珍珠茶日記

中国・台湾への旅行記など。

最幸福的書店-清水溪書店

2011年01月29日 15時36分15秒 | 台湾
「最幸福的書店」
店の名刺にこの様に書かれている。
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店に入ると、「靴は脱いでくださいね」と注意された。裸足で入る本屋さんの様だ。
店の奥には広い喫茶店がある。近所の人だろうか、夫婦でのんびりお茶を楽しんでいた。
まだ、朝の10時過ぎという事もあり、あまりお客さんの姿は見えない。
本屋さんと扉1つで繋がるとなりには、託児所か私営保育園の様なスペースがあり、時折親子連れが出入りしている。
店は誠品書店の様なお洒落なものではなく、ローカルでのんびりとした雰囲気。


裸足で本を見て回っていると、喫茶店から茶色の猫が入ってきた。小さい子供を連れた老人も後を追う。
お店の家族の人だろうか。それともご近所?
猫は気ままに本屋さんの板張りのフロアの上を歩き廻り、台の上に並べてある本の上で休憩をした。

 


台湾の中国語を勉強するために、何かテキストを買おうかと考えていたのだが、思った様なものが無い。
しばらく考えた挙句、彎彎の本(漫画?)を買うことにした。あれなら台湾の中国語が勉強できなくもない。
親切な店のお姉さんが、英語で棚の場所を教えてくれた。

支払いに行くと、先程見かけたのとは違う、濃い色のトラ猫がレジの横にちょこんと座っていた。
「この子はとってもシャイなのよ。あっちの子は元気なんだけどね。」
お姉さんの言葉通り、僕が撫でようとすると、猫は恥ずかしそうにお姉さんの影に隠れてしまった。


猫と子供たちと家族。
「最幸福的書店」では、時間がゆったりと流れていた。

*なお、この本屋さんには、2匹の猫の他に、犬も一匹いるらしい。

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清水溪書店
住所:台北市樂業街87號二樓
9:00-21:00


大きな窓とソファーのカフェ -好様餐廳

2011年01月16日 19時20分48秒 | 台湾
昼ごはんを食べ過ぎてしまった。
食堂で偶然合い席になった台湾人家族に、おかずをわけてもらったのだ。
一人分でもかなりの量。どうやってこれをやっつけようか、と頭を抱えていた矢先の出来事。
親切なオファーに対して「ノー」と言う事ができなかったのだ。
幸い、わけてもらったおかずが大変美味しく、なんとか完食する事が出来た。


店を出ると、歩くのも苦しい状態だったので、適当に見つけたカフェに入り休憩する事にした。

「好様餐廳」
本にも載ってるおしゃれな店だ。あまり、こういう店には入りたくなかったが、選択の余地は無い。
トイレにも行きたくなってきたのだ。
店の前でうろうろしていると、洒落た格好をした女性がドアを開けてくれた。

「ここで何か飲めますか?」
「ええ、一名さま?こちらへどうぞ」

案内してもらったのは、大きなガラス窓の前のソファー席。通りの様子が見渡せる。
金柑のお茶をもらう事にした。


僕の席の左側にも同じ様なソファー席があり、やや気難しい表情の女の子が本を読んでいる。
右側には、ヨーロッパの家庭にありそうなキッチンがあり、店のスタッフの男の子が何やら調理をしている様子だ。


広い店内だが、ほぼ満席。
金柑のお茶は、酸味と程よい甘さで飲みやすい。
気取った店は肩がこるのであまり行きたくないが、この店は充分な広さと、大きな窓から差し込む日差しのおかげで
開放感があり、リラックスできそうだ。

トイレに向かう途中、奇抜な色の冷蔵庫がオブジェとしてレイアウトされているのを見つけた。


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好様餐廳 VVG BISTRO
台北市忠孝東路四段181巷40弄20号

年越しのごちそう

2011年01月10日 20時34分04秒 | 台湾
101カウントダウンの後も、街は遅くまで人で溢れている。 遅くまで営業しているお店も多く、「年始は永和豆漿の豆乳に限る」なんか言って、行き着けの場所まで決まっている台湾人もいる。

