おーれーたちがー
ついてるさニイガタ
ヤケドさせてくれー
このゲーム
おーれーたちがー
ついてるさニイガタ
伝えたい この想い
アイシテルニイガタ
アルビレックス新潟を応援する人間にとっての、いや選手やスタッフにアカデミーの少年少女達にとってもか、♪アイシテルニイガタ♪は数あるサポーターズソングの中でも、クラブアンセムに位置づけられる楽曲。
クラブが公式にそう認め推進しているわけじゃないけど、新潟の応援を象徴する歌であり、リバプールFCの♪You'll Never Walk Alone♪的な応援歌。
この♪アイシテルニイガタ♪を応援曲として〝採用〟している大学サッカー部が、関東で、関東で、関東で近年急増していることを、今回みなさんにお伝えします。
いやー驚きました。
11月3日、JR東日本カップ関東大学サッカーリーグ2部の[駒澤大学×関東学院大学]と[桐蔭横浜大学×青山学院大学]の2試合を観戦したんですが、4大学の応援団が全て♪アイシテルニイガタ♪を元歌にして唱和していたんですから。
最近♪アイシテルニイガタ♪を使用する大学サッカー部がポツポツと現れてきているけど、新潟と縁も所縁も薄いところまでが歌っているのを聞いて、たまげました。
早稲田大学を除けば、大学サッカー部の「応援団」なるものは、ベンチに入れなかった選手たちが務め、バックスタンドやゴール裏に陣取って声を枯らすのが全国的な定番。
男子に限らず、女子もそうだし、高校のサッカー部の応援も大抵はそうですね。
で、大学サッカーの応援に当たっては、Jクラブの応援歌を〝流用〟するのが一般的。
アントラーズのだったり、ガンバのだったり、レッドダイヤモンズのだったり、Jクラブサポーターなら一度は耳にしたことがあるメロディを替え歌にして応援するものなんです。
ちなみに女子の場合は、特に日本体育大学が顕著だけど「流行歌」を転用して、応援歌にする傾向が強く、太鼓は使わない。
いきものががりだとAKB48だとかのヒット曲を〝採用〟して、Jクラブのそれを使うってのは滅多にあることじゃなく。
話を男子の大学サッカーの応援曲について戻して、Jクラブサポーターの応援歌を採用するっていっても、そこには傾向が存在します。
多くは、1993年のJリーグ発足時の、いわゆる「オリジナル10」のクラブサポーターズソング。
それと、大学の地元クラブチームの応援曲を使うのも目立ちます。
神奈川県の大学なら、横浜F・マリノスや湘南ベルマーレというように。
というわけで、アルビレックスの応援歌を転用する関東地区の大学サッカー部って存在しなかったんです。
“どっか新潟のサポーターズソング、使ってくんねろか”
昔、関東大学サッカーリーグを観戦する度、だから、そう願っていたもの。
その祈りが通じたわけじゃないだろうけど、3シーズン前くらいからですかね、♪アイシテルニイガタ♪を使う大学サッカー部員が現れたんですよ。
「ニイガタ」の部分を大学の名前に替えて♪おーれーたちがー ついてるさ駒大♪というように。
♪アイシテルニイガタ♪を使用する大学サッカー部には、アルビレックス新潟ユース卒業生や新潟県内の高校出身者が在籍しているという共通点があるので、きっと彼らが推薦したんでしょうね。
実際、浦和レッズユース出身者がいれば浦和の曲、FC東京U-18出身者がいればFC東京の曲、というのはありふれた光景。
関西学生リーグの阪南大学も♪アイシテルニイガタ♪を歌いますが、同大にはアルビレックスユースから入部した泉澤仁(じん)君がいるからでしょう。
という具合に、新潟に縁のあるサッカー部員が触媒となって、♪アイシテルニイガタ♪を応援歌として採用するところが出没してきたんですが、去年あたりから「第2段階」に入っているです。
それは、アルビレックスや新潟とは所縁の薄い大学サッカー部でも歌われだしたこと、個人の応援チャントとして使用されるようになったこと。
前述した11月4日に観戦した2試合が、正にそう。
駒澤と桐蔭横浜には、酒井高徳(ごうとく)と同期のアルビレックスユース卒業生がいるので歌われるのは理解できます。
が、関東学院と青山学院はそうじゃないんですよ。
登録メンバーに、新潟県内の高校出身者すらいない。
にも拘らず、♪アイシテルニイガタ♪を知っていて、且つ応援曲として採用してくれている事実。
青学に至っては、ゴールキーパーの若尾直道君の個人応援歌として選択していましたから。
おーれーたちがー
ついてるさナオミチ
ヤケドさせてくれー
このゲーム
おーれーたちがー
ついてるさナオミチ
伝えたい この想い
アイシテルワカオ
という歌詞になって。
で、若尾君が試合で何度も何度も良い守備をするもんだから、その度に青山学院のベンチ外部員達が歌うんですよ。
彼、千葉県の市立船橋高校卒業生で、中学時代は市川市のクラブチームに在籍。
ひょっとしたら新潟に親戚がいるかもしれないけど、普通に考えたらアルビレックスとは縁の無い若者。
そんな若尾君のチャントとして♪アイシテルニイガタ♪が選ばれているなんて!
