなども宮原で連結したのでしょうね。
当時は田村のミカンよりも宮原のミカンが有田ミカンの本場と言われましたけど、最近では田村のミカンがブランド化していますね。

昭和34年当時の天鉄局の写真を見ると、宮原発が紀文号となっているようです。
晩年は箕島始発が紀文号になっているようですが。

ちょっとだけ懐かしいので思い出を書いてみました。
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男はつらいよ名場面  第26作 国鉄職員の誌

2016-08-28 12:12:06 | 国鉄思いで夜話
ちょっと異色ですが・・・こんな場面もあったのですね。
国鉄職員の当時の苦労が偲ばれます。

男はつらいよ名場面  第26作 国鉄職員の誌


https://www.tora-san.jp/movie/26/
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参議員-運輸委員会-2号 昭和五十五年十月十六日 第六話

2016-08-27 16:41:33 | 国鉄関連_国会審議
皆様こんにちは、2週間ほどまた、開けてしまいました。
出来るだけ毎日更新をしたいのですが、中々そうもいかないよ言う状況で申し訳ございません。
さて、今回も江島参議院議員の質問がなのですが、元広島鉄道管理局長と言うこともあり、鉄道に対する質問は中々鋭いと言いますか、「道路に有って鉄道に無いもの」について厳しく指摘しております。
個々に見て行きますと、
「具体的にこれだけの金が地交線対策として道路側にもとってあるのだよというふうなことがないと、個々に、建設省にしてもこれはむずかしいと思うのですよ。」
ということで、建設省(現・国土交通省)による地方の道路対策費用を明記させるように求めています。

更に、国鉄の経営改善措置と言う再建に関する事項で、非常に注目的な質問をしています。
すなわち、工事は出来るだけしないでおけと謳っていることに対して、総合交通体系の構築と言う観点から、質問をぶつけています。
「工事規模については、極力これを圧縮することとし、当面、現状程度の規模に抑制する。」というふうに書いてあります。
これに対して、国鉄の工事が総合交通体系を考えれば戦略的に「十年先の交通はどうなるかというときのための投資も」という視点から考えるべきではないのかと言う正論を述べられております。

さらに、国鉄が国民の足であるべきためにも、この発言は注目すべきことかなと思っています。
特に、国土軸を考えた時、民営化自体も拙速では無かったのか・・・歴史にIFはなく、これは現在進行形の問題である以上この辺は改めて議論すべき問題だと言えましょう。

「十年先の投資、そのときでもやはり国民の本当の健全な足である鉄道であるための投資ということが非常に抑制されるんじゃないかと思うわけであります。私が言うまでもなく、過去と現在と未来、これを常に考えて行うのが本当の再建じゃないかと思いますから、その点で余り現在にとらわれ過ぎて、過去のこととか、あるいは未来のための投資ということが抑えられるんじゃないかと思います。」

更に今回は、質問が続くのですが次の質問です。
道路にしろ、空港にしろ財源がある。(関西空港の場合は民間資本の空港として建設されたという経緯がありますが)鉄道だけが昔の非常に独占的な輸送機関であったことのそのままで、そういう財源がない。・・・現状では地方鉄道に関しては助成金と言う形で補助金を出せるようになっていますが、JRの場合はその規模が大きいこと、地域独占であるという理由から引き続きそうした補助金は出ないのが現状です。
道路の場合は、かっては道路特定財源から、現在は一般財源化されていますがそうしたところから復旧費用が賄われることを考えると、大きな矛盾と言わざるを得ません。
JR東日本が被災した只見線を復旧したがらない背景にはそうした問題を抱えているわけで、そうした意味では三江線を律儀に復旧させたて来たなぁと思うのです。

運輸大臣官房総務審議官 石月 昭二氏がそれに対して回答しているのですが、車の利用が急速ぬ増えており、その対策を考えていく必要もあり、・・・云々と言う形での回答に終始されています。

ただ、こうした問題の先送りが結果的には、地方におけるストロー効果などが顕著になってきているのではないでしょうか。
むしろ、この時期にきちんとした交通体系が考えていたらまた違った展開が図れたのではないかと思ってしまうのは私だけでしょうか。



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****************以下は、国会審議の議事録の再掲になります。*************

