珍珠茶日記

中国・台湾への旅行記など。

味覚の違い

2013年08月18日 15時51分39秒 | 台湾
先日、京都に遊びに来ていた台湾の友達とチャットで話した。
「で、今日はどこを見て周るの?」
「今からラーメン食べに行く」
「どこに?」
「天下一品」

話を聞いてみると、友達は日本のラーメンは大好きで、これまでに高安や一蘭に食べに行ったという事だった。
「天一に行くなら、絶対こってりだよ。こってりとあっさりの2種類の味があるけど、あっさりはイマイチだよ」
僕なりにアドバイスを送ったら、「わかった。覚えておく。」との返事が来た。

夜になって、彼女に状況確認をした。
「無理。私あんな濃いスープ食べられない」
「え?」
「あんなの濃い味慣れてないよ。友達と二人で食べあったけど、私、あっさりが好き」


このことを、僕の中国語の先生である高雄娘に話してみたら、下の答えが返ってきた。
「そう。台湾人はあれは食べられない。天下一品や丸亀製麺所は、台湾で売ってる日本のガイドブックに書かれてるから、みんな行きたがるけど、天下一品は濃すぎて、あっさり味に慣れている台湾人には絶対無理よ」

なるほど。たしかに、一部の牛肉麺の店などを除いて、台湾の食べ物は控えめな味付けになっている様だ。
しかし、わざわざ天一に行って、あっさり食べて美味しいのかな。(と感じる、京都人の僕)


■写真は昔、雲南省で食べた豆の入った麺。

屋子裡有甜點 (日本語訳)

2013年08月04日 12時38分49秒 | 台湾

5月のゴールデンウイークに台湾に遊びに行った時、僕はFlugelが暫く前に、新たにオープンした「Flugel Studio」を訪れた。
看板を出してない店なのに、広い店内、次から次へとお客さんがやって来る。
店の人気メニュー「雪球ケーキ」を食べながら、僕は数年前、初めてFlugelに来た時のことを思い出した。

当時、店はとても小さくて、市場の屋台の様。あの日、店にはオーナー若い女の子以外に、客としては僕がいるだけ。他には一人も居ない。目の前で、オーナーの女の子がつぶやいた独り言が印象的だった。 「あ~お客さん来ないなあ。暇だなあ。」

同じゴールデンウイーク、僕は「屋子裡有甜點」(家の中に甘いお菓子があります)という、一風変わった名の店を訪れる機会を持った。
その店は、以前Flugelで働いていた女の子"翔翎"が、Flugel時代の同僚の子と一緒に故郷の嘉義にオープンしたばかりのケーキカフェ。

僕は心の中で、客が全然居ないのではないかと心配していた。到着後、すぐにそれが無用の心配である事が判明した。既に何組かのお客さんの姿があった。
それに、ケーキ屋さんはとてもセンスあるかっこいい店だった!

 

店は2日前にオープンしたばかり。
翔翎は、僕を余裕の笑顔で迎え入れてくれた。彼女が店を始めるために借りたのは、日本時代の建物。
さすがは翔翎!芸大卒の女の子。僕の地元、京都にも京町屋を改造したおしゃれなカフェや、レストランが沢山あり、それらは大人気だ。

翔翎の店には、美しい外装の日本語の文学書や、旅行カバン、鉢植えの植物、それに翔翎が自分で撮影した猫の写真が飾られていた。
ずっと以前、台湾人がこの家屋を使って印刷業をしていた。壁には当時の看板が掲げてあり、それが店に懐かしい雰囲気を与えていた。









残念ながら、僕は店で彼女達自慢の手作りケーキを食べることは出来なかった。
13:00から21:00までの営業時間なのに、18:00時点で既にケーキが完売していたからだ!









以前、僕はFlugelで、オーナーの女の子や店の若いスタッフさん達と一緒に、何時間もおしゃべりを楽しんだ事があった。
オーナーさんは僕に、「私はFlugelを皆が集まる家みたいにしたいのよ」と語ってくれた。
次々に店にやって来る翔翎の友達の姿を見ながら、僕は「屋子裡有甜點」(家の中に甘いお菓子があります)の店内には、お菓子だけでは無くて、家庭的な温かさもあるのだな、と感じていた。

■以前中国語で書いた文章を、日本語で書き直してみました。



【屋子裡有甜點】
地址:嘉義市成仁街209號
電話:(05)222-2643

營業時間:13:00~21:00
公休日:每週一