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本好き,音楽好き,映画好き,でも時間なし.ブログを通じて世界が広がればいいな..

「警官の条件」 佐々木 譲 著

2013-03-18 21:51:10 | 今日の一冊
2013-12 人並み外れた情報網を持ち、何人もの犯人を検挙してきた加賀谷は、情報収集のためには覚醒剤も取引に使っていた。しかし、その手法を快く思わない一部から内部告発され、警察社会から身を引くことになる。 広がる覚醒剤汚染を摘発できない警察は、加賀谷の復職を乞うが、彼は頑なに拒む。そんな折、警察内部での利権争いのため、情報が共有されず、おとり捜査の最中にかつての部下を失ってしまう。 それがきっ . . . 本文を読む

「エデン」 近藤史恵 著

2013-03-06 23:13:59 | 今日の一冊
2013-11 「サクリファイス」の続編。 ヨーロッパで、自転車ロードレースのプロチームに入ることができたチカ。 彼らには、世界最高峰の自転車レース、ツール・ド・フランスが1週間後に迫っていた。 そんな折、スポンサーの撤退が決まった。新しいスポンサーを得るためにチームを裏切ってライバルチームと手を組もうとする監督や同僚と、ずっとアシストに徹して信頼を気づいてきたエースとの間で気持ちが揺れ動くチ . . . 本文を読む

「これで古典がよくわかる」 橋本 治 著

2013-03-04 21:26:06 | 今日の一冊
2013-10 今年第1冊目となる「知的に満足させてくれた一冊」。 これは「源氏物語」や「枕草子」といった名作古典をわかりやすく 解説した本ではない。それにあらすじが書いてある訳でもない。 今の日本語のルーツが、漢文→万葉かな→ひらがな、カタカナをた どってどうやってできてきたか、そのところどころにいわゆる名作 が関与しているかが、わかりやすく書かれている。ひとの心を伝え るための生活必需品 . . . 本文を読む

「サクリファイス」 近藤史恵 著

2013-02-21 21:08:17 | 今日の一冊
2013-9 この言葉の意味は知っていた。 だから。。 冒頭からまんまとだまされたのだった。 プロの自転車ロードレースを舞台とした物語。 ブクレコとFBの大先輩、Miyamotoさんとみこちんさんの評価も高く、 これは読まねば、と思っていた一冊。  ロードレースチーム内でアシストである立場をわきまえ、それに 生きがいさえも感じつつある主人公。一方、エースである先輩は、 アシストの助けを当然の . . . 本文を読む

「新装版 雪明り」 藤沢周平 著

2013-02-17 23:06:20 | 今日の一冊
2013-8 私にとって藤沢周平の2冊目となる本。8編からなる短編集である。 賭博がらみで恐喝していたものの、たった一度のふとした親切に義理を果たすべく命を投げ出した男 子供の病のため身を売って薬代を作っていたのに、ついには女の性に勝てなくなり、夫に切られ夫のもとに帰る武家の妻 幼少から人知れずに抱いていた恋のため、誰にも理解されず果たし合いを行い、そして自害する武士 。。。 侍、町人が . . . 本文を読む

「初陣 -隠蔽捜査 3.5-」  今野 敏 著

2013-02-17 23:05:02 | 今日の一冊
2013-7 隠蔽捜査 3.5 3.5? さんてんご?? 何だこれは? 久しぶりに見つけた今野敏の隠蔽捜査シリーズだが、喜びよりもこの3.5の疑問の方が強かった。 シリーズ3作の合間に入るべく、書き下ろされた短編集である。シリーズ全部読んでいないと面白みがわからないし、あの竜崎と伊丹の階級が変わっていて少し戸惑う。 東大法学部卒で官僚の如くの立ち位置をみせる竜崎と、私大卒ながら現場主義 . . . 本文を読む

「僕僕先生 」 仁木 英之 著

2013-02-12 23:02:52 | 今日の一冊
2013-6 ブクレコのみなさんのレビューを読み、気になっていた一冊。 ここしばらく、警察小説や日本史関連のものが中心だったため、この、この腰のないというか、じれったいというべき書き出しにとても戸惑ってしまった。 逆に言えば、これが新鮮で、いったいどんな流れになるのだろうと、途中からはページをめくるのももどかしくなったのである。  役所勤めを引退した父を持つ王弁は、働かなくても十分に . . . 本文を読む

「巡査の休日」 佐々木 譲 著

2013-01-26 13:29:51 | 今日の一冊
2013-5 シリーズものなので最初(「笑う警官」)から読んでいないと 追いかけるのが大変かもしれない。 ・・・  逮捕されたときに負傷したストーカーが病院から逃走した。 そしてつかまらないうちに北海道よさこいソーラン祭りを迎え ることになる。そこまでの伏線に、オートバイのひったくり事 件、現金輸送車の襲撃、妻へのDVや子供への虐待、夫婦の失踪 などといったいくつもの事件が描かれていて、 . . . 本文を読む

「香と日本人」 稲坂良弘 著

2013-01-19 09:54:55 | 今日の一冊
2013-4 香水の一つや二つつけていると思われている(はず)なのだが、誰もそんな話題を振ってこない。どうしてだろう。。 薄くて字が大きい。 そんな理由だけで本を選んだのは初めてだった。 出張の帰り、新幹線の中で眠くなるのを覚悟で買ったのだが、興味がわかないどころか全く逆であった。  香の文化、香の記録は1400年前の聖徳太子の時代に遡る。 日本では香木が採れないため、ベトナム、タイ、イ . . . 本文を読む

2013-2 「警官の紋章」 佐々木 譲 著

2013-01-14 10:00:06 | 今日の一冊
 洞爺湖サミットの式典に出席する大臣を狙ってテロ行為が企てられていることが判明した。と同時に、突如警官が銃とともに行方不明になった。さらに近くでライフルも盗難にあっていることが知らされる。  消息を絶ったのは、北海道警察の裏金問題に絡んで父が自殺した、若い巡査であった。しかもそれは父の命日の直前。父を追っての自殺か、と憶測する矢先、裏金問題の工作をしたとされる警察庁のトップも式典に出席することがわ . . . 本文を読む