○江島淳君 それは御苦心のほどはわかるんですが、要は、やっぱり具体的にこれだけの金が地交線対策として道路側にもとってあるのだよというふうなことがないと、個々に、建設省にしてもこれはむずかしいと思うのですよ。ですから、やっぱり私は、建設省でもそういうことにすればおわかりになるのじゃないかと思うので、特段の御努力で、そういうふうな具体的にこれは地交線対策用のアイテムなんだというふうなことはできるようにしていただくことが一番緊要じゃないかと思いますので、よろしくお願いしたいと思うわけであります。
 それから、やはりいまのこの閣議了解事項のところに関連してなんですが、「国鉄の経営改善措置」というところの四項のところで、「工事規模」というのがありますね。そして、「工事規模については、極力これを圧縮することとし、当面、現状程度の規模に抑制する。」というふうに書いてあります。しかし、私は先ほどからも総合交通体系のことでいろいろ議論しておるわけですけれども、この再建のために、むだな投資はもちろん必要じゃありませんけれども、次の、十年先の交通はどうなるかというときのための投資も、こういうふうなことによって非常に抑制されるのじゃないか。これはやはりいまの時点ではいいかもしらぬけれども、十年先の投資、そのときでもやはり国民の本当の健全な足である鉄道であるための投資ということが非常に抑制されるんじゃないかと思うわけであります。私が言うまでもなく、過去と現在と未来、これを常に考えて行うのが本当の再建じゃないかと思いますから、その点で余り現在にとらわれ過ぎて、過去のこととか、あるいは未来のための投資ということが抑えられるんじゃないかと思います。
 それで、先ほどから、建設省の方は道路財源があるということでありますけれども、私が一番感じておりましたのは、いままでは空港にしてもあるいは港にしても、あるいは道路にしても、皆それぞれ特会があってそして財源がある。ところが鉄道だけが昔の非常に独占的な輸送機関であったことのそのままで、そういう財源がない。そして利子のついたお金を借りなくちゃいけない。その利子が非常に積もり積もっておるというのが国鉄の経営を圧迫しておる大きな原因じゃないかと思うんです。
 ですから、やはりそういうためにはほかの競争機関とイコールフッティングまで持っていってやる。インフラ論議になりますけれども。そうしてイコールフッティングにしておいて、ここまではほかの競争機関と同じである、これから先は国鉄はほかと競争しなさい、そして競争して、さらに負けるならこれは国鉄の職員の幹部を含めた経営努力が足りないんだということでいいと思うんですけれども、現実的にはそうじゃなくて、国鉄にはそういう利子のついた金だけしかないということであると思うんです。
 そういう意味において、先ほどもちょっとお話ございましたが、去年まで出しておられた陸上特会ですね、それが、何かそういうふうなものがないと、現実的に非常に国鉄の将来のためにも投資面においても無理がくるんじゃなかろうかという感じがいたします。ことしはそういうことは出しておられないようですけれども、陸上特会というものを今後どういうふうに考えておられるのか。これからもそういうイコールフッティングな論議をするためにもそういうものは必要じゃないかと私は思うんですが、それに対していかがでございましようか。
○政府委員(石月昭二君) 陸上公共輸送整備特別会計というものを運輸省といたしまして昭和五十四年度予算、五十五年度予算の策定に際しまして要求をいたしましたけれども、諸般の情勢でこれができなかったということは事実でございます。私どもといたしましては、先ほどから先生の御指摘がございますような、最近のエネルギーとか環境とか交通空間とかというような制約条件がますます強まっております現実を考慮いたしますと、陸上公共輸送の維持、整備を強化する、それで国民の皆さんに豊かなモビリティーを与え、豊かな社会生活を確保するということはますます緊急性を増しているというぐあいに考えておるわけでございます。
 しかし、現実に自家用自動車輸送というものが非常に進展いたしまして、現実の都市におきましても地域におきましても相当な交通のシェアを占めているというのもまた事実でございます。しかし、また、自家用自動車がそれだけ進展したことによりまして、都市におきましては道路の混雑とかそれから環境問題とか公害問題とかというようなものをいろいろ惹起しておる。地方におきましても自家用自動車が非常に便利に使われておりますが、一方そのために自家用自動車を利用できない老人とか主婦とか子供というような方々が非常にお困りになっておるという点もございます。
 したがいまして、都市におきましても大量公共交通輸送機関というものを整備する、地方におきましても必要な公共輸送機関を維持、確保するということのためにもぜひ安定した財源が必要である。そういう観点から、今後とも安定した財源の確保というものにつきましては前向きに取り組んでいきたいと思っておるわけでございますが、以上のような問題を含めまして、長期的に総合的に将来の情勢を展望いたしまして、たとえば自家用自動車と公共交通輸送機関との分担関係をどのように考えたらいいのかというような問題を含めて運輸政策審議会にただいま諮問いたしておるところでございます。その結果を待ちまして、さらに今後の対策を強化していきたいというぐあいに考えている次第でございます。
 それから、先ほど先生からお話がございましたイコールフッティング的な問題というものも含めて考えるべきではないかという御指摘でございますけれども、確かに四十六年度の総合交通体系に関する答申の場合におきましては、やはりそういうイコールフッティング的な考えから国鉄が非常に不利な立場に置かれているんじゃないか。そのために国鉄というものが交通市場におきましてだんだんシェアを失っている結果を招いているという御議論が盛んにございまして、いろいろ勉強したわけでございますけれども、非常にむずかしい問題で、いわゆるハード論、施設の資金調達というものについてどれだけ利用者負担で行われているかという問題、それからいろいろな公共的な負担、たとえば制度的な負担、たとえば国鉄が政策等級というようなものを貨物の運賃においては取り入れている。その結果、農産物とか国民生活に必要な物資を安くするような制度をとらなきゃならぬとかというような、いろいろな制約条件がございまして、それから公共割引の問題とか、これらの問題、ソフトのイコールフッティング論、この両面があろうかと思います。
 まずソフトのイコールフッティングにつきましては徐々にこの点が改善されている。御承知のように、先回の運賃改定におきまして、貨物運賃は一律運賃になりまして等級制は全部廃止されましたし、その他公共負担についても今後のあり方等について目下関係省庁で検討されている状況でございます。そういう形でソフト面はだんだんよくなってきた。
 ハード面はどうかと申しますと、最近国鉄の経営が悪化いたしまして累積赤字が六兆円にも及ぶことは先生御承知のとおりでございますが、国鉄の赤字というものは、そういう国鉄の背負ったいろいろな歴史的な経緯もございますので、あながちその企業の経営の面からだけで論じられない面もございますけれども、現在の利用者負担、総投資額の中の利用者負担というようなものを計算いたしたものを、試算でございますけれども、たとえば五十五年度で見てみますと、国鉄の場合には六五・七%が利用者負担という形になっております。これに対しまして航空は五十五年度では九九・五%が利用者負担になっております。ほとんど利用者負担で航空の施設は賄われている。それから道路は七五・九%という形になっております。それから港湾が一二・五%という形で利用者負担が比較的少ないという数字になっておりまして、利用者負担が国鉄は非常に多いという形には現状では必ずしも言えない状態になっていることを御報告申し上げます。
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国鉄 旧武田尾駅から旧型客車