ちなみに僕は2年連続麺線と臭豆腐で新年を祝いました。しかも2年連続同じ店で。

 
【写真】麺線と鴨血臭豆腐


外国人で臭豆腐好きとは珍しいですね、とよく言われるけど、僕は日本でもほぼ毎日、豆腐か納豆は食べるので、あまり臭豆腐に抵抗はない。麺線なんて、出汁が効いていて日本人好みだし。今年はさらに「鴨血」も追加しました。これだけは、ずっと抵抗あったのだけど、去年の10月に思い切って永康階の小さい屋台のお店で試してみたら、ぷるぷるとした食感が結構いい感じで。以来、好物になりました。


【写真】お店
光復北路を北上、あと何筋かすると南京東路、という辺りだったと思うけど、ハッキリした場所は思い出せない。でも、お客さん一杯で賑わっていて、「親子何代で店やっています」という雰囲気だったから、意外と地元の有名店かもしれない。


願い事を一つ - 照明浄寺参拝

2011年01月09日 17時06分18秒 | 台湾
青い空を背景に並ぶ、何体もの黄金の仏さま。
台北行きの飛行機の中、Arucoで見つけた写真に一目惚れ。必ず訪れようと決めた。
しかも「知る人ぞ知る穴場の恋人寺」というではないか。



前日は101のカウントダウン花火を見に行って、夜の街を彷徨い歩いていたため、1/1は、やや遅い起床。MRP淡水線に乗り、あまり聞きなれない名前の駅、唭哩岸站へ出発。
本当に「穴場」らしく、この駅を目指ずと思しき人々の姿は一切なし。駅に到着しても、自分の他に降りる人はなし。

タクシーで山に向かって走り、5-10分ほどで到着。
「北投の軍艦岩前の坂道の上にあります。ここは四方を山に囲まれ、静寂に包まれています。」(台北市政府観光伝播局のサイトtaipeitravel.netより)
と書かれているとおり。

帰りを心配して、タクシーの運転手のおじさんが、参拝終わるまで、待とうか?とオファー。ありがたくお願いする。
参拝者は多くないらしく、当然客待ちタクシーなど居ないので、乗って来たタクシーを使うか、歩いて駅まで帰るか、という事になる。


【写真】照明浄寺は高台にあり、見晴らしは最高。

青空に生える何体もの金色の仏象。その背後には、遠く関渡平原までも見渡す事ができる。
このお寺の主要な神様は、健康、婚姻、光明、財の守。また、情人廟(恋人の廟)の別名もあり、婚姻で特に有名な様だ。
折角なので、僕もその御利益にあやかることにした。お寺のおばちゃんに粘りつよく手順を説明してもらったところでは、200元(だったか?)を払い受け取った紙や木の札の上に願い事を書いた後、四面千手観音に参拝し、願い事の紙を観音様傍にある許願箱(願掛け箱)に入れる。その後、許願池に行って、願いごとを書いた木の札を傍の許願亭に掛ける。という事。おばちゃんに付き添ってもらい、これらを1つずつ済ませたら、最後に赤い糸のついた小さい札をくれた。


【写真】何体の仏様がいらっしゃるのだろう。

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参考:台北市政府観光伝播局さんのサイトtaipeitravel.netに詳しい説明があります。
http://www.taipeitravel.net/user/Article.aspx?Lang=3&SNo=04000528

*お寺の開放時間:06:00 -18:00

ZABUにて

2011年01月08日 21時19分34秒 | 台湾
夜、ZABUで一人酒を楽しんでいると、店のバイトちゃんが「これ、どうぞ」と、クリームの掛かったブラウニーを運んできてくれた。
バイトちゃんの手の甲には何故かペンで「宝くじ」と書かれていたので、指摘してみると
「いや、ちょっと」と照れながら、奥に下がってしまった。