この日、駒澤×関東学院も含めたら、最も多く歌われたのは♪アイシテルニイガタ♪だったかもしれません。
少なくともそう思わせるくらい、ヘビーローテーション。
帰り道、♪アイシテルニイガタ♪を採用する関東の大学サッカー部が増加した理由をあれこそ推測しました。
一つに、アルビレックス新潟ユースで学んだ少年が関東の大学に進学したことが挙げられます。
それと旋律それ自体の素晴らしさがあります。
けど、これだけでは十分な説明にはなっていませんよね。
推測するに、アルビレックス新潟がJ1リーグで戦い続けてきた歴史が、採用に向かわせたのじゃないか、と。
“応援曲として新しいのを歌いけど、何かある?”
“昔、Jリーグの試合を観に行ったとき、新潟が歌っていたの、耳に残ったんですよ。
それどうでしょう?”
“え、どんなん?”
という経緯で歌われるようになったかもしれない。
“あそこの大学が歌っていた曲、新潟のチャントでもあるんですが、うちでも歌いません?”
“じゃあさ、スカパーで確認すっか”
てな流れで歌うようになったかもしれない。
無い話じゃないと思うんですが、みなさんの推測はどうでしょう?
ただ一つハッキリしているのは、新潟以外で生活しているサッカー好きな若者たちにも、アルビレックス新潟の「ブランド力」が浸透していること。
じゃないと、採用してくれませんよ。
Jリーグディビジョン1で、否、広くJリーグという舞台で10数年も戦い続けてきた、存在を示し続けてきた証が、関東の大学サッカーリーグという場所で顕現したんでしょう。
新潟が誇るべきこと、自信を持って然るべきことだと拙は感じます。
ついてるさニイガタ
ヤケドさせてくれー
このゲーム
おーれーたちがー
ついてるさニイガタ
伝えたい この想い
アイシテルニイガタ
アルビレックス新潟を応援する人間にとっての、いや選手やスタッフにアカデミーの少年少女達にとってもか、♪アイシテルニイガタ♪は数あるサポーターズソングの中でも、クラブアンセムに位置づけられる楽曲。
クラブが公式にそう認め推進しているわけじゃないけど、新潟の応援を象徴する歌であり、リバプールFCの♪You'll Never Walk Alone♪的な応援歌。
この♪アイシテルニイガタ♪を応援曲として〝採用〟している大学サッカー部が、関東で、関東で、関東で近年急増していることを、今回みなさんにお伝えします。
いやー驚きました。
11月3日、JR東日本カップ関東大学サッカーリーグ2部の[駒澤大学×関東学院大学]と[桐蔭横浜大学×青山学院大学]の2試合を観戦したんですが、4大学の応援団が全て♪アイシテルニイガタ♪を元歌にして唱和していたんですから。
最近♪アイシテルニイガタ♪を使用する大学サッカー部がポツポツと現れてきているけど、新潟と縁も所縁も薄いところまでが歌っているのを聞いて、たまげました。
早稲田大学を除けば、大学サッカー部の「応援団」なるものは、ベンチに入れなかった選手たちが務め、バックスタンドやゴール裏に陣取って声を枯らすのが全国的な定番。
男子に限らず、女子もそうだし、高校のサッカー部の応援も大抵はそうですね。
で、大学サッカーの応援に当たっては、Jクラブの応援歌を〝流用〟するのが一般的。
アントラーズのだったり、ガンバのだったり、レッドダイヤモンズのだったり、Jクラブサポーターなら一度は耳にしたことがあるメロディを替え歌にして応援するものなんです。
ちなみに女子の場合は、特に日本体育大学が顕著だけど「流行歌」を転用して、応援歌にする傾向が強く、太鼓は使わない。
いきものががりだとAKB48だとかのヒット曲を〝採用〟して、Jクラブのそれを使うってのは滅多にあることじゃなく。
話を男子の大学サッカーの応援曲について戻して、Jクラブサポーターの応援歌を採用するっていっても、そこには傾向が存在します。
多くは、1993年のJリーグ発足時の、いわゆる「オリジナル10」のクラブサポーターズソング。
それと、大学の地元クラブチームの応援曲を使うのも目立ちます。
神奈川県の大学なら、横浜F・マリノスや湘南ベルマーレというように。