2016-08-19 08:35:59 | その他雑談
懐かしい画像がYoutubeでアップされていましたので、紹介させていただきます。

国鉄 旧武田尾駅から旧型客車


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消えた引き込み線 本州化学への鉄路

2016-08-15 23:46:18 | 国鉄思いで夜話
和歌山市にはオークワと言う地元のスーパーマーケットがありますが、実はその敷地を横切るように鉄道の引き込み線がその昔ありました。

今では、殆ど面影が残っていませんが、航空写真をみると何となくこの辺に鉄道がとおっていたのかなと思わせてくれます。

丁度、オークワ本部のビルがある向かい側に本州化学と言う工場があります。
ここに原料を運ぶ、もしくは製品を搬出するのでしょうね。1日2回ほど走っていたようです。
私が記憶しているのは、15時頃だったと思いますが、引き込み線から引き出されたタンク車が小さな機関車に引かれて和歌山操駅まで走っていくのが印象的でした。

本州化学

当時の国体道路は今と比べるとこの付近はまだまだ田畑も多く、広い道を遮るように大きな踏切が道路を遮るようになっていました。
バーではなく、上からロープが下りて来るイメージです。

現在沖斎場がある辺りを線路が横切っていました。

ただ、こうした引き込み線の列車は1日1本程度ですので、踏切信号機と呼ばれる信号機が踏切に設けられてありました。

引用元 http://law.jablaw.org/br_railroad

踏切信号があれば、一旦停止しなくてもよいのはご存じの通りだと思います。
私も、この引き込み線を走る列車は1階しか見たことが無いのですが、移動機ではなく、本州化学で保有している機関車だったような気がします。

今となっては、当時そんな線路があったことを示すのは、オークワ駐車場の一部にその痕跡を残すだけとなりました。


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元気な昭和のニッポン、昭和40年代の長距離急行列車~Express train

