狼男の物語。
天下一武道会に登場した「男狼」じゃないよ。
ダチョウ倶楽部の上島竜平でもないよ。
満月の夜、人間から狼に変貌し、殺戮を繰り返してしまうというストーリー。
古典『狼男』のリメイクですな。
主演は、ベニチオ・デル・トロ。
『トラフィック』や『ユージュアル・サスペクツ』、最近だとチェ・ゲバラの半生を描いた映画2部作の主演経歴を持つ、非常に非常に非常に顔の濃い男優さん。
彼が、狼男役。
ベニチオ・デル・トロの父親役を、『羊たちの沈黙』のアンソニー・ホプキンス。
この2人が父子って、それだけでもお腹一杯に近い状態に。
狼男逮捕に取り組む警部補役を、『マトリックス』のエージェント・スミスのヒューゴ・ウィーヴィング。
ヒロインは、『プラダを着た悪魔』のエミリー・ブラント。
物語はリメイクだけあって、至って単純。
謎の生き物=狼男が出没、そのせいで兄を失った主人公が、謎の生き物を捕らえようとするも失敗し、咬まれてしまう。
で、主人公も狼男に変身するようになってしまう。
自我を失って殺戮を繰り返すことに、当然、罪悪感を覚えてしまう。
なんとか、元の人間に戻れないのか?
戻れないならば、狼になる前に死ぬしかないのか?
どうする?どうなる?ベニチオ・デル・トロ?という展開。
「古典」なので、演出も極めてオーソドックス。
というよりも、デル・トロとホプキンス、ウィーヴィングという名優の演技合戦に、余計に演出は要りませんわな。
だから、目新しさに欠ける物語なのに、飽きることなし。
逆に、〝くどく〟〝しつこく〟感じるほど、濃厚な芝居が見られます。
監督は、人間の芝居にそんなに力を入れる必要もないので、狼男が人間達を襲うシーンに力を入れていましたな。
監督は『ジュラシックパーク3』や『ジュマンジ』のジョー・ジョンストン。
特殊視覚効果をふんだんに使った作品を得意としているところ。
だから、迫力あること、迫力あること。
ただね、余りにあり過ぎて「15歳以下・観賞禁止」作品に。
狼男によって、腕もげるわ、頭がもげるわで、これは中学生以下には見せられないもん。
でも、残酷描写であるけども、不思議と怖さが少ないし、気持ち悪さを引き起こさない。
このへん、ジョンストン監督のこれまでのキャリアの賜物か。
人間から狼男に変身するシーン、これは圧巻。
歴代の狼男映画で、最高に完成度の高い変貌シーン。
“誰だよ、こんな視覚効果を担当したのは?”と思ったら、リック・ベイカーだった。
リック・ベイカーは、アカデミー賞で6回も特殊メイクアップ賞を獲得した、その世界の第一人者。
マイケル・ジャクソンの『スリラー』始め、『メン・イン・ブラック』『グレムリン』などを手掛けています。
彼は、昔々、『狼男アメリカン』と『ハウリング』という映画でも、狼男のメイクを担当してんですよ。
久方ぶりの狼男メイクは、だからベイカーの集大成でもあるわけですな。
話の新味は正直乏しいし、残酷場面があるので、積極的には勧められない映画だけど、でも観て損はしない映画。
濃厚な演技と、狼男の特殊視覚効果で、充分に観賞料金分は補償されると思います。
天下一武道会に登場した「男狼」じゃないよ。
ダチョウ倶楽部の上島竜平でもないよ。
満月の夜、人間から狼に変貌し、殺戮を繰り返してしまうというストーリー。
古典『狼男』のリメイクですな。
主演は、ベニチオ・デル・トロ。
『トラフィック』や『ユージュアル・サスペクツ』、最近だとチェ・ゲバラの半生を描いた映画2部作の主演経歴を持つ、非常に非常に非常に顔の濃い男優さん。
彼が、狼男役。
ベニチオ・デル・トロの父親役を、『羊たちの沈黙』のアンソニー・ホプキンス。
この2人が父子って、それだけでもお腹一杯に近い状態に。
狼男逮捕に取り組む警部補役を、『マトリックス』のエージェント・スミスのヒューゴ・ウィーヴィング。
ヒロインは、『プラダを着た悪魔』のエミリー・ブラント。
物語はリメイクだけあって、至って単純。
謎の生き物=狼男が出没、そのせいで兄を失った主人公が、謎の生き物を捕らえようとするも失敗し、咬まれてしまう。
で、主人公も狼男に変身するようになってしまう。
自我を失って殺戮を繰り返すことに、当然、罪悪感を覚えてしまう。
なんとか、元の人間に戻れないのか?
戻れないならば、狼になる前に死ぬしかないのか?
どうする?どうなる?ベニチオ・デル・トロ?という展開。
「古典」なので、演出も極めてオーソドックス。
というよりも、デル・トロとホプキンス、ウィーヴィングという名優の演技合戦に、余計に演出は要りませんわな。
だから、目新しさに欠ける物語なのに、飽きることなし。
逆に、〝くどく〟〝しつこく〟感じるほど、濃厚な芝居が見られます。
監督は、人間の芝居にそんなに力を入れる必要もないので、狼男が人間達を襲うシーンに力を入れていましたな。
監督は『ジュラシックパーク3』や『ジュマンジ』のジョー・ジョンストン。
特殊視覚効果をふんだんに使った作品を得意としているところ。
だから、迫力あること、迫力あること。
ただね、余りにあり過ぎて「15歳以下・観賞禁止」作品に。
狼男によって、腕もげるわ、頭がもげるわで、これは中学生以下には見せられないもん。
でも、残酷描写であるけども、不思議と怖さが少ないし、気持ち悪さを引き起こさない。
このへん、ジョンストン監督のこれまでのキャリアの賜物か。
人間から狼男に変身するシーン、これは圧巻。
歴代の狼男映画で、最高に完成度の高い変貌シーン。
“誰だよ、こんな視覚効果を担当したのは?”と思ったら、リック・ベイカーだった。
リック・ベイカーは、アカデミー賞で6回も特殊メイクアップ賞を獲得した、その世界の第一人者。
マイケル・ジャクソンの『スリラー』始め、『メン・イン・ブラック』『グレムリン』などを手掛けています。
彼は、昔々、『狼男アメリカン』と『ハウリング』という映画でも、狼男のメイクを担当してんですよ。
久方ぶりの狼男メイクは、だからベイカーの集大成でもあるわけですな。
話の新味は正直乏しいし、残酷場面があるので、積極的には勧められない映画だけど、でも観て損はしない映画。
濃厚な演技と、狼男の特殊視覚効果で、充分に観賞料金分は補償されると思います。