国鉄があった時代blog版 鉄道ジャーナリスト加藤好啓

 国鉄当時を知る方に是非思い出話など教えていただければと思っています。
 国会審議議事録を掲載中です。

和歌山線・桜井線が電化された頃のお話。

2016-11-11 22:51:36 | 国鉄思いで夜話
久々に更新させていただきます。
実はメモ帳で下書きを書いていたのですが、下書きを書いて保存する前に消してしまったようで、先ほどまで書いた内容がすべて消えてしまいました。

さて、今回は関西線ではなく、関西線から派生する和歌山線と桜井線のお話をさせていただこうと思います。
昭和48年10月に関西線の電化が完成してから約7年、近鉄帝国ともいえる充実した路線網の間を縫うように走る国鉄線。

かたや冷房付きの通勤が走る中、国鉄では非冷房のロングシート気動車が走っているわけで競争にならないと言えましょう。
そんな中で、天鉄局では一気に3線区で電化工事が行われることとなりました。

草津線も同時期に電化されているのですが、今回は割愛させていただき、桜井線と和歌山線に特化したお話とさせていただきます。
今回の電化では、桜井線全線と和歌山線は王寺~五条間が電車化され、113系電車58両を導入して4両または6両での運転が計画されました。
運転区間は、五条で分断され、普通列車はすべて五条乗換となりました。
ただし、京都~白浜間を運転していた、「急行しらはま」はそのまま残りましたが、10月の改正では運転区間が和歌山~京都間となり列車名も「紀ノ川」に改称されましたが、白浜まで延長運転しないことで利用者は激減、結局4年後の改正で消えてしまいました。

概要を簡単に書いてみたいと思います。
開業 昭和55年3月3日
桜井線奈良~高田間29.4km
和歌山線王寺~五条間35.8km
電車化
113系電車58両投入し、すべての普通気動車列車を電車化。
電車化によるスピードアップで、奈良~王寺聞で最高14分、五条~王寺間で13分、平均で2~3分短縮。
増発
午前通勤時の混雑緩和をはかるため、桜井線では王寺発奈良行、和歌山線では五条発王寺行の電車を増発、通勤時間帯は午前午後とも桜井線奈良口で30分、和歌山線王寺ロで20分ヘッドとなるとともに、関西本線(湊町・現JRなんば〉への直通運転 桜井線(奈良)及び和歌山線(五条)から高田~王寺経由で関西本線へ直通電車(関西本線内快速〉が運転され、朝夕の通勤時間帯にそれぞれ二往復運転。(現在の高田快速がこれに相当)
これにより関西本線の快速電車は午前通勤時7分、午後退勤時10分ヘッドの運転時隔
となったそうです。

奈良駅にて

五条駅にて
和歌山線の五条以西が電化されるのは、昭和59年まで待たねばなりませんでした。

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