というわけで、アルビレックスの応援歌を転用する関東地区の大学サッカー部って存在しなかったんです。
“どっか新潟のサポーターズソング、使ってくんねろか”
昔、関東大学サッカーリーグを観戦する度、だから、そう願っていたもの。
その祈りが通じたわけじゃないだろうけど、3シーズン前くらいからですかね、♪アイシテルニイガタ♪を使う大学サッカー部員が現れたんですよ。
「ニイガタ」の部分を大学の名前に替えて♪おーれーたちがー ついてるさ駒大♪というように。
♪アイシテルニイガタ♪を使用する大学サッカー部には、アルビレックス新潟ユース卒業生や新潟県内の高校出身者が在籍しているという共通点があるので、きっと彼らが推薦したんでしょうね。
実際、浦和レッズユース出身者がいれば浦和の曲、FC東京U-18出身者がいればFC東京の曲、というのはありふれた光景。
関西学生リーグの阪南大学も♪アイシテルニイガタ♪を歌いますが、同大にはアルビレックスユースから入部した泉澤仁(じん)君がいるからでしょう。
という具合に、新潟に縁のあるサッカー部員が触媒となって、♪アイシテルニイガタ♪を応援歌として採用するところが出没してきたんですが、去年あたりから「第2段階」に入っているです。
それは、アルビレックスや新潟とは所縁の薄い大学サッカー部でも歌われだしたこと、個人の応援チャントとして使用されるようになったこと。
前述した11月4日に観戦した2試合が、正にそう。
駒澤と桐蔭横浜には、酒井高徳(ごうとく)と同期のアルビレックスユース卒業生がいるので歌われるのは理解できます。
が、関東学院と青山学院はそうじゃないんですよ。
登録メンバーに、新潟県内の高校出身者すらいない。
にも拘らず、♪アイシテルニイガタ♪を知っていて、且つ応援曲として採用してくれている事実。
青学に至っては、ゴールキーパーの若尾直道君の個人応援歌として選択していましたから。
おーれーたちがー
ついてるさナオミチ
ヤケドさせてくれー
このゲーム
おーれーたちがー
ついてるさナオミチ
伝えたい この想い
アイシテルワカオ
という歌詞になって。
で、若尾君が試合で何度も何度も良い守備をするもんだから、その度に青山学院のベンチ外部員達が歌うんですよ。
彼、千葉県の市立船橋高校卒業生で、中学時代は市川市のクラブチームに在籍。
ひょっとしたら新潟に親戚がいるかもしれないけど、普通に考えたらアルビレックスとは縁の無い若者。
そんな若尾君のチャントとして♪アイシテルニイガタ♪が選ばれているなんて!
この日、駒澤×関東学院も含めたら、最も多く歌われたのは♪アイシテルニイガタ♪だったかもしれません。
少なくともそう思わせるくらい、ヘビーローテーション。
帰り道、♪アイシテルニイガタ♪を採用する関東の大学サッカー部が増加した理由をあれこそ推測しました。
一つに、アルビレックス新潟ユースで学んだ少年が関東の大学に進学したことが挙げられます。
それと旋律それ自体の素晴らしさがあります。
けど、これだけでは十分な説明にはなっていませんよね。
推測するに、アルビレックス新潟がJ1リーグで戦い続けてきた歴史が、採用に向かわせたのじゃないか、と。
“応援曲として新しいのを歌いけど、何かある?”
“昔、Jリーグの試合を観に行ったとき、新潟が歌っていたの、耳に残ったんですよ。
それどうでしょう?”
“え、どんなん?”
という経緯で歌われるようになったかもしれない。
“あそこの大学が歌っていた曲、新潟のチャントでもあるんですが、うちでも歌いません?”
“じゃあさ、スカパーで確認すっか”
てな流れで歌うようになったかもしれない。
無い話じゃないと思うんですが、みなさんの推測はどうでしょう?
ただ一つハッキリしているのは、新潟以外で生活しているサッカー好きな若者たちにも、アルビレックス新潟の「ブランド力」が浸透していること。
じゃないと、採用してくれませんよ。
Jリーグディビジョン1で、否、広くJリーグという舞台で10数年も戦い続けてきた、存在を示し続けてきた証が、関東の大学サッカーリーグという場所で顕現したんでしょう。
新潟が誇るべきこと、自信を持って然るべきことだと拙は感じます。