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Hirokaz' Diary

Ondangwa Life in NAMIBIA

旅の記憶 その5

2008-01-24 18:10:22 | Weblog
 スワコプムンドに滞在している他の隊員をかき集めて、遊覧飛行を計画、実行しました。そう!世界最古のナミブ砂漠を空から見たのです!もう、1年以上も前からやりたかった遊覧ツアー。最後の最後で、ようやく念願が叶いました。
 数百万年間、その姿を変えていないという「世界最古」の異名をもつナミブ砂漠。広さではなく、その古さで世界一なのです。特徴はアプリコット色の砂。赤みがかったオレンジ色の砂漠は、何とも美しく、絵になります。ナミビアに来る観光客に「何がしたい?」と尋ねると、最も多いのが「赤い砂漠が見たい」と答えます。
 ナミブ砂漠は大西洋に面していることでも有名です。海と砂漠が隣接するのは、世界でもここだけです。乾燥と水…、相反する性質が共存するのも、南極からの寒流が原因です。海が冷たすぎて、海上の空気が湿気を帯びないのです。
 さて、空から見たナミブ砂漠は…、すごいの何のって、言葉にできない感動がありました。地球の地肌は、生き物のような躍動感、そして、地球の息づかいを感じることができました。めっちゃくちゃ高かったけど、お金が…。
 これで旅の報告を終わりますが、いや~、やりきりました(遊びすぎました)。もう、思い残すことはありません。

旅の記憶 その4

2008-01-24 18:05:14 | Weblog
 ナミビア最大のリゾート地、スワコプムンドに行きました。この時期、ナミビアの人口が北部とスワコプムンドに集中します。生まれ故郷に帰る組(北部行き)と、リゾートを楽しむ組(スワコプムンド行き)というわけです。もっとも、海外からの観光客も涼しいスワコプムンドに押し掛けるのですが…。現地の新聞でも、スワコプムンドにリゾートにやってくる人たちを「Swakopmunder」と呼んでいます。
 私は4日間の滞在のほとんどをのんびり過ごしました。タウンをぶらぶらしたり、海岸沿いの公園のベンチに座って、海を眺めたり、午後の日差しのきつい時間はプールにかぎります。他に誰もお客さんがいなかったので、ホテルのプールがまるでプライベートプールのように利用できました。プールサイドのベッドを日陰と日向に2つ確保しておいて、泳いでは日光浴したり、また泳いではプールサイドのベッドでくつろいだり、音楽を聴いたり、好き放題しました。
 とにかく避暑地ライフを満喫しました。いつも何かの観光目的で旅行をしているので、こんな過ごし方は初めてでした。もちろん、今回はこういう過ごし方をしようと思って、スワコプムンドに行ったのですが…。ちょっと贅沢?いいのかなぁ。

旅の記憶 その3

2008-01-23 17:53:34 | Weblog
 日帰り海外(ボツワナ)旅行を強行するために、前日から国境付近に泊まりました。そして、朝早く国境へ向かいました。ナミビアの出国手続きの事務所から、ボツワナ入国手続きの事務所は、大きな川をはさんでいるために、少し離れています。歩くしかないか…と困っていると、かっこいいサファリカーが登場しました。ツアーを申し込んだ会社が迎えに来てくれたのです。ラッキー!!
 そのままサファリツアーに出発しました。ボツワナで有名なチョベ国立公園を、車とボートでまわるという中身の濃いものでした。ナミビアの国立公園と違って、チョベは湿地帯なので、動物の種類が全然違っておもしろかったです。バッファロー、カバやワニなど、水場を好む動物もさることながら、シカの種類も豊富でした。ウォーターバク、レッド・リー、プクなど、見たこともないシカ類がいました。スプリングボックやオリックスはいませんでしたが、そのかわりクドゥとインパラがたくさんいました。
 午前中はサファリカー、午後はボートでの遊覧でした。ボートでいろいろまわれるほど、無数の川が公園内を走り、それぞれが繋がっています。数え切れないほどのカバを見たのは初めてでしたし、水鳥たちもたくさんいました。野鳥の種類がわかる人には最高におもしろいところかもしれません。飛行機で空から見た人の話では、無数の川が神経細胞のようにはりめぐらされているみたい、だそうです。
 いつの間にか、午後4時をまわっていました。再び車に乗り換え、国道を走って、国境までもどりました。その道沿いで、ゾウの大群に出くわしました。ナミビアのゾウと比べると、黒くて小さくて、種類が違うけど、ものすごい数のゾウが道路を横切っていきました。あまりにすごくて、言葉を失うほどの感動がありました。

