この連休、特にすることも無く、時間を持て余しているという方!
でしたら、映画『グラン・トリノ』のDVDソフトをレンタルして、ご覧になってはどうでしょう。
2009年のキネマ旬報選出の外国語映画ベスト10で、1位になるのは、たぶん『グラン・トリノ』です。
読者選出の外国語映画ベスト10でも、きっと1位になるはず。
映画評論家および映画通が、昨年、挙って絶賛した作品なのです。
監督はクリント・イーストウッド。
『許されざる者』と『ミリオンダラー・ベイビー』とで、2度、米アカデミー監督賞を受賞したイーストウッドが演出した作品なのです。
主演もイーストウッド自身が兼ねています。
あらすじは―
<朝鮮戦争の帰還兵ウォルト・コワルスキー(クリント・イーストウッド)はフォード社を退職し、妻も亡くなりマンネリ化した生活を送っている。
彼の妻はウォルトに懺悔することを望んでいたが、頑固な彼は牧師の勧めも断る。
そんな時、近所のアジア系移民のギャングがウォルトの隣に住むおとなしい少年タオにウォルトの所有する1972年製の自動車「グラン・トリノ」を盗ませようとする。
タオに銃を向けるウォルトだが、この出会いがこの二人のこれからの人生を変えていく…。>
主人公のコワルスキーは、口は悪いし、頑固者だし、気難しいしで、息子家族にも嫌われていて、おまけに人種差別が甚だしい老人なんですね。
要するに〝どうしようもないキャラクター〟。
が、或る日、ベトナム移民一家が隣に引っ越してから、コワルスキーの生活と人生観が一変することに。
主人公は人種差別主義者だから、お隣さん一家を邪険にするんですよ。
でも、ベトナム移民一家は、そんなのお構いなしにコワルスキーに仲良くしようと接近してくると。
そうこうするうちに、移民一家の少年タオが、コワルスキー自慢の車グラン・トリノを盗みに入るんです。
だけど、その盗難現場を見つかってしまい……
で、この一件がきっかけで、コワルスキーの生活と人生観が変わっていくんですよ。
ネタばれになるんで、これ以上は詳しくは書けませんが―ぶっちゃけ書いちゃいますと、エンディングは「悲劇」なんです。
けどですね、「悲劇」なのに、後味が良いんですよ。
爽やかさが溢れているんですよ。
「悲劇」なのに、どうして後味が良いのか?
これこそが、この映画の核心であり、ミソであり、評論家や映画通から絶賛される所以であり、吾輩がDVDレンタルを推奨する理由です。
2009年のゴールデンウイークに劇場公開されたんですね、この作品。
当時のアルビレックス新潟は、3点差を追いつかれたり、闘莉王のヘディング弾でサヨナラ負けしたりと、〝不完全燃焼〟な戦績が続いていましたよね。
それで、フラストレーションが溜まっていたんだけど、そんなときにちょうど『グラン・トリノ』を観たんですが、鑑賞したおかげで、モヤモヤした感情が結構な具合に解消されたんですわ。
つまり、それだけ、気分の良くなれる作品だということです。
嫌なことを緩和してくれる、素晴らしいフィルムだということです。
今日と明日、いやJリーグ2010シーズンが開幕するまでの週末の時間を持て余しているようであれば、是非、『グラン・トリノ』をご覧なってください。
レンタル料金分の価値は、保証します。
私もフラストレーション解消に劇場で三回見ました。スーちゃんとじいさんのからみが優しい。
おおお!3回もご覧になられたんですか。
でも、それ、理解ります!
私も観終えた後、すぐさま再び鑑賞したくなりましたもん。
>スーちゃんとじいさんのからみが優しい。
そうですね、2人のやり取り、温かみがありますよね。
だからこそ、後の「悲劇」が余計に物語りに重厚さを与えてもいますよね。