苦しみ抜いて、アジア一

KONAMI　CUP　アジアシリーズ2007　決勝
SK（韓国） 5－6 中日（日本）
J sports Plus　解説：伊東勤さん、ゲスト：木村公一さん

いやぁ、いい試合でしたねー。
多くの人と同じかもしれませんが、
中日の初めてのアジア制覇と日本勢の3連覇は、
素直に嬉しいし、ホッとしました。
でも、韓国、台湾との差は確実に縮まっているし、
今回の中日の大苦戦はアジアの野球のためには良かったと思います。

11月8日の初戦で中日がSKに負けたときに書きましたが、
この大会での日本勢の初黒星は、歴史的な1敗だったと思うし、
「同じ相手に2度負ければ言い訳できない」はずの決勝でも大接戦。
中日とSKの力の差は、短期決戦においては、ほとんどないと感じました。
（一年間戦えば、戦力の厚みなどで差が出てくるかもしれませんが…）
韓国より日本のプロ野球の方がレベルはずっと上。
そう思っていたら大間違いかもしれません。

選手やファンの認識がどうかは別にして、日本シリーズよりも上、
アジアのプロ野球の最高の舞台がアジアシリーズ。
（とNPBは打ち出しているわけで…）
事情はどうあれ、4番ウッズを帰国させてしまったり、
エース川上を使わなかった中日は批判されて当然だし、
日本球界の威信にかけても“負け”は許されませんでした。
辛うじて勝った落合監督と中日の選手の表情が、
喜びというより、安堵感に包まれていたのが印象的でした。

明日からは星野JAPANが強化合宿をスタート。
次は、北京五輪に向けてのアジア最終予選です。
日本のポストシーズンであれだけ強かった中日の大苦戦を見ても、
代表チームの戦いがラクだとは到底思えません。

僕も来週は星野JAPANの取材に出かけてきます。


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