「夜行観覧車」
湊かなえ著、双葉文庫、2013年1月
TBSで連続ドラマが放送されたのが2013年1月期。
文庫版が出版されたのも2013年1月で、自分は第1版を購入していました。
カバーもドラマ仕様。
7年前のことなので記憶があいまいなところもありますが、
鈴木京香、石田ゆり子ともに好きな女優で、
しかも湊かなえ原作ということで、
ドラマスタート前後に読んだはずです。
家庭内で父親が殺され、
登場人物がみんな見栄っ張りで、人のせいにして、気持ちが少しずつすれ違って、
スリリングな不快感を抱いたまま最後まで進みますが、
最後の最後で少しだけ前向きな雰囲気で終わります。
今回再読してみて、自己啓発本を読む以上に、
「人を妬んだり恨んだりしない方がよい」
「自分が見聞きしたことが全てではない」
「人やネットの噂を鵜呑みにしてはいけない」
といったことを感じさせてくれます。
ドラマの方は、母親役の鈴木京香が娘役の杉咲花にキレて、
口にいろんなものを押し込むシーンが怖かった印象があります。
杉咲花の演技が上手すぎて、当時は本人に対してもマイナスなイメージを抱いていました。
その後、味の素の回鍋肉のCMでイメージが変わり、今やドラマ・映画で主役級。
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