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福祉用具支援研究会「ねまる会」

CW、Nrs、PT、OTなど、様々な専門職が集まり、福祉用具について、知識・技術・認識を共有していく研究会のブログです。

第11回日本褥瘡学会学術集会にて思うこと

2009-09-10 | 現場レポート
平成21年9月4日、5日に第11回日本褥瘡学会学術集会が大阪であり参加してきました。昨年に引き続き参加しました

今年は予防ガイドラインが出ましたので、現段階での問題点などのお話がありました現段階での問題点とはガイドラインに車イスのことが明記されていないこと

体圧分散寝具については説明がありますが、車イスにおけることは・・・・
褥瘡を作らないように離床を促しましょうと言っているわけですが、
では車イス移乗により離床を促すとやっぱり褥瘡が出来るって感じになってしまいます。その辺の予防対策も今後ガイドラインに上がって来るとのことでした。

シーティングのお話も増えてきましたが、体圧分散寝具の検討などのお話が多かったです
僕の中で感じたのは
「褥瘡出現」   →  「原因究明」   →  「対応」
というかたちよりも
「褥瘡出現」   →  「とりあえず対応」       
という流れが多いのかなーって思います
(特に介護現場はそうなりやすいとのこと)


最終日に三好春樹先生も言われましたが、「褥瘡を作らない為にはエアマットとかよりも生活レベルを上げ離床を促した方が褥瘡が出来ない」
確かに、エアマットや高機能マットレスは身体の動きを妨げる為、身体機能の低下が生じると思います

重要なのは
褥瘡が出来ないように
①「身体状況の把握」
②「きずき」
③「段階」
    であります
これは褥瘡だけではなく、シーティングでもそうですし、生活をサポートする上では重要です
改めて原点に立ち返ることが大切だと感じました

                 広報担当:高尾

画像の補足m(_ _)m

2006-12-21 | 現場レポート
座位保持クッションの補足ですが、骨盤を包むことにより側方へのバランス能力低下している方に使用出来るのではないかと考え作成してみたしだいですm(_ _)m
これから、沢山いろいろと作成出来たら良いなーと思っています!!
ねまる会の勉強会でもみんなで簡単なものを作成出来れば良いかなーなんて思っちゃっているしだいですf^_^;

BY:最近マリッチなI南町のメダリスター

影響されちゃいました( ̄―+ ̄)ニヤリ

2006-12-21 | 現場レポート
昨日はお疲れ様でした(*^_^*)
松原さんのやっていたことに影響され作ってみました!!
というか、12月にはいってから、職員の方から要望があったので、自分なりに製作してみました(*^_^*)
僕の好きなダンボールを重ね合わして、座位保持クッション的な物を作ってみましたf^_^;
なかなか、製作するにはコストもかかったり、時間もかかったりするのでみんな避けてしまうところではあると思いますが、やってみると意外と楽しいし、いろいろ作ってみたくなりますf^_^;
ともみさんの作るような、じょうとうな物ではありませんが、んーどうでしょう\(≧▽≦)丿

BY:最近マリッチなI南町のメダリスター

「三位一体モデル」 という本

2006-12-19 | 現場レポート
池ピンです今回は朝日新聞の読書コーナーからです
「三位一体」とはキリスト教における神の原理のことだそうです。著者はその3要素を「父」=世界を作る秩序、「子」=父の秩序を現実につなげるもの、「聖霊」=予測不能な動きで増殖、拡大してゆくもの、と置き換え、この神学上の思考モデルがビジネスを理解するための道具となると説いています。西欧資本主義が世界を制覇できたのは、神(父)と現実を結びつける貨幣(子)に利子(聖霊)の概念がうまくはまったから・・と説明してあるそうです。

 この理論を福祉用具に当てはめると、「父」と「子」はある程度そろっている気がしますが「聖霊」部分がついてこない理由がいろいろあるように思います・・やはりビジネス的には難しいのか??でもニーズはあるはず・・いろんな思いを持ちました
 予測不能な動きで増殖、拡大する想いをもって、また明日。そしていつか○○へ。