ZABUに限らず、台湾のカフェでは、お菓子などを出してくれる事が時々ある。
院子では「これ、私たちが焼いたんです」とクッキーを出してもらったし、先日極簡では、
「試作中の新メニューよ!」と、ピザ・トーストを食べさせてもらった。
何時間店に居座っても、全然文句言われないばかりか、こんな風にサービスも満点。



ZABUのバイトちゃんは、大学で日本語を学んでいるらしい。仕事の合間にしばし談笑。
彼女によれば、ZABUは、基本的に禁煙のお店だけど、最近、奥の調理場の隣の部屋(隠れ家みたいな部屋)を喫煙できる場所として開放していて、中でコーヒーに詳しい専門家(?)の若者がコーヒーを飲ませてくれるそうだ。
「よかったら、どうぞ」、と言われ僕も本格的な一杯ブラックコーヒーを飲ませてもらった。
ただし、コーヒーに詳しい専門家の若者は、来る日が定かでなく、毎日彼のコーヒーが飲めるとは限らないそう。


【写真:喫煙&コーヒールーム】少し怪しい雰囲気(笑)


素敵な眷村家庭料理 -村子口

2011年01月06日 20時15分08秒 | 台湾
裏路地にあるレトロな佇まいの小さな大衆食堂。数名の人が入り口で入店の順番を待っている。
中を覗くと、満席の店内は活気が溢れている。戦時中の家屋の様な雰囲気。
arucoの説明によれば、ここは1949年以降蒋介石とともに大陸からやってきた外省人の居住地「春村」の、当時建物を再活用した「春村レストラン」と言われるものの1つということ。

親子連れと思しき3人と合い席になった。
50代の母親、30代の長女、20代の弟といったところか。
メニューを見ても、どれが良いのか判らないので、ジャージャー麺と水餃子の入ったスープにした。
多分、この手のお店で頼むものは、どれにしてもハズレは無いだろう。


【写真:店内】お店の人も、お客さんもみんな親切だった。


料理は直ぐに運ばれてくる。
旅行中、常にポケットに入れているコンパクト・デジカメで、いつもの様に、食べる前に料理の写真を撮る。
すると、その様子を眺めていた合い席の家族の女性が、興味深そうに僕を見つめ、
英語で質問してきた。

「あなたは日本人?」
「そう。日本人」
「どうやってこの店を知ったの?ここには滅多に外国人は来ないわよ?」
「そうなんですか。ガイドブックで見たんですけど。旅々台北にも取り上げられてたし」
「そうなの」


かき混ぜたジャージャー麺を一口。う、うまい。水餃子のスープも、味の染む込む醤油ベースのスープに、弾力のある餃子。
かなりレベルが高い。





【写真:料理】値段は忘れたが、それぞれ70-80元くらいだった様な。はっきり言って、かなり美味かったです。
        

「美味しい?」
すかさず、合い席家族が笑顔で質問。
「これも是非食べてみて」
と、母親らしき女性が、自分達がオーダーした料理をいくつか小皿に取って僕にくれた。
滷味(ルーウェイ)だろうか。家族の気遣いに恐縮しながら食べてみると、これもダシがしみこんでいて、歯ごたえもたっぷり。激ウマ。

どうやら合い席家族は台北の人たちで、30分程離れたところにある実家から、お昼ご飯にこの食堂にやって来たらしい。
「外国人はみな、台湾といえば、小籠包ばかり食べたがるのにね」
「このお店は有名なんですか?」と僕。
「ええ、台北ではとっても有名よ」

それもそうだろう。安くてこんなに美味い料理、テキパキと食事を運ぶ店の人達、それに優しくて人懐っこい台湾人のお客さん達。チラリと入り口見ると、長蛇の列だ。





「新年快楽」
合い席家族にお礼を言って席を立つと、
すかさず
「Have a nice travel」と手を振ってくれた。

ささやかだけど、台湾らしい、旅の良い思い出。


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<村子口>
住所:台北市八路3段12巷52弄34號
電話:02-2579-6455
営業時間:11:30~14:30 / 17:00~21:30
定休日:毎月第2、第4日曜日
交通:MRT忠孝敦化駅から徒歩約7分