2016-08-14 14:15:37 | 国鉄思いで夜話
昔はこんな時代でしたね、駅で長時間待つのは当たり前、そんな時代でした。
そして、旧形客車冷房などもちろん無くて窓を開放にして・・・何も無かったけれどむしろ、人が支えあえるそんな時代でした。


元気な昭和のニッポン、昭和40年代の長距離急行列車~Express train
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参議員-運輸委員会-2号 昭和五十五年十月十六日 第五話

2016-08-14 12:11:51 | 国鉄関連_国会審議
しばらく開けてしまいましたが、久々に更新させていただきます。
ここで、地方交通線に関する問題として江島議員が質問されています。
「地交線」をどうするかということに対しては、闇雲に反対と言うことではなく、「道路等の整備をやって、そして地方住民の足が奪われないようにする、そういうことの不安感を除くということがこの地方交通線対策として一番必要なんじゃなかろうか。」と言う質問をされています。

そして、その後の衆議院等の経緯を見ていますと、こうしたローカル線問題と言うのは地域の反対(自分は利用しないけれど、あると何かと便利だから的な発想ですね。)により一部地域では、ローカル線を鉄道で残しましたが、かなり厳しい経営を強いられていることは間違いないのではないでしょうか。
 その辺の話は今後の話として、ここで注目したいのは、下記のくだりです。

> 地交線などは非常に北海道は多いということで、北海道関係の皆さんからの要望事項が非常にあります。たとえば北海道では北海道開発庁がございまして、年間に七千億という巨大な投資がしてあって、北海道開発のために国が投資しておるということからしますと、先ほどのいろいろな総合交通政策とすれば、その七千億のうちからも、鉄道の整備だとかあるいは鉄道を維持していくための金ということなどが当然あって、それが国家的な見地じゃないかと思うんですけれども、そういう点に関して恐らく実際的にはなかなかタブー視されておって進んでおらないのじゃないかと思うんですが、そういうことに関してどういうふうになっているのか


少し長いですが引用させていただきました。
 ここからは、しばし個人的な私見を述べさせていただくのですが。
現在のJR北海道の現況を考えるとき、この会社は存続すること自体が難しい状況に置かれていると言えます。
 改めて北海道だけでも再国有化というか、(元々上場していないので実質的な国営会社ですが)北海道開発庁辺りが一体となって鉄道政策を行っていかないと言うのも一つの方策ではないかと言う気もするのです。
北海道の場合は本州地域と異なり、その特殊性から鉄道による冬季の高速輸送などは必要であり、特に貨物輸送の充実などを考えれば、新幹線による貨物輸送も含めた方策なども積極的に考えるべきではないでしょうか。

以上私見終わり

なお、それに対して山地進鉄道監督局長の見解として下記のように述べられています。

> 北海道のローカル線問題というのがほかの地域から比べて非常に大きな問題であるということは私どもも十分認識しているわけでございまして、これをどういうふうな形で政令等で処理していくのか。地方交通線対策を進めるに当たりましては、廃止、転換の基準等は政令で定めることに私ども考えておるわけでございますが、政令をつくる段階においてこれまた閣議で決定するわけでございますので、関係各省と十分協議しながらその点について実施をして図っていきたい、かように考えております。

同じく引用させていただいたのですが、最初の質問に関してはさほど目新しい内容は無く、また北海道に関しても「廃止、転換の基準等は政令で定めることに私ども考えておるわけでございます」と書かれていますが、これが後になって政令で定めるということで恣意的になるのではないかと色々物議を読んだと記憶しております。

結果的には、線区ごとの通過人員と言う形で整理が図られたのですが、北海道の場合はそれ故にかなり大幅な路線廃止、更に路線廃止による培養線の廃止もあって国鉄改革前の北海道と比べると路線網は大幅に減少することとなったのは皆様よくご存じのとおりかと思います。


