トゼンの世相斬

政治経済で日々思いついたことを書き綴ります

ウクライナ情勢

2022-02-16 13:15:36 | 日記
最近ウクライナの話題が大きく報道されている。

同国は人口4千万人の大国であり、大昔だと全世界を震え上がらせたチェルノブイリ原発事故が有名であり、最近ではロシアのクリミア統合が記憶に新しい。

ロシアと欧州との間にあることより、どうしても地政学的に重要な国になるが、それが原因で今回紛争になっている様子だ。つまり、Natoに入って名実ともに欧州チームに入りたいウクライナと大事な緩衝地域にNatoの軍隊など絶対に入れたくないロシアの争いだと言える。

確かにロシアがウクライナ国境に兵力を集めて威圧しているのは事実なんだろうが、プーチンは一度もウクライナ進攻の可能性に言及していない。来るぞ来るぞ、と大騒ぎしているのは常にアメリカだ。アフガニスタンで大恥をかいたバイデン大統領が事を大きくして、最後にうまく決着つけるという茶番劇をやっているだけなのではないか、という懸念は消えない。

不思議なのが、ウクライナ進攻などしたら強烈な経済制裁をするぞ、という脅し文句である。普通はやられたらやり返すぞ、モスクワ迄進攻したるぞ、というのが筋ではないだろうか。なんとも弱弱しい脅し文句だなぁ、と思う。

確かに、ウクライナと米国およびNatoは軍事協定を持っていないので、ウクライナが進攻されてもロシアを叩く口実はないし、国連でけしからんと決議して国連軍を出す(イラク戦争みたいに)という手は、ロシアが拒否権を持つ安保理国である以上、不可能だ。現実的にロシアに武力でやり返す方法は難しいだろうがそれでも、やったるでーというのが大事なのではないか。それがない以上、真剣みを感じなくて茶番に見える。

もう一つ不思議なのはウクライナのゼレンスキ‐大統領の、Nato加盟をあきらめないという発言。ロシア軍が目の前に来ているのになんて能天気な発言なんだろう。進攻等ありえないと読んでいるのか。普通は性急に加盟を進めるのではなく、じっくりと考えたいとか言って、事態を鎮静化するのが当事者なのではないか?これも茶番に見えてしまう。

ドイツのショルツ首相がモスクワでプーチンと会った昨日、ロシア軍の撤収が報道され始めた。新任のショルツさんに花を持たせて、ロシアは振り上げた拳を下すつもりだろうか。これだけ脅せば、当分ウクライナのNato入りはなさそうだし。


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