ちょっとちょっと・・・

2006-10-02 | 現場レポート
どうしても気になったので聞いてください。

私の働いている某病院で、あるリハビリをたまたま見ていたときのことです。その方は脳梗塞による片麻痺で麻痺症状も強く、自分でしゃべることのできない方でした。

どうやら車椅子座位にて前方へ手を伸ばしてリーチ動作の練習をしているようです。それ自体は珍しい光景ではありませんが、どうしても気になる点が…。

その座位姿勢は見るからに滑り座り。しかもフットサポートに足を乗せたまま前方へのリーチ動作を行って(正確には「させられていた」というべきでしょうか)いました。当然そんな姿勢で体を前に起こすことはその方の能力では、むしろ健康な私自身でも難しいことでした。
なのにその療法士さんは「もう少しですよー」「体をおこしてー、せーのっ!」だって…

いったいその療法士さんは何がしたいんでしょうか?そしてその姿勢・環境に疑問を感じないんでしょうか?ただ患者さんに苦痛を与えているだけではないか?
ちょっとした工夫で改善されるのに。

だから、ねまる会ってあるんですけどね(笑)
あまり人の事を言うのは好きじゃないんですが、あまりにもショッキングな出来事だったので投稿しました。 

 田舎のPTより

わがままじゃない

2006-09-29 | 現場レポート
ある車椅子のユーザーの方がいらっしゃいました。

その方は12年以上前から左半身麻痺で平成6年に車椅子を身障手帳で購入されたとのことでした。

この度、ある理由で当施設を利用されているのですが、その方は円背で小柄な方でした。室内は車椅子でなんとか移動していたということなので、車椅子を見せてもらいました。


座幅も大きく、座高も高く、自走するには驚くほどその人の体に合ってない標準型車椅子でした、話を聞いてみると、いままで何とか足がついてた状態で急ぐときにはバックで動いていたとのこと・・・


12年間もこれで・・・

モジュール型を使ってもらおうと説得しましたが、「今までのままでいいです」「ずっとコレだったから」と小さい声で繰り返すばかり。

何とか説得して何種類かに乗って動いてもらったところ

「幅が広すぎる」、「タイヤが小さい」、「小回りし過ぎて怖い」などだんだん要求が出てくるようになりました。

まわりから「なんか、前よりわがままになったんじゃない?」と言われましたが、私は、この方にとって車椅子は福祉用具ではなく生活必需品としての位置づけであり、標準型との違いが分かったことで、在宅生活をよりよくする為に出てくる当然の要求じゃないかと思っています。


この方とのやりとりで車椅子や福祉用具を選ぶ際、利用者様からの訴えを抑え込むのではなく、どんどん引き出してあげること、その要求に応えられるようイロイロな職種が協力し合うことが大切だということを再認識させていただきました。






背シートの重要性

2006-08-30 | 現場レポート
ここ最近、福祉用具業者のともみ工房サンから、テクノスジャパンの「Goo-Pad」という商品をデモで借りて患者さんに適合―評価を繰り返しています。まだ途中経過ではありますが、いい方向に向かっているので、報告&検討を。

対象の患者さんは小柄、痩せ型で、重度の円背。当院へ転院してこられたときは、脊椎棘突起(背骨のとがったところ)に数箇所、仙骨上部に褥瘡がありました。
しかも、活動性は極端に少なく、ほぼベッド上の生活でした。

そこからPTが介入し、色々と考えた結果、まずは標準型車いすでシーティングを適合させることで活動性を上げようと考えました。

色々な背・座クッションを試しました。ですが、クッションも標準型。この患者さんにはなかなか合いません。
そこで思い出したのは「Goo-Pad」!!

