読者からの投稿、といった形式も取り入れ、「近畿地方のある場所」という詮索したくなるタイトルをつけたホラー小説。元々はネットの投稿サイトに挙げたものを小説化したらしい。
「ある場所」に関して、少しずつだが、かつて話題となったホラーの良いとこ取り、いや、怖いところどりをしているように感じる。学校の怖い話、こっくりさん、口裂け女、ビッグフット、台湾の赤い封筒「冥婚」、残穢、そしてリングなど。
個人的 . . . 本文を読む
タイトルそのままの小説。さりげないアドバイスを得て事件を解決していく若手刑事達が、今度は現場を離れざるを得なかったコーチを、恩返しのつもりで表舞台に引っ張り出そうとする。アドバイスの仕方は、警察に限らず、どの社会でも参考になる物語。
. . . 本文を読む
新年読み始めの一冊。
新年早々で、このタイトルか、と言われそうですが、特に意味はありません。
単にホラー好きなだけです。
『キャリー』でデビューを飾ったスティーヴン・キングですが、これが第2作目になります。
ちなみに初期の傑作3S作品とは、『ザ・スタンド(The Stand)』『シャイニング(The Shining)』、そして本作『呪いの町(Salem's Lot))』とされています。吸血鬼物の金 . . . 本文を読む
2015-5
さて、100編もあるけど、いくつ知ってるかな~、と思って買ったのだが、ほんのわずかだった。それも、さわりだけ。そういえば、国語の授業で詩の鑑賞って言うのは苦手だった気がする。行間に込めた作者の気持ちを読み取れる自信はないし、それを人前で発表するなんて嫌だったのだろうと思う。それに、休み時間となると、校庭や廊下を走り回っていた男子に、詩の鑑賞なんて無理だと思うのは、私だけか。
. . . 本文を読む
2014-12
少しだけ想像してみよう、いや、耳を澄ませてみよう…
この世を去ったものが発したかった言葉。
その瞬間は様々だし、伝えたかった言葉も無限だろう。
痛みや苦しみ、そして後悔の念ばかりでもない。残したものの身を案じ、それまでの感謝の想いだってあるはずだ。
今日も明日も、自分の言葉を伝えたいDJが生まれ、またそれを聞くことのできるリスナーが生まれる。
生者には聞こえないラジオ。
でも . . . 本文を読む
2013-39
またこんなの読んで。。。 と、言われそうだが、この暑さを紛らわすには仕方ない
というか、ホラー好きなのだからしょうがない。
2003年夏に誕生した「てのひら怪談」。
これは、オンライン書店ビーケーワンが公募した時のルールに基づいている。
つまり、800字という「てのひらサイズ」で書かれた怪談であるのだが、なぜ、この字数かというと、当初ブログで公開する際、画面で見やすいという理由 . . . 本文を読む
2013-38
面白いのはわかっていたけど、わざわざ買ってまで。。 と思っていた。
だが、ブクレコ仲間のレビューを読んでいると、つい欲しくなってしまうのだ。。
日本でなら、外国語が話せなくても日本語教師が務まるらしい。
じゃあ、私だって。。。
でも、
・「袖ビーム」ってなんですか?
・カレーをいれる金属の入れ物は何といいますか?
と聞かれたら?
・任侠映画マニアの上品なフラ . . . 本文を読む
2013-25
聖徳太子の痘瘡(もぐさ)から始まり、桂小五郎の痔・歯痛・
膵がん?の35人余りまで、いやぁ、でるわでるわ。
藤原道長の糖尿病や平清盛のマラリア?猩紅熱、と有名な
ものまであるが、すみません、そんな武将、名前しか知り
ません、っていう人も登場してくる。
時代順にはなっているが、かなり歴史に精通していないと
楽しめない。その一方、どうしてその診断がされたのか、
の根拠の記載 . . . 本文を読む
2013-24
村上春樹がブームだけど、読んだことがないしな~、と思っていたところ、
ブクレコ仲間の樽井さんから、手始めにエッセイを勧められた。
この変わったタイトルを手にしたのは、たまたま近くの本屋にあったから。
1983年から5年間にわたり書かれたものであった。
ジャズや海外の小説といった、いかにも人気作家らしいものから、普通の
人なら見のがしてしまいそうなちょっとした社会の出来事 . . . 本文を読む