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日々の様子と趣味をツラツラ

今更ながらに読んで見た2

2010年05月06日 13時30分04秒 | 日記
ロバート.A.ハインライン著 福島正美訳
THE DOOR INTO SUMMER『夏への扉』
早川書房刊

ネコの後ろ頭がなんとも萌え~なカバー画であるが、
開いたドアの向こうには何が在るのだろうか?

ネコが望むものは一体なんであろう?
苦手な寒さと飢えとは無縁な常夏の世界?

さておき・・・
ネコが主人公ではない、ハインラインは無類のネコ好きではあったそうだが、
流石にネコがビームガンを撃ったり宇宙船を操縦する内容では決して無い(笑

SF要素はロボットとコールドスリープ、それにタイムトラベル・・・
コールドスリープはその気になれば現在の技術で十分に可能なレベルで表現されているし、
(但し実際にやってみて成功するか否かは保証の限りで無いw)
ロボットは今現在近づきつつある・・・・
タイムトラベルは・・・こりゃ無理だ(w


兎にも角にも奇妙な地球外生命体や巨大な宇宙船は一切出てこない、
SF初心者でも取っ付き易いし、ディープなSF好きにも十分満足できると思う。

さて・・・・内容で在るが・・・
とある不運な技術者が、艱難辛苦を乗り越えた末に手にしたモノとは?
詳細は各々手に取りお確かめいただきたい・・・

・・・え? レビューになっていない?
本の批評なんてモンは読んだ人間各々の感性次第、
面白いか否かはご自分で・・・・てのが私のスタンスであります(w

・・・でもね、あえて言わせていただくと、この作品は面白いです、
益々ハインライン作品を読んで行きたいと思わせる作品でした。

今更ながらに読んで見た

2010年05月06日 13時11分21秒 | 日記
画像は先日購入した小説・・・
フィリップ・K・ディック著短編集『まだ人間じゃ無い』
(早川書房刊 朝倉仁志・他[訳]表題作を含め8作品収録)

SFの形を採りながらも、現在社会への皮肉・警鐘を込めた作品群・・・
・・・で、在ると感じ取れた。

『CM地獄』は皮肉そのもの、TV等のメディアを通り越し、
商品自ら売り出しを始め・・・(・・・ネタバレ禁?w)

『まだ人間じゃない』は生後堕胎などと言うトンでもない事がまかり通る世の中を描いている。

いずれも近未来には在り得るような・・・否、
実際に起っている事象も在る。

人間の内面に潜むドロッとした感情を書き出した作品もあり、
チョッと怖いかも(汗

その先に何かしらの希望を見出すのか、打算とあきらめを見出すのかは、
各々の読み方次第であろう・・・

ディック作品はこれで2冊目・・・
読む都度に別の作品が読みたくなってくる。