前に、ねまる会の勉強会でメーカーさんから紹介があったものです。
早速、ともみ工房サンに連絡をとりました。

「Goo-Pad」はビーズクッションの布団圧縮器みたいなもんです。
要はその人の体型に合わせた形がとれるというものです。
これを背中の円形に沿わせるように調整しました。

すると、坐骨(お尻の骨)にかかる圧はおよそ100㎜Hgダウン。
脊椎棘突起にかかる圧はおよそ40㎜Hgダウン。
予想以上の改善でした。

その結果、褥瘡も1箇所だけとなりました。座位時間も30分くらい可能になり、笑顔も増えました。介護士さんに聞くと「以前は自分から車いすに乗りたがらなかったのが最近は自分から乗りたいって言われますよ」とのこと。

正直、感動しました。涙が出そうでした。
シーティングによってその人の生活が変わるってすばらしい。

しかし、まだまだです。

このクッションは、定期的に空気を入れたり抜いたり、調整が必要です。
今後、この患者さんは某特別養護老人施設へ入居予定です。ということは介護士さんによる調整が必要となります。現在は、うちの介護士さんに指導など行っています。
ここからが腕の見せ所。うまく指導できればよりよい関係ができていれば、使いこなせるはず。
もうひとふんばりみんなで頑張ろうと思います。

また、報告します。


施設内ヘルパー講習会

2006-08-08 | 現場レポート

うちの施設でヘルパー講習会というものがあった。

全8回でヘルパーに必要な知識・技術を身につけるという趣旨のものだが。

その中で、理学療法士による「車いすの姿勢」「ベッド上での体位」についての講習が含まれていた。

幸い(?)自分は担当ではなかったが、講習には参加した。

約1時間の講習で感じたことは「本当に大事なことがわかっているのか?」ということ。

「なぜ車いすが大切なのか?」「なぜきちんと座る必要があるのか?」


参加者はどんな気持ちで講習を聴いていたのだろう?

車いすをどう捉えているのだろう?

感じ、考えることができただろうか?

妙な焦燥感にかられる。

そこが伝わらない限り、世の悪循環はいつまでも悪循環だと思う。

まるで中東和平プロセスのように。

もちろん、伝える側の問題もあると思う。

いや、大いにある!

伝えるのが上手なPTは良きPTであるとおもう。

患者さんに対して、家族に対して、他職種に対して…

それと同時に受講者は能動的であってほしい。考える努力をしてほしい。

それによって新しい発見があり、それが考えとなり、創造と繋がっていくのかもしれない。

現状を把握しよう。現状は変わらないと思うな。プロパガンダに惑わされるな。

大志を抱け! 





社会普及性―社会的矛盾―

2006-08-06 | 現場レポート
今日、昼の暑い中、出雲市内を車で快走中に車いすを自走する老人を見かけました。

そこに眼が行くこと自体、職業病なのか?ただ単に「めずらしい」というだけのことなのか?

自分がそんな社会の中にいることは確かだろう。
 
しかも、その車いすは「標準型車いす」。

「標準型車いす」とは、身長約170~175cmの人を想定して作られたものらしい。

アメリカからの輸入であるからそうなるのか?

ただ、僕が見かけた標準型車いす操縦士はもちろん『標準型』ではない。

一生懸命に脇を広げてお尻がズレながらも手でこいでいる。

僕達の身近で社会の矛盾がおきている。

社会は町をバリアフリーにし、外へ出ろという風潮がある。

しかし、一方で社会の標準(世界としての)を人間にはめ込んでいる。

風俗の街への影響を考える前にもっと考えることがあるだろっ!!

と思った休日だった。

(そんなことばっかり考えているわけじゃないよ。楽しい休日でしたよ


車いす改造

2006-07-20 | 現場レポート
最近、車いすを改造しました。(写真参照)

ただ、アームサポートに木とスポンジをくっつけただけですけど(笑)

でも、接着剤でつけるのは病院の備品なのでためらって、両面テープでつけたんですが、

案の定、はぐれてしまいました。。。

なにかうまくくっつける方法ないですかねー?