リノベカフェで台南の静かな夜を過ごす -順風號

台南は暑い。
5月のGWと言えどもすっかり真夏の様。ホテルで借りた自転車で街を走っていたらじっとりと汗がにじんだ。

夜になって少し涼しくなってから、ローカルの人で賑わう「老曽羊肉」へ羊のスープ”羊肉湯”を食べに出かけた。すっきり塩味の清湯羊肉湯は白ご飯に合う。両方で80twdはお値打ちだ。夜は長い。まだ他の店で色々食すだろうから、お腹一杯にならない程度にする必要がある。羊肉の店はそれほど多くは無いが、個人的には牛肉湯よりも好みだ。



食事を終えるとやはりお茶だ。
印刷したgoogle mapを基に、以前から行きたかった順風號に向かった。判り難い場所にある様なので、迷わない様に気をつける必要がある。
到着して気が付いたのだが、前に訪問したことのある雑貨屋さん木子到森MoziDozenの直ぐ傍だ。木子到森も上品な感じのするところで、近年台湾に多く出来てきたリノベーション建築の1つだが、夜訪れる順風號も木子到森同様に気品溢れる素敵な雰囲気のお店だった。






2階に上がってみると、夜はお客さんが少ないのか、ほぼ貸切の状態。骨董品収集がお好きだというオーナーさんのお店らしく、骨董家具が並ぶ。台湾に来る度に子供の頃の思い出にある日本を思い出すが、ここはおじいさん、おばあさんの時代の、僕の知らない日本の雰囲気を想像させてくれる。
僕は窓際の席を選び、ハーブティを注文した。店に流れるシガーロスだか、レディォヘッドだかの音楽がレトロな空間に不思議にマッチする。
目の前の棚の中には売り物である中古のCDが並んでいた。



僕はゆっくりお茶を飲み、店の写真を撮ったりして気ままに過ごしたが、その間新たな客は見なかった。

しばらく経ってお勘定をするため１階へ向かうと、カウンター前の小さなスペースに店の白犬が寝そべっていた。
その時のお店の服務生は女性二人。無愛想という事もないのだろうが、やや無口な印象。僕は前に台南を旅行した時に訪れカフェ、piano,pianoも同様に若い女性が切り盛りするお店で、本当は割りに親切な人たちなのだが、ややつっけんどんで、愛想笑いをしないマイペースな接客だったのを思い出した。
この「素」の振る舞いは、台南の若いオーナーたち特有のものなのかもしれない。どちらも大変素敵なお店に変わりないのだが、これで少し損をしているのでは無いかな。。。





さて、まだ夜は早い。小腹も少し減っている。
地図を広げ、僕は次の目的地である暖暖蛇珈琲に向かう事にした。


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【順風號】
住所 台南市中西區開山路35巷39弄32號
電話 06-221-8958
定休日 月曜日
営業時間 12:00-22:00（週末は10:00から営業）

辺辺 Cafe Shopでのんびり夜を過ごす

今回のGWも事情で台湾を訪問。

色々と人に会ったり、頼まれものの買い物をしていたら、時間なんか直ぐに過ぎてしまったのだけれども、毎日のカフェめぐりだけは欠かさなかった。
カフェめぐりと言いつつ、僕は好きな場所は繰り返し訪問してしまうので、あんまり沢山新しい店には行かなかったのだけれど。

6日間の滞在で3夜訪れたのが、辺辺というお店。
ここには雪球（スノーボール）ちゃんという人懐こい犬がいて、ほっこり出来る。僕が店に行った時、3日とも雪球の他にちいさな黒猫が居た。雪球が黒猫を追い回していて、なかなか店内賑やか。





　

例によって、手抜きをして旅々台北さんの記事を参照すると、「2012年にオープンした边边Cafe Shopは、永康街の人気カフェ「閑隅」の概念の延長にできた新しい店です。」との事。

大きなソファーのある一階の他、沢山本の並べてある二階もある。二階は座敷とテーブルになっていて、靴を脱いでのんびり寛けるのでなかなかお勧め。黒猫君や雪球ちゃんも時々二階に遊びにくる。





荒木 経惟の写真集や猫の本、日本の雑誌など、本のセレクトもいい感じ。もちろん音楽も。



ところで雪球はFLUGELで出される僕のお気に入りのドイツケーキと同じ名前だ。何か縁を感じるお店、と勝手に感じている。

飲み物メニューもコーヒーだけでなく、烏龍茶とかもあるので、カフェめぐりでコーヒー飲み飽きた場合にもいい。





僕はこの店に女友達と一緒に来たのだけれども、普段あんまりお店を褒める事の少ない彼女も、静かに寛げる雰囲気に「特別な感じの場所ね。素晴らしい！」と絶賛してました。



【辺辺 Cafe Shop】
住所：台北市中正區臨沂街 55-3 號
電話：0937-817-612
営業時間：12:00-23:00
定休日：無休