昭和53年(1978年)国鉄の営業路線線


平成15年(2003年)JR北海道の営業路線

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以下は、国会審議の本文になります。

○江島淳君 それから二番目に、「公的助成等」という項がございます。そして、いろいろ書いてありますが、たとえば今度御審議に係ってくる再建法案などでも、一番大きくなるのがたとえば地交線をどうするかというふうなことだと思いますが、その辺の対策として、先ほども私がしばしば申し上げておりますが、まずやはり道路等の整備をやって、そして地方住民の足が奪われないようにする、そういうことの不安感を除くということがこの地方交通線対策として一番必要なんじゃなかろうか。地方では、私たちがいろいろ見開きしておりますと、非常にその辺の、交通量は少ないけれども、地方の住民にとっては必要な足だということになっておるわけです。
 ですから、それの代替として、これを見ますと、道路の整備もするんだとかいうことがありますけれども、実際に具体的に建設省なんかと、たとえば地交線対策として特別に予算を、これだけの金を見るぞと、これだけの項を設けると、そういうふうなことを具体的に決めないと、なかなか地方に落としても、建設省に行ってもあるいは県に行っても、その辺の道路整備の金は、そんなものありませんと言われるのが落ちじゃないかと思うんですが、その辺のことを具体的にもうちょっと詰めていく必要があるんじゃないかと思いますが、それが実際に建設省とそういうふうなことが進んでおるのかどうかということが一点。
 それと、たとえば今度の地交線などは非常に北海道は多いということで、北海道関係の皆さんからの要望事項が非常にあります。たとえば北海道では北海道開発庁がございまして、年間に七千億という巨大な投資がしてあって、北海道開発のために国が投資しておるということからしますと、先ほどのいろいろな総合交通政策とすれば、その七千億のうちからも、鉄道の整備だとかあるいは鉄道を維持していくための金ということなどが当然あって、それが国家的な見地じゃないかと思うんですけれども、そういう点に関して恐らく実際的にはなかなかタブー視されておって進んでおらないのじゃないかと思うんですが、そういうことに関してどういうふうになっているのか、そういう具体的なことをもうちょっと詰めていただかないといけないのじゃないかという感じがするんでありますが、それに対していかがでございましょうか。
 たとえばいろいろな自治省とか建設省との話し合いを具体的に詰めていきませんと、ここには非常にきれいなことが書いてありますけれども、本当にどれだけのものが実っておるかと。たとえばけさテレビで見ておりましたら、山地局長がきのうの衆議院の運輸委員会でいろいろ言われたことに対して、もうすでにあれは大蔵省の方で反発しておるとかいうふうなことのコメントをきのうのテレビでも言っておりましたけれども、そういうふうなことをもう少し具体的に詰めていかないと、この辺、実際に進んでいくのが非常にむずかしいのじゃないかと思いますが、それに対して。
○政府委員(山地進君) まず最初の地方交通線対策で、関連道路の整備等で建設省等他省といろいろ相談をしながらやっていかなきゃいけないのじゃないか、そういうことについてどうだというお尋ねでございます。この閣議了解そのものは御承知のとおり閣議で決定したものでございまして、その中に、「国鉄地方交通線の転換に伴い、関連道路の整備を図る等所要の措置を講ずる」というのが建設省も含めた各省の合意事項でございます。ただし、建設省と、おっしゃるように具体的に個々の地方交通線の問題を議論するときには、さらに細かいお話し合いということがぜひ必要になるわけでございまして、かねてから、この法案を出す前から道路局の方とはいろいろと事あるごとにお話をして、私どもの方の国鉄の窮状をお助けいただくようにひとつ御配慮いただきたいという観点から話を進めているわけでございます。
 それから二番目に、北海道の問題を全般的に考えるべきであろうというお話でございまして、北海道開発それから交通等の整備に関しまして、北海道開発計画等で北海道開発庁がお進めいただいているわけでございますが、この地方交通線対策の実施に当たりまして、北海道のローカル線問題というのがほかの地域から比べて非常に大きな問題であるということは私どもも十分認識しているわけでございまして、これをどういうふうな形で政令等で処理していくのか。地方交通線対策を進めるに当たりましては、廃止、転換の基準等は政令で定めることに私ども考えておるわけでございますが、政令をつくる段階においてこれまた閣議で決定するわけでございますので、関係各省と十分協議しながらその点について実施をして図っていきたい、かように考えております。
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国社分界点があった頃 中之島駅点描

2016-08-12 22:42:37 | 国鉄思いで夜話
紀勢本線の始点は、和歌山市~多気間になっていると思うのですが、元々は、和歌山(紀和)~多気間であり。

和歌山(紀和)~和歌山市までは南海線の保有となっていました。
ですから、正確には和歌山市~和歌山(紀和)間は他社路線に乗り入れていることになるのですが、私鉄時代からの慣行でそのまま運賃も和歌山市まで国鉄の運賃で通算すると方式が取られており、JR化後は、国社分界点から競輪場付近までの線路をJR西が南海から線路を借りる第2種鉄道事業とされていました。
ですから、見かけ上はJR西日本が管理しているように見えましたが、国社分界点は残っていました。
その後、しばらくしてから国社分界点自体が白ペンキで塗りつぶしていたので、JR西がこの区間の路線を買い取ったのかもしれません。

