平成24年度最後の定例勉強会はねまる会の局長でもある頓原デイサービスセンターのPT高垣さんが担当。
前半は褥瘡についての基本的な知識のおさらい。褥そうと言えば、圧迫を思い浮かべてしまいがちですが、そのほかにもさまざまな応力(摩擦、ズレ、引っ張り)がとても重要で危険(増悪)因子となります。減圧ばかりに気を取られていても良くならないですし、他の問題を引き起こしてしまいます。また、栄養管理や清潔の保持、といったところも欠かすこともできない重要な褥瘡のケアを考える上で必要な要素です。対象者の心身状況や介護力を含めた環境それぞれを包括的に考えなければいけないことを再認識しました。

後半は、ベッド上や車いす座位での圧抜きの実技を行ないました。何もしないままベッドを背上げ(あるいは下ろす)だけをすると背中や頭、踵のあたりが不快感でいっぱいです。これは実際に自分がされてみるとよく実感します。思えば、僕たちも日々何気なくお尻をずらしたり、足を組み替えたり、寝ているときも寝返りを打ったりしますよね。

たとえば、ポジショニングを考える際、枕やクッションの位置、手足や頭部の位置に気を取られることが多いですが、きちんと圧抜きをすること、衣服のしわやよじれを取っておくこともとても重要であると思います。日々の忙しさの中でどうしても軽視されがちのような気がします。日々の何気ないところを見つめ直す必要がありそうです。

ワイワイと賑やかな勉強会でした。
みなさん、ありがとうございました!
来年度もみなさんに興味を持っていただけるような、現場で活用できるような勉強会の企画をしていきたいと思いますので、ぜひぜひ気軽に足をお運びください。
運営委員一同、心よりお待ちしておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
記録係