またまた台風で船を再度上架しました。
しばらくは上げたままにしておきます。
前回の山女放流でご興味のある方が多くいらしたので、
(アクセス数が急に跳ね上がりました)
自主放流した際の記事を詳しくご案内致します。
ご参考になれば幸いです。
但し、必ず自治体や漁協の許可を得てから放流してください。
漁協によっては協力して頂けるところもあります。
この時は水産試験場で放流の仕方を教えて頂き、
さらに椎葉の山女養魚場のご協力のもと、実現したものです。
昭和61年11月30日小林水産試験場に到着、ごあいさつもそこそこに
発眼卵を受け取りクラーに入れ、T川に向かう。
(水温1度、クーラー内は5度以下に保つ。)
クーラーの一番下に氷を入れて氷の上に湿らせたガーゼ(タオル)を置き
その上に発眼卵を入れた小袋を安置しその上に湿らせたガーゼ(タオル)
をかぶせる。
T川に午前11時頃に到着。
紫外線は禁物なので黒のビニール袋の中で作業。
ふ化用カゴの作り方です。
ボール型のプラスチック製アミカゴを2つ用意し、上のカゴに穴を開ける。
穴の大きさは卵が流出せず、浮上稚魚が通過できる大きさ(3~3,2ミリ)
千枚通しを熱してカゴに刺して穴を開ける。
2つのカゴを針金で留めるが、その前に下カゴになるべく大きな石を入れ、
防虫ネットを張ってから留める。
その上に発眼卵を約1000個づつ乗せる。その際気を付けないといけないのは、
手で直接さわらないようにする事。卵を乗せる際は、
殺菌したハケを使う。(ネット、ハケはあらかじめ熱処理しておく)
其の後上下カゴを針金で留めてラベルを付けて終わり。
ラベルには番号を記入します。
ポイントは殺菌する事と絶対直射日光に当てない事です。
かごの設置ポイントです。
設置ポイントは小さな落ち込みがあり、白泡をたてている様なポイントの
流芯(水深30㎝~50㎝)が最もふ化率が高く成長も早いそうです。
カゴの上に乗せる重しは、はかなり大きな石を乗せて下さい。
また、設置場所は地図に書き留めておかないと分からなくなってしまうので、
細かく書き留めておいてください。
カゴを設置してから42日後は2センチまで成長していました。
約7割は稚魚がカゴから出ていたのですが、3割はまだ中にいて
出れない状態でした。(穴の数が少なかったと思います。)
その為必ず確認し、カゴは回収する事を忘れないようにしてください。
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