「アルビレックス新潟」各チーム推し活動をできるだけ現場でしている都内在住サポーター

「1シーズンに1試合」アルビレックス新潟&アルビレックス新潟レディースの育成チームの試合を御覧になってみませんか 

勝点6の日本代表 グループステージ敗退の恐れを指摘した本田圭佑 流石である

2022年11月26日 08時30分00秒 | サッカー日本代表
厳然たる事実、外国のことはいざ知らず、日本では華々しい結果を残されなければメディアも国民の「或るスポーツ」には大きな注目を注がない、ということ。
そのスポーツに興味を持ってもらうには、結果を出すことが必要条件であるということ。

FIFAワールドカップ カタール2022グループステージ第1節で、ドイツを倒したことで日本のテレビ・ラジオ・ネットは、四六時中、この話題ばかり。
新聞もスポーツ紙は当然として、タブロイドも一般紙も紙面を大きく割いて報道。

そしてドイツに逆転勝ちしたことで、メディアは、ワイドショーや情報番組は日本代表 サムライブルーが、もう決勝トーナメント進出は確実という皮算用論調。
4年に一度しか、あるいは日本代表が結果を残している間だけサッカーに関心を示さない人たちが、そう思っても仕方ありません。
むしろ自然。
コスタリカがスペインの大差負けしたこと、優勝候補の一角に逆転勝ちしたこと、これ踏まえれば、そうした気分になるでしょう。

でもメディアもそれで同じでいいはずがありません。
無論、情報番組の司会者やコメンテーターたちは、番組スタッフの振り付けに従って、「まだベスト16は決まってない、次も勝てるよう応援しましょう」とは言っています。
とはいえ、「コスタリカに勝って、スペインがドイツに引き分け以上なら、1試合残して16強確定です」と都合の良い仮定成立ばかり。

日本がコスタリカに引き分けたら、否、コスタリカに制勝しても、ドイツがスペインに勝ったら、日本は危機的戦況に陥ることを、筆者が見ている限り、どの司会者もコメンテーターも指摘しません。
それはサッカー解説者たちも。
ニュース番組でも、です。

第2節で日本が勝ち、ドイツが勝つと
1位 日本 勝点6 
2位 スペイン 勝点3 
3位 ドイツ 勝点3 
4位 コスタリカ 勝点0 

得失点差でスペインは2位につけますが、第3節でドイツがコスタリカを負かしてしまい、且つ自分たちが日本と引き分け以下なら、決勝トーナメント進出は無し。
裏を返せば、ドイツがコスタリカに勝ち、日本はスペインに負ければ、日独西は勝点3で並び、得失点差勝負に。
スペインは得失点差で一等優位な立場。
日本とドイツの得失点差、もしかしたら総得点の差争いになるでしょう。
そうなったら……。

1996年のアトランタオリンピックの男子サッカーグループステージで、日本はブラジルに勝ちました。
世に言う「マイアミの奇跡」。
そして日本は2勝1敗、勝点6という成績を残します。
が、日本はグループ3位に終わり、ベスト8に駒を進めること叶わず。
同組のブラジル、ナイジェリアも日本と同じ2勝1敗 勝点6で、得失点差で劣った日本は敗退したのでした。

FIFAワールドカップ カタール2022でも同様のことが起きかねません。
日本、ドイツ、そしてスペインが2勝1敗ずつで並び、得失点差、あるいは総得点で明暗が分かれるという未来は、否定できません。

なのに、日本のテレビ・ラジオ・ネットは触れない。
実は共同通信は、こうなる恐れを報じています。
がしかし、新聞紙面全体の中では、べた記事扱い、気を付けないと見落としかねない扱い。

そんな中、11月25日放送「報道ステーション」に出演した本田圭佑が、この「不都合な未来」を指摘して、日本代表はコスタリカ代表になるべく点差をつけて勝ってほしいとエールを送りました。
視聴者・日本国民を不安にさせる可能性を言及しつつ、しかし的確にそのことを説明して、そのうえでコスタリカに大差で勝利してもらいたいと弁をふるった本田圭佑。
よくぞ言ってくれたと、胸打たれました。

本当は、福田正博さんも前園真聖さんも他のサッカー解説者も、2勝1敗でも敗退する危険性があることをワイドショーで言いたいはず。
でもきっと、テレビ局スタッフが視聴者に〝忖度〟して、そう言わせないよう誘導しているのではあるまいか。
ネットも、PV稼ぐには、不都合な事実は書きたくないのでは。

2勝1敗でもサムライブルーはグループステージ敗退あり得るという話、第3節のスペイン戦は勝つしか道はなくなるかもしれないという話、これをなぜメディアは強く説明しないのか?と不満だらけだったところに、本田が報道ステーションで述べてくれて、儂は大いに満足しています。
感謝。

最新の画像もっと見る