JR時代はこの付近までJRが南海から借り受ける第2種鉄道事業になっていました。

さて、この国社分界点現在は高架化されていることもあり、国社分界点そのものが過去のものとなってしまいました。

画像はイメージです。



今となっては場所を特定するのも困難なのですが、多分この辺ではなかったろうかと言うことで写真を撮ってきましたので、皆様に見ていただきご批評をいただければ幸いです。



さて、もう1枚は紀伊中ノ島駅の和歌山線ホーム


こちらはホームが残っていますから、かってはここに線路があったのかなと何となくわかりますが、後ろに立っている社宅(当時は国鉄官舎)が立っている場所も実は線路が何本も引かれた貨車の留置場になっていました。

昭和49年頃には既に使っていませんでしたが、その後線路は撤去され官舎が建ったと記憶しています。
それでも、築で言うと53年頃とすれば築40年ほどになるのですが、それ以上に古臭く感じるのは何故なのでしょうか・・・と言うか、老朽化して殆ど住んでいないようです。

しかし、若い人にしてみればかつて、ここの駅の前を通って東京行きの列車が走っていたとはにわかに信じられないでしょうね。

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国鉄時代の0系新幹線や京浜東北103系 田町駅

2016-08-10 06:59:20 | 国鉄思いで夜話
EF66がブルトレ牽引で上がってきますが、ヘッドマークを付けていませんので回送の「さくら」ではないかと思われます。
京浜東北線の103系や0系新幹線も懐かしいですね。
思わず見とれていました。


国鉄時代の0系新幹線や京浜東北103系 田町駅
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国鉄和田岬線

2016-08-07 21:10:46 | 国鉄思いで夜話
なんともマニアックな画像がありました。
オハ64を従えた通勤列車です。
片側だけ両開きの外釣りドアが付いているのも愛嬌でした。
現在は電化されて印象代わってしまいましたが・・・。(^^♪

国鉄和田岬線
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たった1両の東京行き 急行大和に併結された和歌山市発東京行き

2016-08-06 21:40:30 | 国鉄思いで夜話
先日、和歌山線を急行列車が走っていたことをお話しましたが、そこでもちらっと書いたが1日1往復だけ東京まで直通する列車がありました。

急行大和の一部として連結され、東京まで直通する寝台車でした。

そこで、急行大和の歴史を少し遡って見たいと思います。

昭和28年時刻表から

急行大和は、昭和25年から。東京~湊町・鳥羽間で運転を開始、その後昭和28年11月の改正で鳥羽編成を独立させて、急行「伊勢」として単独運転となりました。

昭和30年時刻表から

昭和34年7月、紀勢本線が全通しますと、新たに、急行那智が東京~新宮間で毎日運転の臨時列車として設定されました、東京~多気間は伊勢と併結運転とされました。

9月には早くも定期列車化され、更に名古屋で、能登と併結(当時、能登は東海道・北陸本線経由で運転されていました。)され、東京~名古屋間は珍しい3層建ての列車として運転されました。

編成表 3列車へいけつになっていることに注目

昭和36年10月の改正では、伊勢・那智と能登は単独運転に戻りましたが、伊勢と那智は引き続き併結列車として運転されることになります。

ちなみに、那智が紀伊のルーツと言えそうです。

さて、肝心の和歌山へ直通する列車が走り出したのは少し遅くて。昭和37年3月の改正からだったそうで、普通列車に連結されて和歌山市から出発、紀和駅(当時は和歌山駅)。紀伊中ノ島駅と経由して王寺まで各駅に停車、王寺駅で急行大和の一員となった寝台車は一路東京まで・・・なお、和歌山に戻る場合は王寺で切り離されて普通列車に併結、11時過ぎに和歌山に帰ってくるというダイヤでした。
当時は、まだ紀和駅には客車区の整備施設が残っていたのでそこで寝台車の清掃等が行われていたようです。


なお、急行大和は、新幹線開業後は「伊勢」が上りと下りで下りは「大和」と上りは「那智」と併結される変則となりました。

昭和38年の編成表 中間に和歌山市行きB寝台車が連結されています。

再び昭和40年10月の改正では大和と能登が併結されたそうですが、和歌山市行きの1両の寝台車については変更はありませんでした。

昭和42年時刻表

しかし、昭和43年10月の時刻改正で大和は紀伊に統合され運転区間も王寺までとなり(奈良~王寺間は普通列車)となって和歌山線直通列車も廃止され、王寺で普通列車に乗り換えることとなり、ここに寝台車で優雅に和歌山から直通出来た時代は終わりを告げたのでした。

