数学の偉い先生、なんか難しそうな本「国家の品格」を書いた人、そして父親が新田次郎。
これだけでずっと手を出せずにいた。だが、エッセイ集ということでやっと重い腰をあげた。
予想に反して、自分の顔を嘆いてみたり、餃子を古今東西で最高の料理とほめちぎったり、
歌がうまく歌えるのは風呂場だけだと豪語してみたり、と結構茶目っ気もたっぷり漂わせている。
その一方で、政治、経済、学問といったお . . . 本文を読む
ブクレコの知人からのおすすめで読んだ本。
・東京タワーの一部には朝鮮戦争の戦車のスクラップが使用
・この程度の論戦で決まったのかと驚かされる東条首相誕生の論戦
・二・二六時間のあった年には、阿部定事件の他に東大生が勝訴した立小便裁判あり
さらに源平合戦や勧進帳まで、いや~幅広い。まさに重箱の隅をほじくり出した日本史
が連なる。
さて、三重県に関するものがあった。察するように、伊勢の . . . 本文を読む
焦点を当てて描かれているのは、関 行男大尉と中津留達雄大尉である。
昭和16年に海軍兵学校を卒業した同期生で、ともに特攻隊として23歳で亡くなっている。
関は、昭和19年のフィリピン戦線で最初の特攻隊を指揮した。「親一人・子一人」で「妻あり」のものは特攻から外されていたのにも関わらず、下痢が続き衰弱しているところを夜中に起こされ、特攻を命じられた。一晩考えた、のが事実なのに、当時の幕僚が記 . . . 本文を読む
雑学の本はちまたにあふれている。
今までに何冊も買ってきたのだが、これを買ってしまった理由は、
・朝日新聞の日曜版に連載されたもの
→新聞社が編集しているなら信頼できるかな?
・「自分でもはっきりと答えられない事項を選んで、家族にわかるように説明する」方針
→何でも人に説明するのが難しい、とは身に染みてわかっている
・ブルーバックス
→やっぱりブルーバックス??
紫外線、ポリフ . . . 本文を読む
著者の苦労は人一倍だったろうと思う。
災害医療コーディネーターに委嘱された1か月後に、東日本大震災が起きたのだから。
それまで災害に備えて様々な活動をしてきたとはいうものの、未曽有の大地震に加え、寄せ集めののべ3633の医療救護チームと約300か所の避難所を統括した苦労は言葉では言い尽くせない。
私が行ったのは全支援が終わる直前だったから、まったく知らなかったが、治安の悪化で殺人も起き . . . 本文を読む
この数年、本屋にはホラー系の特集が目立つ気がする。
ホラー好きの私には、どれも読みたいのだが、見るからにおどろおどろしい
装丁の本が自分の部屋に並ぶのも、なんだかなあ、と思ってしまう。
という訳でかなりがまんしていたのだが、ついにこの本は買ってしまった。
7人の作家によるもので、稲川淳二に始まり、鈴木光司に終わるとあれば、
買わない訳にいかない(実は残り5人は知らない作家だったのだが。。)
稲川 . . . 本文を読む
やっぱり買って正解だった。
週刊文春の連載で時々見かけてから、どうしても一冊読んでみたくなったのだ。
あーいえばこういう、といったむちゃくちゃな論理で埋め尽くされている。
まえがきからして、本書をお薦めしたいのは、読解力のない人、あら探しばかりして喜ぶ人、買って失敗してもすぐに諦める軽率な人… と言ってのける。
だいたい、4つに分けた章が「四の章」「面の章」「楚の章」「歌の章」となっているこ . . . 本文を読む
マイ・ブームになりつつある今野 敏の作品。
隠蔽操作シリーズの第2,3弾である。
東大法学部出身で公務員たるもの何がなんでも出世しなくてはいけない、と考えている竜崎と、幼馴染で犯罪解決の最前線にいる刑事部長の伊丹。
どう考えても主人公は後者なのに、このシリーズは逆になっているところが惹きこまれる。
「果断」は1作目と違い、事件がスピーディーな展開をみせ、一気に読んでしまった。
「疑心」は少し . . . 本文を読む
私が最近はまっている警察小説。
横山秀夫以外では初めてとなる作家。
警察庁と警視庁、キャリアとノンキャリアなど、一般人がわかりにくい警察社会のディテールが描かれているし、登場人物のキャラクターの違いも明確に出されている。
始めは、ちょっとベタなキャラ設定かな~、と思ったが、本音や建て前に葛藤し、相手との駆け引きも絡んでくる流れは、十分読み応えがあった。
事件の推理そのものには、頭を使わなくても . . . 本文を読む
小学生の頃は将棋にはまったものの、その後は全くと言っていいぐらい、さしていない。
たまたま週刊誌でこの本が推薦されていて、つい買ってしまった。
いつもは読み終えてからアップするのだが、今回は違う。
読み終える(解き終える)のがいつになるかわからないから。
さて、ぼけ防止になるかな~ . . . 本文を読む