Ball Game Mania 節丸裕一のブログ

2006年1月1日スタート!! 放送や取材の現場で、見て、聞いて、感じたことを、思うままに綴っていきます。

 キャンプ #5 ここまでの総括 

2006年02月19日 |  -NPB-
今日はソフトバンクのキャンプ第4クール最終日。
明日がWBC日本代表チームの福岡集合日なので、
チーム全員がそろう今キャンプ最後の日でした。

僕も明日福岡に移動して代表チームの取材に回るので、
今年のキャンプの取材は今日が最後でしたが、
僕が見た4チーム(ロッテ、ソフトバンク、西武、巨人)の中では、
やはりソフトバンクが一番いいキャンプをやってきたように思います。

城島とバティスタが抜けて、キャッチャーとサードが空いたわけですが、
王監督が外野で井手、城所、内野で松田、本多ら若手を競わせることで、
一番大きな戦力ダウンになるはずの城島の穴を感じさせないような
活気にあふれたキャンプになっています。

例年以上にメディアからの注目が集まったキャッチャーの的場は
「プレッシャーは感じた」と話していましたが、
メディアやファンの目が若手のレギュラー争いにも向けられたことで、
少しは負担が軽くなったのではないでしょうか。

投手力の充実ぶりはロッテと並ぶソフトバンク。
打線は長打力が落ちるとしても、まだ12球団トップレベル。
2年続いた「あと1勝」の悔しさがいい方向に出ている現状なら、
優勝に一番近いように思います。

ロッテは2軍調整中だったWBC組しか取材できませんでしたが、
WBC出場の5投手と里崎は文句なしの調整ぶりでした。
ただ、イ・スンヨプと小坂が抜けた分の補強が不十分に見えますし、
去年のレギュラー野手が今年どこまでやれるのか、
マークが厳しくなるだけに疑問符がつきます。
自慢の投手陣もWBCに5人が参加して、シーズンへの影響はどうでしょうか。

西武は僕が見た1日だけでは判断ができませんが、
解説の方々や記者仲間からも、あまり高い評価は聞きません。
特に問題なのは投手力。豊田、森が抜けたリリーフ陣はもちろん、
松坂、西口、帆足以外の先発陣も相当なレベルアップが必要でしょう。
荒木コーチの手腕にかかっているかもしれません。

巨人については前回、野球以外の部分での期待と疑問を書きましたが、
野球そのものは去年よりはいい方向に行くと思います。
秋季キャンプから原監督が打ち出してきた戦い方は浸透しつつあるはずですし、
小久保中心のチームでひとつにまとまれば、
阪神と優勝を争う可能性は十分にあると思います。
そうなれば、セ・リーグも盛り上がりますね。

今年は楽天、オリックスの底上げ、ヤクルト古田兼任監督、巨人の再生…
話題性も含めて楽しみな部分がたくさんあります。

そして、その開幕前に行われるWBC。
各チームの主力メンバーが出場するわけですから、
WBCの戦いはレギュラーシーズンにも大きく影響してくるでしょう。

僕も頭をWBCモードに100%切り替えて、
明日からは福岡に行ってきます。


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