旅の記憶 その2

2008-01-23 17:49:35 | Weblog
 ちょうどクリスマスのとき、東端の町カティマムリロに行きました。ずっと移動で来たので、早めにロッジにチェックインして、夕食までのんびり過ごすことにしました。そして、夕方、衝撃の展開が…。「今日はコックがお休みを取ったから、夕食はありません」って、おい!これがこちらのクリスマスです。日本でいうクリスマスディナーなどもっての外。クリスマスディナーは家でお祈りしながら家族でいただくものです。コックも家に帰っちゃうほどの記念日。それがクリスマスなのです。困っている私たちを見て、オーナーが「もう1軒のロッジのレストランはやってるそうだから、そこに連れて行ってあげよう」と声をかけてくれました。しかし、このオーナー、手広い…。
 本場ではクリスマスはホントに大事な行事なんだね。キリストの生誕を祝うこの日は、当然祝日だし、1年の中でも特別な記念日なのです。定休日なしの営業を誇るスーパーも、この日だけは休業でしたから。いや~、それにしても、ものすごいところに建っているロッジでした。川縁の、しかも部屋が水上に浮いている設計なのです。写真はザンベジ川に沈む夕日を背景に撮ったものです。

旅の記憶 その1

2008-01-22 16:21:24 | Weblog
 南部へ行ったときのことです。長期旅行、最初の目的地は最南端の港町ルーデリッツでした。ペンギンのいる、寒~いところです。つまり避暑です。
 さて、はじめての寝台列車。なんだかわくわくしました。列車は古いけど、かなり寝心地のいい寝台でした。車窓からの景色もアフリカを感じさせる絶景が続いていました。何といっても「視界をさえぎるものがない」のがいいですね。線路脇の電柱1本すらありません。もう、おわかりですか?これ、電車じゃないのです。ディーゼルエンジンで走る機関車なのです。だから加速時には黒い煙がモクモク出ます。まるで汽車だね。環境には悪いけど、なんだか風情があっていい感じ。
 とにかく移動に次ぐ移動。ナミビアの北端から南端まで、日本でいうと陸続きの北海道から九州までのような旅です。南部の町キートマンシープ駅のホームで、ベンチに座って電車を待っているときでした。ホームに入っている停車中の整備車両の下から子どもたちが出てきました。きっと近くに住んでいる子どもたちだと思いますが、日本だったら、まず考えられません。駅で遊んでいたら、確実に駅員さんに怒られます。しかし、こちらは一日に1本しか走らないので、駅は閑散としているし、子どもたちの遊び場になっているのです。

新たな幕開け

2008-01-22 16:18:55 | Weblog
 久しく更新がなく、ご心配をかけております。年始から雨季に入ったせいで、昨年のように電話線が使えなくなりました。まったくどういう関係になっているんでしょう。
 だから、ようやく、苦労してネットに参上しているわけで、とにかく…
「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」
 新年の出足がかなり遅くなってしまいました。えっと、今年は…平成20年なんだね。「平成」の感覚は2年間も失われています。私にとって2006年はJOCVのスタートの年。2007年は本格活動の年。そして、2008年は締めくくりの年、それに、帰国後還元の年がスタートしたとも言えます。約2年間の活動をふり返り、どう締めくくっていくか、そして、帰国後にこれらの経験をどう還元していくか、をじっくり練っていきたいです。後任が来ないのはちょっと残念だけどね…。
 それでは、年末年始の長期休暇中の出来事を、ふり返るように載せますので、どうぞご笑納ください。写真は年越しのときのものです。首都の隊員の家でパーティをしました。