昭和43年時刻表から、王寺止まりになっているのがご理解いただけると思います。

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「つばめを動かすひとたち 」日映科学映画製作所1954年製作

2016-08-05 12:55:07 | 国鉄思いで夜話
ご存じの方も多いかと思いますが、かなり有名な記録映画ですよね。
58の検修する横でスカ線が走っていますから東京機関区での撮影なんでしょね。、

「つばめを動かすひとたち 」日映科学映画製作所1954年製作
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参議員-運輸委員会-2号 昭和五十五年十月十六日 第四話

2016-08-05 11:45:29 | 国鉄関連_国会審議
みなさまこんばんは。
しばし時間が開いてしまいました、今回は塩川運輸大臣の答弁から見ていこうと思います。
塩川大臣は当時の見解として、第2次石油ショック等もあり、「石油エネルギー使用に対する相当な経済的、社会的な制約というものが加わってくると思う」という見解を述べておられるのですが、実際には第2次石油ショックなどを経ても、昭和48年のパニックになるようなことは有りませんでしたので、鉄道をキーとした輸送力の再編は行われることは有りませんでした。

> 、現在国鉄、この国鉄は、いわば病める巨象のような形になっておりますけれども、これの体質を一回改善をいたしまして、非常な体力を回復したときにその特性を発揮し得るような、つまり先ほど説明しておりましたように、大都市間を結ぶいわば基幹鉄道としての旅客であれ貨物であれ、それを受け入れられる体勢をとっていくということができるならば、私はこれは省エネルギーの観点から言い、また国民経済の観点から言い、やっぱりそういうことが望まれておると私は思うのであります。そのためにも何としても体質改善、つまり国鉄の再建を図らなきゃなりませんと、こう思うている次第です。

江島議員の見解は、国鉄の管理局長として素直な見解だと思いますし、現在のJRに対しても同じ感覚があるのではないでしょうか。
JR四国などでもそうですが、高速道路が建設されることで当然のことながら並行する鉄道は少なからず影響を受ける。
現在京奈和道が建設されていますが、こうした開通も長い目で見れば和歌山線の経営に影響を及ぼすわけで、開通を喜んでいたら地元の線路が無くなった・・・・なんていう笑えない話も出てくるのではないかと危惧しております。
結局30年前から言われている、総合交通体系というものが未だに出来ていないのは政治の貧困と言われても仕方がないと思うのは私だけでしょうか。

参考 和歌山県京奈和自動車道建設促進協議会

> いままで感じておったのは、非常に道路関係、運輸省関係の方が、先ほどのお話にございましたように財源を持っておるということで強いですので、ぜひ閣議においても建設大臣関係に負けないようにその辺の正しい総合交通ができるようにいろいろお願いしたいと思うわけでございます。

さらに、江藤議員の質問は続き、「国鉄の有する特性も十分に発揮しうるよう配慮しつつ、具体的施策を講じて行くこととします。」ことに関して質問がなされています。

> 去年の十二月の二十九日に閣議了解事項が出ております。その中で、いろいろ拝見しておりますと、鉄道の再建のために経営改善措置ということだとかございますが、「行財政上の措置」という項がございまして、そこでは、「運輸政策の推進にあたっては、各交通機関の特性を生かした効率的な交通体系の形成を図る観点から、国鉄の有する特性も十分に発揮しうるよう配慮しつつ、具体的施策を講じて行くこととします。」と書いてありますけれども、この「具体的施策」ということに関しては何らそれ以上のコメントがないんですが、たとえばどういうことを考えておられるのか、お聞きしたいと思います。

その件に関して、運輸省鉄道監督局長山地進氏は、下記のように回答していますが。
正直歯切れが悪いといいますか、運賃政策、設備投資の問題ということでどうも逃げているように見受けられるんですね。
鉄道が、何故道路財源のような財源を使えないのかと言ったことに踏み込めていないのは、それなりの事情があったのかと思います。

> 政府委員(山地進君) いまいろいろ御議論がございましたように、運賃政策の問題が一つございます。それから、基本的な設備投資の問題がございます。それからさらに、トラックの過積み規制等いろいろ競争条件の整備の問題、それらのものを総合的に運輸政策上の配慮と私どもとしては考えているわけでございます。

