Assisted and Resisted Sprint Training in Swimming Gerold, S., Calmels, P., Murin, D., Milhau, N., and Chatard, J. C., Journal or Strength and Conditioning Research, 2006, 20(3) 547-554
水泳におけるアシストおよびレジストスプリントトレーニング
前書き
水泳におけるレジスタンストレーニングは長い間非常にアプローチが難しいとされていました。それは水中という環境が非常に特異的で、地上でのトレーニングの効果が直接的に出にくいからである。確かにスタートやターンの際のキックの強さなどは地上でのトレーニングによって直接的に向上しやすい部分ではあるが、トータルで泳ぎという面を見ると非常に難しい部分であるといえる。
要約
(Abstract意訳)この研究は水泳におけるレジストスプリント(Ost)、アシストスプリント(Osp)の100mクロール競技への影響についてです。被験者はレジスト、アシスト、コントロール(C)の3者に分けられ、トレーニングは3週間行われ、それぞれ週に6回の練習のうち3回をこのトレーニングに費やした。負荷にはチューブが用いられた。トレーニング前と後での100mクロール競技でのパフォーマンスを比較したところ、Ostグループでは100mのスピード、肘関節屈筋群の筋力、そしてストロークの速さが向上した。またストロークの長さは変化がなかった。Ospグループは泳ぎの速度に変化はなかったが、ストロークの速さが向上し、ストロークの長さが減少した。Cグループにおいては有意な変化は見られなかった。この結果から考察すると、Ost,Ospともに従来のトレーニング法よりも効果が高いことが示された。しかしながら筋力や泳ぎの速度、ストロークの技術についてOstのトレーニング法の方がより効果的な結果を残した。
感想
3週間という短い期間でこれだけ有意な差がでるとなると、水泳におけるレジスタンストレーニングの効果は非常に高いといえるであろう。ここで筋力の評価において肘関節の屈筋群と伸筋群が評価されているがこれは興味深い。私は水泳に関しては非常に無知であるが、動作を見ていると、肩関節における動作の影響が大きいように見える。それとも、肘関節におけるトルクの影響が大きいのだろうか?これに関してはさらに文献などを読んでみる必要があると考える。実際に水泳において筋力の必要性は上半身の方が高いのかもしれない。いずれにしても実際に負荷をかけた泳ぎが有効であったわけであるので、実際にどのようなボリュームで行うべきなのかなど、さらなる研究が望まれる。
水泳におけるアシストおよびレジストスプリントトレーニング
前書き
水泳におけるレジスタンストレーニングは長い間非常にアプローチが難しいとされていました。それは水中という環境が非常に特異的で、地上でのトレーニングの効果が直接的に出にくいからである。確かにスタートやターンの際のキックの強さなどは地上でのトレーニングによって直接的に向上しやすい部分ではあるが、トータルで泳ぎという面を見ると非常に難しい部分であるといえる。
要約
(Abstract意訳)この研究は水泳におけるレジストスプリント(Ost)、アシストスプリント(Osp)の100mクロール競技への影響についてです。被験者はレジスト、アシスト、コントロール(C)の3者に分けられ、トレーニングは3週間行われ、それぞれ週に6回の練習のうち3回をこのトレーニングに費やした。負荷にはチューブが用いられた。トレーニング前と後での100mクロール競技でのパフォーマンスを比較したところ、Ostグループでは100mのスピード、肘関節屈筋群の筋力、そしてストロークの速さが向上した。またストロークの長さは変化がなかった。Ospグループは泳ぎの速度に変化はなかったが、ストロークの速さが向上し、ストロークの長さが減少した。Cグループにおいては有意な変化は見られなかった。この結果から考察すると、Ost,Ospともに従来のトレーニング法よりも効果が高いことが示された。しかしながら筋力や泳ぎの速度、ストロークの技術についてOstのトレーニング法の方がより効果的な結果を残した。
感想
3週間という短い期間でこれだけ有意な差がでるとなると、水泳におけるレジスタンストレーニングの効果は非常に高いといえるであろう。ここで筋力の評価において肘関節の屈筋群と伸筋群が評価されているがこれは興味深い。私は水泳に関しては非常に無知であるが、動作を見ていると、肩関節における動作の影響が大きいように見える。それとも、肘関節におけるトルクの影響が大きいのだろうか?これに関してはさらに文献などを読んでみる必要があると考える。実際に水泳において筋力の必要性は上半身の方が高いのかもしれない。いずれにしても実際に負荷をかけた泳ぎが有効であったわけであるので、実際にどのようなボリュームで行うべきなのかなど、さらなる研究が望まれる。