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仮想「上尾野辺めぐみ引退後」アルビレックス新潟レディース試合

2021年05月23日 05時00分00秒 | アルビレックス新潟レディース
2021-2022 WEリーグプレシーズンマッチ[アルビレックス新潟レディース×ちふれASエルフェン埼玉]の先発に、上尾野辺めぐみの名前はありませんでした。
それどころか、控えにも。
このゲーム、三浦紗津紀とイ ヒョギョンという最終ラインの要も欠場。
先発ゴールキーパーは平尾知佳ではなく、〝お試し〟モードなのは明らか。

プレシーズンマッチとはつまり、有料の公開練習試合みたいなもので、衆人環視という緊張感を伴ってあれこれ試せるゲーム。
だから新潟に限らず、各チームの各ゲームのチーム編成を見ても、同様の傾向が伺えます。
いや、そう映らないだけで、中にはガチ中のガチメンバーで臨んでいるところもあるかもしれませんがね。

とはいえ、メグをベンチにも置かない用兵策に、筆者は遠からずやって来る「上尾野辺めぐみ引退」後の世界を目にした思い。

彼女が三十路を迎えてからというもの、めぐはいつ引退してもおかしくないと身構えています。
みなさんも口にこそ出していないけど、内心、上尾野辺は今季限りかも、と感じながら新潟を応援しているんじゃありませんか?
それが予想を超える鉄人ぶりを発揮して、35歳の今季もまだ現役。
リーグ戦は全ゲーム先発・フル出場が常態化。
2019シーズンと2020シーズンはそれぞれ1試合欠場はあったけど、出場していないほうが変、という状況。
でも、引退が近づきつつあるのは否定できない事実。

尤も、30歳になる前に引退決断する選手、まだ余力が十分あるような20代で現役を終える選手はざらにいます。
アルビレックス新潟レディースの全選手が等しく、〝今季限り〟かもしれないのもまた事実。

話が逸れました。
上尾野辺がこれから先、たとえば2025‐2026シーズンも現役の保証はありません。
もし引退しないままでも、先発フル稼働は困難。
そうなると心配なのは、彼女が新潟から去って、チーム力が大きく減退しやしないか、ということ。

岡山湯郷Belleは、宮間あやが退団したら急降下です。
プレナスなでしこリーグ1部の上位常連から、あっという間に3部リーグ相当のプレナスチャレンジリーグに降格。
今季はリーグ再編に伴い、なでしこ2部に〝返り咲いた〟ものの、5月16日時点で最下位という体たらく。

新潟もメグが去ったら……という懸念が付きまといます。
実際、2020プレナスなでしこリーグ1部第12節と第13節が、それを物語っています。
第12節、相手は下位低迷の愛媛FCレディース相手で、奥山監督はメグをベンチ外に。
それでも2対0で勝利。
第13節、セレッソ大阪堺レディース戦では流石にサブに入れたけど、先発には組み込みませんでした。
そうしたら前半の新潟は大阪堺の後手を踏み、後半頭から上尾野辺を投入したけども、時すでに遅し。

しかし、そんな不安は、実はしなくていいのかもしれない、と令和3年5月22日の新潟×埼玉を観て、受け止めました。
もちろん埼玉の完成度が、現時点では低かった。
でもそれを加味しても、新潟は遺憾なく発揮していました、個の力、集団の力を。

今年4月29日のプレシーズンマッチ、AC長野パルセイロ・レディースとの試合、背番号10番は控えでした。
で、動画で観戦する限りは、メグ抜きを感じさせない内容で、リードと主導権を奪い、しかも勝利。
こちらも長野の出来が良くなかったことも考慮に入れないといけないけど、それを差し引いても評価できます。

無論、彼女が存在するだけで、無形の力、無形の影響があります。
引退したら、それも消えます。
けれども、大きくチームは崩れないだろうと〝希望〟を感じさせるここ2試合の戦いぶり。

あとは、彼女が引退するまでにタイトルを獲りたい!!

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