簡単ではございますが、自分なりに解説を加えさせていただきました。

あと、個人的に補足させていただきますと、国鉄の特性を発揮できる分野というのは中長距離と呼ばれる輸送と、大都市圏輸送です。
大都市圏輸送はご存じのとおり、鉄道という固定インフラはその建設に膨大な費用が掛かりますが、維持は比較的少なめ、なおかつ時間単位の輸送量が大きいため大量・高速に運べば運ぶほど効率は良くなります。反面ローカル線のように利用者が極端に少ないと運賃で賄おうと思うとかなり高額な負担を乗客に強いる結果となり得策ではありません。
ローカル線自体が赤字でも、それが接続する路線のプラスになるのであれば、ローカル線の赤字分は相殺できるかもしれませんが。そうでない場合は全く意味をなさないと言えましょう。画像は和歌山線 船戸駅での交換風景

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************************以下、本文になります。***********************

○国務大臣(塩川正十郎君) いま江島さんのお尋ねになっているのは、総合交通政策の中で鉄道というものをどう位置づけていくのかという、この問題をめぐりましてのいろいろと御質問があったわけでございますが、私は将来にわたる鉄道というものは、必ず、依然として国の基幹交通機関として維持発展していくものだと思うております。
 それはあると思うております。したがって、どのように位置づけるかということの質問の中で、先ほど総務審議官が申しておりますように、鉄道としての特性というものがあるわけでございますから、これを十分発揮するような方向に投資なりあるいは管理形態というものを持っていくこと自体がこれからの鉄道のあり方にふさわしいものになってくる、こう思うて現在でもエネルギー事情が相当複雑、かつ非常に困難な状態になってきておりますが、さらにこれから進んでまいりますと、石油エネルギー使用に対する相当な経済的、社会的な制約というものが加わってくると思う。その場合に、やはり大量輸送としての交通機関、つまり鉄道というものが必ず見直されるときがおるのであります。
 したがって、現在国鉄、この国鉄は、いわば病める巨象のような形になっておりますけれども、これの体質を一回改善をいたしまして、非常な体力を回復したときにその特性を発揮し得るような、つまり先ほど説明しておりましたように、大都市間を結ぶいわば基幹鉄道としての旅客であれ貨物であれ、それを受け入れられる体制をとっていくということができるならば、私はこれは省エネルギーの観点から言い、また国民経済の観点から言い、やっぱりそういうことが望まれておると私は思うのであります。そのためにも何としても体質改善、つまり国鉄の再建を図らなきゃならぬと、こう思うている次第です。
○江島淳君 大臣のおっしゃるとおりでありまして、そういうふうにぜひお願いしたいと思うわけでございます。
 特に、私が、ひが目じゃございませんが、いままで感じておったのは、非常に道路関係、建設省関係の方が、先ほどのお話にございましたように財源を持っておるということで強いので、ぜひ閣議においても建設大臣関係に負けないようにその辺の正しい総合交通ができるようにいろいろお願いしたいと思うわけでございます。
 それから、先ほどの総務審議官からの話でも、幹線輸送ではいいけれども、いろいろ末端においてさらに経費がかかるというお話がございましたが、もちろん物流ですからドア・ツー・ドアの一貫した輸送が必要なのでありますから、それができるような鉄道にしなくちゃならぬ。そのためには金も要るということでありまして、そういうことで必要な金をどっちに向けたらいいかということを検討していただかなくちゃならぬと思うわけでありますから、よろしくお願いしたいと思います。
 それから、これも総合交通政策に関することでございますが、去年の十二月の二十九日に閣議了解事項が出ております。その中で、いろいろ拝見しておりますと、鉄道の再建のために経営改善措置ということだとかございますが、「行財政上の措置」という項がございまして、そこでは、「運輸政策の推進にあたっては、各交通機関の特性を生かした効率的な交通体系の形成を図る観点から、国鉄の有する特性も十分に発揮しうるよう配慮しつつ、具体的施策を講じて行くこととする。」と書いてありますけれども、この「具体的施策」ということに関しては何らそれ以上のコメントがないんですが、たとえばどういうことを考えておられるのか、お聞きしたいと思います。
○政府委員(山地進君) いまいろいろ御議論がございましたように、運賃政策の問題が一つございます。それから、基本的な設備投資の問題がございます。それからさらに、トラックの過積み規制等いろいろ競争条件の整備の問題、それらのものを総合的に運輸政策上の配慮と私どもとしては考えているわけでございます。
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