問診…

2007-12-21 21:00:59 | Weblog
 は~い!首都から更新です。今日、健康診断が行われました。今回は隊員の数も増えたので、2日間にわたっての実施になりました。この国で最も優れた医療施設を誇る「Medi Clinic」(写真)。まず医師による問診でした。『自分の身長、体重わかる?』…「はい、わかります」…『じゃあ、教えて。計らなくていいから』…「えっ?」…『目はいいよね。眼鏡とか必要?』…「あっ、コンタクトなので」…『じゃあ、見えるね~』っておいっ!計れよ!!すべて自己報告で進んでいきました。『検尿、持ってきた?』…「は、はい」…試験紙を使ってその場で検査しました。ちょっとどきどきしたけど、無事、正常値でした。「あの~、検便は?」…『検便は明日ね。今日は検査技師がいないから』っておい!この真夏に一日中保管しておけってことですか?検尿と検便は、朝、がんばって採取して持参してきたのに…。その後、触診と簡単な問診があって、トータルわずか10分で終了。今日はもう帰っていいって…。というわけで、血液検査、検便、X線撮影は明日になりました。

大停電

2007-12-12 22:58:32 | Weblog
 午後1時過ぎごろ、プツンと冷蔵庫のモーターが止まる音がしました。停電です。何かと不安定な電気と水道…。そういえば、この国の新しい派遣要請に、水道や電気設備の隊員が各役場に勤務する形で載っていました。これは急務ですね。
 しばらくしてから、首都の隊員から電話がかかってきました。「別にたいした用事じゃないんだけど…。停電でお店が閉まってて…。」首都での停電は極めてめずらしいのです。しかも、首都の停電が起きたらしい時間と、ほぼ同じタイミングでこちら(北部)も停電したことがわかったので、私的にドキッとしました。すぐ頭に浮かんだのが「テロ?」。だって、全国的に停電なんてあり得ません。他の隊員とも連絡をとりましたが、国全体の電力がストップしていたんです。次に通信が乗っ取られたら、もう為す術がありません。
 結局、約1時間ほどで電気はもどってきました。ちょっと考え過ぎだったかな。それにしても、何があったんだろう。国全体を止めるなんて、よほどの工事だったのかな?ただ単に、ナミビアの規模が小さいだけ?(名古屋市より少ない人口の国だから)
 写真は、首都ヴィンドックの夜景です。なかなかキレイでしょ?
それでは、これで長期休みに入りますので、しばらくナミビア国内の旅に出ます。

放牧…

2007-12-12 17:37:07 | Weblog
 いよいよ本年度が終わり、生徒は自宅に帰省しました。私の家のまわりも一気に静かになりました。昼間なのに、し~んとしています。いるのはウシとヤギだけです。相変わらず、校庭には家畜がうろうろしています。写真左の建物が自宅で、右奥の方にいるのがでっかいウシです。もう自由に校内をうろついています。牧場じゃないっつうの。
 そして、夜になると、違う「生き物」がうろつきます。ホステル(生徒寮)の灯りがなくなったので、光に集まってくる虫の数が一気に増えました。窓に張った網戸を通過する小さな虫がいるので、やっかいです。でも、窓を開けないと、昼間の熱がこもるし、夜の外気は涼しいので、入れ替えたいのです。仕方なく、部屋を暗くして、窓に扇風機を設置して、強制的に空気を入れ換えています。一気に気温が下がり、快適になります。ただ、あまりに暗くて、何もできません。ちょっとした灯りが命取りになります。暗い部屋で、パソコンの画面だけつけても、その光に集まってきちゃいますから。

厳しい世界

2007-12-12 17:31:49 | Weblog
 いや~、年末ですね。日本ではお歳暮とか年末商戦が繰り広げられているのかな。なつかしい…。こちらはクリスマス一色です。写真は、小さな町の夜の電飾です。なかなかキレイでしょ?でも、なんだろう、何かが違うんです。このくそ暑いクリスマスに…なんか慣れないです。それに、スーパーにでかでかと貼ってあるポスター、サンタが暑苦しい格好をして微笑んでいるポスターを見て、何か疑問はわかないのかなぁ?
 さて、週末なのにどこにも出かけずに、家にひきこもって、採点と成績をやっていました。そして、戦いが終わりました…。私の担当クラスは誰一人不合格は出ませんでした。とりあえず安心しました。でも、これは物理化学の成績のみ…。この国では、試験や日常点などのトータルが35点未満だと、単位がもらえません。英語は主要教科なので、その単位を落としたら、留年が決定します。他の教科も、2教科以上落とすと留年です。なかなか厳しい世界です。毎年、容赦なくけっこう落ちます。