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こんな心温まる話を聞きました

2008年01月12日 22時30分00秒 | ラグビー

「怒り」「憎しみ」「怨み」などの感情に支配され、フォース-理力-の暗黒面(ダークサイド)に引き込まれてしまったアルビレックスサポーターの皆さん、こんにちは。

吾輩も、すっかりフォース-理力-のダークサイドに堕ちてしまい、ギスギスした感情を抱え込んでいたのですが、そういう負の気持ちを打ち消すような、心温まる話を聞きました。
それなりに有名な話らしいのですが、吾輩同様に、御存知ない方も少なくないと思いますので、以下、ご紹介します。

これは今日、ナショナルスタジアムに足を運んで、大学ラグビーフットボール選手権の決勝戦を観戦しに行った際に、教えてもらった物語です。

 =====          =====              =====

千代反田充の母校・東福岡高校の優勝で幕を閉じた、第87回全国高校ラグビー大会。
2回戦で、広島県代表の尾道高校が、昨シーズンの優勝校である東海大学附属仰星高校を[14-12]で破るという大金星を挙げました。
同校は、3回戦も突破し、準々決勝に進出。
惜しくも、同大会の準優勝校である伏見工業高校に負けましたが、その戦いぶりは、大会関係者やプレスの人間、評論家達を唸らせたという。

監督の手腕もさることながら、選手たちの中で出色だったのは、プロップ―スクラムを組むとき、最前列になる位置する選手―で、3年生の福留未汐(みしお)選手。
彼は、高校日本代表として召集されるような選手で、当然、大学ラグビー界も放っておくわけがありません。

福留君は、きょう12日、2季ぶりに大学日本一になった早稲田大学ラグビー部から、スポーツ推薦でうちに入学しないかと打診されました。
大学ラグビー界で断トツの強豪である早大から、そういう誘いを受けたというのだから、福留君の能力の高さが分かろうというもの。

               だがしかし

彼は、その推薦話を断ったというのですよ。
じゃあ、他大学への入学を決意したのか?
答えは「否」

では、トップリーグのチームへの入社という進路を選んだのか?
この答えも「否」

なんと、福留未汐君は、高校卒業後、大相撲の世界に飛び込むというのです

ラグビーという競技の特性上、ラガーマンの体格というのは、「ガッチリ」しているのが普通。
背が高く、体重も重いという選手は、珍しくもなんともない。
それこそ、相撲取りになっても不思議じゃない体格の持ち主は少なくありません。

事実、彼の身長は179cm、体重は109kg。

けど、どうして将来有望な若き高校生が、角界に進路を求めたのか?

横綱どころか、一人前の証である「関取」に昇進することすら厳しいと言われる相撲界よりも、このまま大学に進学して、ラグビーを続けて、トップリーグの選手を目指す方が 、はるかに〝成功〟する可能性が高いじゃありませんか。

福留君がラグビーを辞めて、相撲を始める決意をした理由とは――

           親孝行のため

           弟のため

 

福留君には、中学2年生の弟、諒輔君がいます。
一般的に、妹や弟というものは、兄や姉の進んだ道を追い掛ける傾向にあります。

お姉ちゃんがテニスをやっているから、私もテニスを始める―
兄貴がT大学に進んだから、自分もT大学を受験する―
そんな例は、よくあります。

で、福留君の弟もそう!
“お兄ちゃんと同じ尾道高校に進んで、 ラグビーをやりたい”
と決めているのだそうです。

ところで、その尾道高校というのは私立の高等学校。
当然、学費は公立よりも要します。

一方、早稲田大学も私立。
奨学金等で、学費のいくらか相殺されるけど、それでも0円というわけにはいかない。

“このままじゃあ、家計は苦しくなる”
“母さんに、これ以上の金銭的な苦労を掛けさせるわけにはいかない”
“でも、弟には、強い学校に入学させ、ラグビーをやらせてあげたい”
“好きなラグビーをやらせてくれた母さんに恩返ししたい”

こうして未汐君は、早稲田大学進学を断念し、弟の進学を優先させることを決意、角界入りを決めたっていうんです。

ご承知の通り、力士というのは部屋住みで、一切の生活費は不要。
十両に昇進しない限り、サラリーはもらえないけど、でも部屋と親方と、おかみさんが面倒を見てくれます。
まあ、極めて稀ですが、殺されてしまうということもありますが…


この話を聞いて、思わず、うるっとしてしまいました。
映画「タイタニック」を観て涙どころか、あまりにつまらないと感じて激怒し(後で淀川長治さんも同じ意見だと知り嬉しかった)、「世界の中心で愛をさけぶ」を観ても、ちゃんちゃらオカシイ話としか感じなかった吾輩だけど、未汐君の母親孝行&弟想いの決断を聞いて、胸が熱くなり申した。

こういう浪花節的な話を敬遠する人もいるかと思いますが、どうですか?
ジーンと来る話じゃありません?

なお、彼が入門する相撲部屋は「八角(はっかく)部屋」。
元横綱の北勝海(ほくとうみ)が興した部屋であり、海鵬関と北勝力関という幕内力士が在籍しています。

これ書く前に、ネットで調べたら、スポーツニッポン毎日新聞、それに中国新聞が未汐君のことを記事にしてましたので、覗いてみてください。

 


少し前、テレビ朝日系・UXの「サンデープロジェクト」で放送した、メジャーリーガーの大家友和投手の特集VTRを視聴しました。
それはこんな内容です――
大家の家庭は母親が家計を支える貧困家庭。
そんな中、中学生の大家少年は、私立の京都成章高校に進学して、甲子園出場を目指したいと考えるようになりました。
でも学費の支払い能力から、進学を断念しようとも考えたという大家少年。
けど諦めきれず、お兄さんに相談します。

そして、お兄さんはかわいい弟のために、給料の良い仕事先に就職し、結婚を約束した相手が居たというのに結婚も延期して、弟のために懸命に働いたというんです。そんな弟想いの兄のおかげもあり、大家少年はプロ野球選手になり、そして大リーグの投手になることができました。

ちなみに、大家の兄の婚約者も〝出来た女性〟で、結婚の延期を承諾し、それも8年間も待ち続け、やっと式を挙げたそうです。
なお、その披露宴の費用全ては、弟の大家投手が出してあげましたとさ。

この「サンデープロジェクト」を見たときも、不覚にも涙腺がゆるくなってしまったけど、この手の話には弱いです、吾輩。

 


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