「セイバーメトリクスの落とし穴」
お股ニキ著、光文社新書、2019年3月
著者は元々野球好きの素人で、
ツイッターでデータ分析と感性に基づいて野球のコメントを続けていたら、
ダルビッシュ有ともやりとりするようになり、
ついには本書を出版したそうです。
2000年代前半、アスレチックスの「マネー・ボール」、
2010年代前半、パイレーツの「ビッグデータベースボール」
を経て、2010年代後半の野球のデータ活用のトレンドが分かります。
テーマはピッチング、バッティング、キャッチングから、
采配、球団経営まで幅広いです。
ピッチングでは変化球について、
バッティングでは打球速度と打球角度について、
采配では打順についての記述が印象に残りました。
タイトルの「セイバーメトリクスの落とし穴」が意味することとしては、
データが100%事実を表している訳ではなく、主観が混じることもあるので、
データばかり見ていると本質を見失いますよ、ということのようです。
それはごもっともだと思います。
野村監督もデータ重視でしたが、感情的なところも見受けられましたし。
関連エントリ: