今回は気合を込めて書きました。
エッセイもどきですが・・・
どうも蟷螂の綴り方は作文並み、ムショ帰りの竹井さんの下でライターをしていた頃、『泣かせる文には自信があります』とサンダル履き(ムショ暮らしでこれが一番楽だと知ったらしい)のオヤジに言ったら『泣かせるのは一番難しいんだ』と怒られましたっけ。
編集者は竹井さんのことを『ムショ暮らしで糖尿が良くなったんだよ』と影で囁いていました。
『世の中にはダメな人間なんてひとりもいない。あれほど金にだらしない野口英世が、なぜ世界中に銅像が建てられているかを書け』と言われた時には面食らいましたっけ。
竹井さんが死んでもうすぐ20年か・・・
最後のオファーはさる銀行の○田さんの伝記の取材でしたが、その時は新しい働き口をみつけていましたので断りました。
そうしたら断った直後に不正融資で逮捕されたりして、冷や汗もかきましたっけ。
不安定なライター家業では妻子を養えないので。
とにかく竹井さんは超瞬間湯沸かし器、直ぐに怒る。
竹井さんがペタペタとサンダルの音を立てて小さな体で動き回る様はカラクリ人形のようで、可愛いところがありました。
明治では死んだ親父の3年先輩、そのことを伝えたらもっと可愛がってくれたかもしれなかったけど、今となっては懐かしい思い出です。
なお同人誌掲載文は区切りの時に紹介します。